朝、食事を済ませたマロンは、ドーム型のトイレに入って
「ザッザッ」とチップを掻きながら「おしっこ」 ・ ・ ・
一度、トイレから飛び出したと思ったら、数秒後に、
またトイレに飛び込んで、今度は「うんち」 ・ ・ ・
これは、いつもの光景に見えたし、普通に思えた。
スッキリした顔したマロンは『台所に入れちょくれー!』と、
クリクリのお目目で、おねだり。
台所には、マロンお気に入りのピンク色の王冠「カドラー」が置いてある。
おトイレは置いていない。
安心して、昼まで寝ているつもりのようだ。
おねだり直前に、トイレ済ませるなんて、『スゴイねぇ!!』
と、褒めながら、扉を開けて、マロン一人だけを台所にエスコート。
勝手口の土間寄りのところで、お決まりの「寝っころゴロゴロ甘えん坊さん」
『グルグルグルグルグル』とノドを鳴らして、
しばしの恍惚。 。 。
突然起き上がって、キッチンの真ん中まで移動して、またも「ごろりんごろりん」
数秒で起き上がり、走って、やや高くなった所に置いてある「カドラー」に、
『エイっ!』と、飛び込んだマロン。
円形カドラーの中をクルクル回って位置決めしてから、身体を丸く収める。
ん~、いつもの光景。
妻が、それでは寒かろうと、毛布代わりの綿のキルティングシートを上に掛けた。
その中にもぐる様に、落ち着くマロン。
そのまま時間が過ぎる。
これも、最近では当たり前の行動。
マロンは、いつもこのまま台所で寝ています。
・
・
妻と私は、介護のお仕事に。
・
・
時が過ぎ
・
・
にゃんこ達が暮らす実家の父のところに、昼食の調理~食事介助に来る
ベテランのヘルパーさんを私が尋ねたのは、11時少し前だったろうか。
ヘルパーさんが訪問する前に、にゃんこ達のケア(水やりとトイレの管理)を
する私。。。ところが、父の排泄ケアが先になってしまい、にゃんこは後回し。
人のトイレに掛かりっきりになっている最中に、ヘルパーさん来訪。
ヘルパーさんには食事の準備についてもらうため、一緒に台所へ。。。
この時、マロンは朝のままの姿で眠っていた。
大好きな「ピンクの王冠カドラー」に入ったまま、
スッポリと、キルティングシートに隠れてる状態。
『ホントに、ここが好きなんだねぇ。いっつも居るものね。』
と、ヘルパーさん。
『あとで、私が帰る前に起こしておくね。』
その場は、ヘルパーさんに任して、私は父のトイレ介助。
その後、にゃん達のトイレをキレイにして、水を交換して 。 。 。
気が付けば、もうすぐ12時になろうとしている。
事業所に居る妻に電話して、父の状態の報告と、昼食場所の打ち合わせ。
『旦那さん、居るぅ~!!!』とヘルパーさんの叫び声。
『猫ちゃんが、変よ~!!! 動かないわよ~!!!!』
あわてて、台所に行ってみると、、、、そこには、
クリクリのお目目を開けて、こちらを見て寝ている「まろちん」
大好きなカドラーの中で、普通に横になっている「まろちん」
『マロン!?』と声を掛けながら身体を触ってみた。
『・・・・』
動かない!
マロンが動かない!
頭を持ち上げてみた。。。
目を開いたまま、動かない!
今度は身体を両手で持ち上げた。
「ダラン・・・」とするマロン
指で鼻を押さえ、私は人口呼吸!
マロンの口角から息が漏れる ・ ・ ・
切り上がったマロンの口を全部覆うように、
思いっきり深く口をあてがい、
息を吹き込む。
3回吹き込んで、心臓マッサージ。
まだ温かいマロンの身体。
5分ほど続けたろうか、、、
妻に電話。
『マロンが死んじゃった!!!!!!!』
『何でもいいから、早く帰って来て!!』
場所を布団の上に移して、再び人工呼吸開始。
妻が帰って来ても、しばらく続けた。
30分ほどだろうか、、、
『もう、ダメだ!』と悟った、諦めた。
同時に、『パパぁ、もういいよ!』と、マロンの声が聴こえた。
。
。
。
。
静かに静かに、マロンは息を引き取ったのだと思います。
乱れた様子は、まったく無く、カドラーに横になったままの姿で、
マロンは、逝きました。
突然のできごと。。。
3歳と1ヶ月
先天性の心疾患。
ドクターに、『永くは生きられない』と、言われていた。
ペットショップに返すようにも言われたけど、
ペットショップでは「殺処分」と宣告された小さな命、「マロン」
一日でも永く、1ヶ月でも半年でも良いから、少しでも生きていて欲しい。
そんな思いが通じたのだろうか、、、
これでも、予想を超えて長生きしたのだと思いたい。
いつしか、普通に健康な他の猫達と一緒に考えていた。
もっともっと、大事にしていたら。。。と、後悔も有る。
。
。
。
。
「ザッザッ」とチップを掻きながら「おしっこ」 ・ ・ ・
一度、トイレから飛び出したと思ったら、数秒後に、
またトイレに飛び込んで、今度は「うんち」 ・ ・ ・
これは、いつもの光景に見えたし、普通に思えた。
スッキリした顔したマロンは『台所に入れちょくれー!』と、
クリクリのお目目で、おねだり。
台所には、マロンお気に入りのピンク色の王冠「カドラー」が置いてある。
おトイレは置いていない。
安心して、昼まで寝ているつもりのようだ。
おねだり直前に、トイレ済ませるなんて、『スゴイねぇ!!』
と、褒めながら、扉を開けて、マロン一人だけを台所にエスコート。
勝手口の土間寄りのところで、お決まりの「寝っころゴロゴロ甘えん坊さん」
『グルグルグルグルグル』とノドを鳴らして、
しばしの恍惚。 。 。
突然起き上がって、キッチンの真ん中まで移動して、またも「ごろりんごろりん」
数秒で起き上がり、走って、やや高くなった所に置いてある「カドラー」に、
『エイっ!』と、飛び込んだマロン。
円形カドラーの中をクルクル回って位置決めしてから、身体を丸く収める。
ん~、いつもの光景。
妻が、それでは寒かろうと、毛布代わりの綿のキルティングシートを上に掛けた。
その中にもぐる様に、落ち着くマロン。
そのまま時間が過ぎる。
これも、最近では当たり前の行動。
マロンは、いつもこのまま台所で寝ています。
・
・
妻と私は、介護のお仕事に。
・
・
時が過ぎ
・
・
にゃんこ達が暮らす実家の父のところに、昼食の調理~食事介助に来る
ベテランのヘルパーさんを私が尋ねたのは、11時少し前だったろうか。
ヘルパーさんが訪問する前に、にゃんこ達のケア(水やりとトイレの管理)を
する私。。。ところが、父の排泄ケアが先になってしまい、にゃんこは後回し。
人のトイレに掛かりっきりになっている最中に、ヘルパーさん来訪。
ヘルパーさんには食事の準備についてもらうため、一緒に台所へ。。。
この時、マロンは朝のままの姿で眠っていた。
大好きな「ピンクの王冠カドラー」に入ったまま、
スッポリと、キルティングシートに隠れてる状態。
『ホントに、ここが好きなんだねぇ。いっつも居るものね。』
と、ヘルパーさん。
『あとで、私が帰る前に起こしておくね。』
その場は、ヘルパーさんに任して、私は父のトイレ介助。
その後、にゃん達のトイレをキレイにして、水を交換して 。 。 。
気が付けば、もうすぐ12時になろうとしている。
事業所に居る妻に電話して、父の状態の報告と、昼食場所の打ち合わせ。
『旦那さん、居るぅ~!!!』とヘルパーさんの叫び声。
『猫ちゃんが、変よ~!!! 動かないわよ~!!!!』
あわてて、台所に行ってみると、、、、そこには、
クリクリのお目目を開けて、こちらを見て寝ている「まろちん」
大好きなカドラーの中で、普通に横になっている「まろちん」
『マロン!?』と声を掛けながら身体を触ってみた。
『・・・・』
動かない!
マロンが動かない!
頭を持ち上げてみた。。。
目を開いたまま、動かない!
今度は身体を両手で持ち上げた。
「ダラン・・・」とするマロン
指で鼻を押さえ、私は人口呼吸!
マロンの口角から息が漏れる ・ ・ ・
切り上がったマロンの口を全部覆うように、
思いっきり深く口をあてがい、
息を吹き込む。
3回吹き込んで、心臓マッサージ。
まだ温かいマロンの身体。
5分ほど続けたろうか、、、
妻に電話。
『マロンが死んじゃった!!!!!!!』
『何でもいいから、早く帰って来て!!』
場所を布団の上に移して、再び人工呼吸開始。
妻が帰って来ても、しばらく続けた。
30分ほどだろうか、、、
『もう、ダメだ!』と悟った、諦めた。
同時に、『パパぁ、もういいよ!』と、マロンの声が聴こえた。
。
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静かに静かに、マロンは息を引き取ったのだと思います。
乱れた様子は、まったく無く、カドラーに横になったままの姿で、
マロンは、逝きました。
突然のできごと。。。
3歳と1ヶ月
先天性の心疾患。
ドクターに、『永くは生きられない』と、言われていた。
ペットショップに返すようにも言われたけど、
ペットショップでは「殺処分」と宣告された小さな命、「マロン」
一日でも永く、1ヶ月でも半年でも良いから、少しでも生きていて欲しい。
そんな思いが通じたのだろうか、、、
これでも、予想を超えて長生きしたのだと思いたい。
いつしか、普通に健康な他の猫達と一緒に考えていた。
もっともっと、大事にしていたら。。。と、後悔も有る。
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。
私も一年前に大事な猫を亡くしました。12歳でしたから寿命かも知れませんが悲しいです。元気だったのに突然の死は本当にお辛いですね。 他に何匹の猫がいても、マロンちゃんがいないのは埋めれませんよね…
私のところは、亡くなった後猫ボランティアさんのところから縁あって三匹の猫が来て、賑やかになって元気になりました(=^・^=)
私も一年前に大事な猫を亡くしました。12歳でしたから寿命かも知れませんが悲しいです。元気だったのに突然の死は本当にお辛いですね。 他に何匹の猫がいても、マロンちゃんがいないのは埋めれませんよね…
私のところは、亡くなった後猫ボランティアさんのところから縁あって三匹の猫が来て、賑やかになって元気になりました
今では、マロンちゃんが亡くなったことにも慣れて、涙することも ほとんど有りません。
でも、マロンが命を賭して私達に教えてくれたことは、大きな愛の形として、しっかりと他の猫ちゃん達に分け伝えています。
寝ていると、たまに、マロンの重さを肩口に感じることが有り、そこの空間を手で抱いてみると胸が温かくなります。