社史から「社史に人あり」と題する「伊藤忠商事」の歩みと創業者伊藤忠兵衛について毎日新聞で連載している。読み応えのある内容でこれまで知らなかった内容、事柄が多数あり、大変有意義である。
今なお、燦然と輝く近江商人企業の「伊藤忠商事」を知る毎日新聞連載の読み応えのある記事を分けて紹介している。今回はその12回分である。
<当時はハイカラな乗り物で、乗る人も限られていた自転車の活用である。上司は「自転車は危ない」と忠兵衛のアイデアに否定的だったが、忠兵衛自身が実際に配達に使ってみると、当時最速の配達手段であった人力車よりもはるかに効率がいい。以来、大阪の町には伊藤本店の“丁稚(でっち)小僧自転車部隊が”が行き来するようになった>