えん日記

NPO法人暮らしネット・えんのつぶやき

医療と介護

2006-02-14 14:15:41 | Weblog
暮らしネット・えんの在宅介護は医療との連携が一つの特徴でした。
訪問介護のケアサポートえんは、ターミナル期などの身体介護ができる事業所が特徴です。病院の在宅福祉部門としてスタートしたので往診や訪問看護などの医療との役割分担が最初から可能だったからでした。それも先日急逝された木村先生が30年前から地域医療を標榜して在宅患者への往診をされていたからできたこと。
生活を支援するグループホームは、かかりつけ医の存在は欠かせません。精神科医で認知症高齢者の診療をされてきた木村先生のような医師の存在はたいへん心強いものでした。ご自分が新座にもグループホームを、と呼びかけた経緯があり、創設者のひとりというお気持ちでいて下さったようです。
木村先生の不在は埋めようもありませんが、遺志をついで地域福祉の火を灯しつづけていかなくては、と自らをはげましています。


木村健一先生

2006-02-08 17:41:42 | Weblog
堀ノ内クリニック院長の木村健一先生が急逝されました。
新座市で30年近く在宅医療に携わって来られた名物ドクターでした。
ボランティアだったわたしたちを当時副院長だった堀ノ内病院に在宅福祉部門として迎え入れて下さった方でもあります。訪問介護事業が始まると、ヘルパーは往診先でご一緒することが多く、名実共に育てていただきました。
グループホームえんが誕生したのも、先生がご自身の通信で「新座にグループホームを」と呼びかけたのがきっかけです。「いずれ是非!」と固く約束し、認知症デイホームからスタート、6年かかって実現させることができました。
そんないきさつでしたから、医療が必要な時は、少々無理なお願いでも、大いばりでお願いし、先生も往診の帰りには必ず立ち寄られ、入居者に声をかけ、スタッフからは質問攻めにあう、という日々でした。
えんの毎日は、木村先生がいらっしゃることが前提で回っていたのです。
享年61才。通勤途中の心臓発作が死因となりました。あまりに突然の死に呆然とするばかりです。