公共交通の再編と利用促進を目指す日野町の「わたむき自動車プロジェクト」の一環で、滋賀県日野町は3月1日、予約制の乗合自動車送迎サービス「チョイソコひの」の実証実験を始めた。
チョイソコの導入は、滋賀県内では竜王町に次いで2例目。路線バスに代わる町民の「足」として根付くか調査する。
↑写真:中日新聞より
日野町役場や駅、病院、商業施設などがある中心部の約60カ所と、日野町営バス南比線と中山線が運行する住宅地は、約150m間隔で計約100カ所に停留所を置いた。
利用するには事前に会員登録した上で、乗降場所を決め、乗車を希望する時間の30分前までに電話かインターネット上で予約する。
このサービスは日野町営バスの本数が少ない南比線、中山線沿線の利便性向上を目指して始まった。両路線の沿線の住民は計約3600人。3月1日17時までに300人が会員登録を済ませ、今月末までの予約が32件入った。この日は6件の利用があった。
滋賀県日野町は、予約や配車の管理システム「チョイソコ」を導入。3人乗りと5人乗りのワゴン車を1台ずつ借り受け、近江タクシーに運行を委託した。2023年度当初予算案に事業費約3400百万円を計上した。
先行導入している竜王町は2020年10月に始め、今年1月までに累計1187人が登録し、298人が利用している。
この日は日野町役場で出発式があり、日野町や滋賀県、関係事業者などから約20人が出席。堀江和博町長は「できるだけ大勢の人に利用してもらい、改善点についての声を拾い、より良いものに育てていきたい」と挨拶した。
対象は小学生以上。料金は実験期間の9月末まで無料。その後は片道200円で、東近江市の病院に設置した停留所と行き来する際のみ片道400円になる予定。
<中日新聞より>