父親が脳腫瘍(神経膠腫)になった長男の苦悩と戦い

神経膠腫(しんけいこうしゅ)になった父親の看病日記です

手術が今日無事に終わりました

2006-10-17 22:47:40 | 発病から手術まで
携帯からも簡単に更新してきたんですが、ここでちゃんと更新します

9時30分予定だったので、9時前に病院に着いて病室に行ったら

「時間になったら呼びに来るから」 とのこと

9時過ぎに病室の移動を開始(術後は個室に入るため)

ベットは変わらないんですね ベットも一緒に移動です

そのまま個室でしばらく待っていると、9時30分ごろに看護師さんが呼びに来ました

「行きましょうか~」

ついにこの時が来ました

病室は4階で、手術室は3階なので歩いて移動です(エレベーターは使いましたよ!! 笑)

「ご家族の方はどこで待機されてますか?」看護師さんが聞いてきたので

「どこで待てばいいですか?」と聞き返してみました

すると「3階に家族待合室がありますが、そこか個室で待っていただきたい」

と言うので 

家族待合室を覗いてみると

あらら先客有り(先客とは言わないか)

他の家族が2組ほど待っていたので

「ここで8時間も待っていられないな~」

「個室で待ってます」と答えて 父をそこで見送ってきました

母はあっけなすぎて もうちょっと励ましとかしたかったみたいで

「ハグしようと思ったのに」と一言

すれば良かったのにね

まあ 一生の別れではないので大丈夫だよと 見えなくなるとこまで見送って

個室に戻りました

そこからが長い!!

個室にテレビがないし、何にもない!!

持ってきた本読んだり携帯いじったり・・・

でも、時間は余るんですよね~

母はやっぱり落ち着かない・・・ 仕方ないけどね

話では8時間ぐらいかな~と思っていたんですけど

3時過ぎには終わったみたいで、個室に帰ってきたのが3時40分ごろでした

麻酔が覚めるのを待っていたみたいです


戻ってきた父を見ると

やっぱり辛いですね

本当に病人で、手術の終わった後の感じがすごいしてリアルすぎて言葉が出てこなかった

母は逆に姿を見れたのでホッとしていましたね

父は話しかけにも答えられるし、手足もちゃんと動かせるのでどこにも麻痺は出てないようです



先生からその後話を聞きました

内容は・・・

手術中に簡単な病理検査をおこなったところ

ほぼ

神経膠腫(グリオーマ)で、その中でも





最も悪性である膠芽腫




で間違いないとのこと


予想はしてたんですが、やっぱり先生から直接聞くと

かなり ショックでした

このブログを見られている方でも同じ経験をされた方は多いと思います

もうこれ以上悪いことはないので

半分開き直りですかね

先生からも

「今はネットで見られるので知っておられると思いますけど

余命はデータ的に1年から1年半でしょう」

これはさすがにこたえますね~

詳しくは1~2週間後に結果が出るみたいで、その結果が出てから治療方法を決めていくそうです

腫瘍の摘出状況は量は聞かなかったんですが、やはり全摘は無理で、麻痺が残らないようにあえて腫瘍を残してきたそうです

これも考えてた通りで、これ以上とると麻痺が残ったりして今後の治療や予後に影響がでる懸念があるからと・・・

まだ治療が続くので、そこまで無理してとることはせずに今後の治療を最優先に考えたと言ってました

もし、これ以上の治療がないなら(手術で取り除くしかなければ)無理してでもとりに言っていたと言ってました

出血もかなりあったみたいですが、輸血は結局せずに済んだので輸血による感染症の心配はなくてホッとしています


手術内容としてはこんな感じです

早かったので「腫瘍が取れなかったのでは?」と心配になりました

でも、結構残ってるんじゃあないかな~

再発も早いかもしれません

後は父の生命力にかけます

人一倍元気な人だから・・・

母は心配で


「泊まっていく!!」と

先生は

「大丈夫ですよ」

母は逆に家に帰ると寝れないから泊まっていくと

そう言いそうな母だから

私もそのほうが良いと思って・・・

先生も 「良いですよ」と

先生は家族が心配みたいです


そういうことで今日は一人で家に帰ってきました



母が倒れないか心配です


明日早めに病院に行こうと思います(今日早く寝れて起きれればですけどね)


また更新します


おやすみなさい

今日 ついに手術の日になってしまいました・・・

2006-10-17 00:20:58 | 発病から手術まで
ついに 手術の日です

朝の9時30分から開始になります

朝から母と2人で行ってきます

まだ通える病院で良かったです

遠いとこんだけしょっちゅう病院には行けませんからね


昨日、手術前の最後の面会に行ってきましたよ(もう会えないわけではないのでそんなに大げさに言わなくてもいいですね)

会った瞬間

なんじゃそれ???

父の額に のど飴 のようなものが・・・

それは???

そう

ナビゲーション手術のための器具というか印というか・・・

それを付けたそうです

その部分だけ髪の毛を剃って

500円玉ぐらいの大きさに剃ってるかな?

それを

額、耳の後ろ、頭頂部、頭の後

そんな感じに付いてました

「あ~ 手術が近いんだな~」

いやにリアルに感じてきた・・・

父はいたって元気で、人一倍食べる事が好きな人で今日は朝食べてから15時くらいまで何にも食べてないそうです

「食べれないのは死ぬのより辛いんじゃない?」って聞いてみたら

「そうだな~」って

なんて父だ

笑える

明日は手術なのにね



この元気なら大丈夫だと勝手に思って帰ってきました




もう先生にすべてを任せよう!!



病気になったのは不幸かもしれないけど、病気のおかげで家族で一緒にいることが増えたし、父とも話す事が増えたと思う

病気の発見から1ヶ月弱、運良くこんなに早く手術までこれた

これも何かのめぐり合わせかな?

うまくいく気がしてしょうがない

そう思いたい・・・

後は 神様がどこまで父を生かしてくれるのか?

それだけかな?

大丈夫!!

まだ、やり残したこととがたくさんあるから・・・

早く終わって欲しい


そしてこれからが本当の戦いだろう・・・


明日は日中病院に缶詰だけど携帯で投稿できればしていきます


手術の説明を受けてきました

2006-10-15 21:55:56 | 発病から手術まで
先生から手術の最終説明を受けてきました

手術は17日火曜日で時間は9時30分からの開始だそうです

イメージではストレッチャーで手術室まで入っていくイメージだったんですけど(テレビの見すぎかな?)歩ける人は歩いて手術室まで入っていくんですね
手術室で全身麻酔をして、それから手術になるそうです

麻酔は10時間ぐらいで覚めるみたいで、9時30分からなので・・・

21時30分ぐらいには目を覚ますのかな?


手術後は集中治療室に入ると思っていたんだけど、問題がなければそのまま個室に移動して、2日後には今の大部屋(そう8人部屋です)に戻れるみたいです

開頭部分は右の耳の後ろの方から左のコメカミ辺りまで頭皮を開いて、頭蓋骨は右側頭部を開くそうです

頭の毛は今では開くとこだけ剃れば良いみたいで、坊主にする必要はないそうです
(父は坊主にするつもりだったけど、まだ悩んでました・・・)

みんなで 「寒いから坊主にしなくてもいいんじゃないの?」と言っていたんですけどね~

髪が伸びる前に退院するだろうし・・・

抗がん剤治療すれば抜けてくるし・・・

無理して今坊主にしなくても・・・

変わった父です 笑 (変なところにこだわるんだよな~)

手術は以前にも書いたとおり「ナビゲーション手術」でおこないます

この病院では「ナビゲーション手術」は脳腫瘍以外も含めて週に1~2回、多いときでは一日に2回も行っているそうです

そういう意味ではこの手術に対しては不安はあんまりないです

あくまでもナビゲーションは補助みたいなもので、先生方も参考程度に考えているそうです

初期の頃と比べても、年々精度が増してきてかなり細かい場所までわかるようになっているみたいです

輸血に関しても、使わないのがベストではあるけど万が一のために1000cc用意するそうです

これは多いのか? 少ないのか? 全然判りません・・・

母はもっと必要になると思っていたらしく、1000ccと聞いてなんか安心してたみたいです

早く手術が終わって欲しいです(でも、結果を聞くのが恐い気もするし・・・ 何か複雑な感じですね)

明日はナビゲーションの準備があるみたいで、それが終わればもう手術だけです





先生からの話が

2006-10-12 06:38:39 | 発病から手術まで
今度の日曜日にあります
これが手術前の説明になります

大体もう話は聞いているので特に何にもないとは思うんですが、手術の開始時間とかどのくらい時間がかかるとか、なのかな~???

そういえば手術でかなりの出血がありそうで、輸血も必要になるみたいなことを言っていたな~

腫瘍にかなりの血管(毛細血管)が入り込んでいるのがこないだの検査でわかったので、腫瘍を取り除くとなると当然血管からも切り離さないといけないので出血があるんだそうです

特に脳は頭の上から手術をしないといけないので、出血は他の手術より多いみたいです(血管は心臓からきているので、頭の腫瘍を取り除くと血液が噴水のように出てきてしまうみたいです)
血管がたくさん入り込んでいたらなおさら大変です

早く手術が終わって欲しいものです

昨日は病院にいってきました

2006-10-09 13:03:07 | 発病から手術まで
特別用事があったわけではないんですが、父の様子を見に母と行ってきました

まあ特に変わったところもなく、穏やかな表情をしていました
病気になる前は結構気分屋で、すぐに怒るというかすねるというか・・・そんな正確だったんですが病気になってからはそんなこともなく穏やかに見えます(本当はどうなんだろうね~)

でも、病気になって父と話す事が増えました

病室で昨日はF1を見てたら父は知らない間に寝てたので、まあこのまま帰るか?
となり、一応声をかけて病室を後にしました

今週1週間は特別何もないので様子は変わらないでしょう

でも、手術が近づくとどうなるか・・・

そこは気がかりです

少し落ち着きました

2006-10-07 19:53:05 | 発病から手術まで
今日は母と姉夫婦が病院に顔を出してきました
昨日、先生から状況と手術の予定を聞かされたので、父の状況はどうだったかな~って思ってました

どうやら昨日の晩は寝れなかったみたいです

現実に手術を受けると決まると、解ってはいたものの相当のショックだったみたいです

母が「寝れないなら看護師さんに睡眠薬もらったら?」と聞いたんですが、この病院は事前に頼んでおかないともらえないそうです

飲みすぎる人がいるからなんだろうか??

手術まで10日あまり 父は大丈夫だろうか??

まじめな人なので、こんな状況になったときに精神的に弱いんじゃないかな~って思ってましたけどやっぱりです

まあ自分が逆の立場だったらどうなんだろう??

強い気持ちでいれるんだろうか???

父も私も入院をした事がないのでピンときません

明るく接していきたいですね

検査結果を聞きに病院に行ってきました

2006-10-06 20:53:04 | 発病から手術まで
カテーテル検査の結果を聞きに行ってきました
まあ検査結果なので特別何もないんですが、やはり毛細血管が腫瘍にかなり入り込んでいるようで難しい手術になると言われました

難しい理由

・腫瘍が5~6センチほどの大きさがあること
・腫瘍の形がいびつで取り除くのが難しい事(丸いと取り除きやすいそうです)
・腫瘍が脳の内部にあるので取り除きが難しいこと(当然ですね)
・毛細血管が腫瘍に多く入り込んでいるので大量出血する危険性が高いこと

これだけあげても大変な手術です

手術はナビゲーション手術というのをするそうです
内部に腫瘍があると脳の奥で手術をしないといけないので、脳の中で方向感覚が失われるそうです(まっすぐメスを入れてるつもりでも本当はまっすぐじゃない事があるので)
頭を3Dで画面に出して現在の手術状況を表示して正確な位置を把握して手術をするそうです
大変な手術です

先生方も総動員であたられるそうで、もう任せるしかないです

先生に聞いたところまだ病名ははっきりしないのですが(腫瘍を取って、病理検査してみないとはっきりとは分からないので)
おそらく神経膠腫(グリオーマ)の膠芽腫(こうがしゅ)であろうととのことです

一番悪性の奴です

進行速度は病理検査をしてみて、細胞分裂の速さを見てみないとわからないそうです
だから、いつごろから出来たのかは今の段階では分からないみたいです
(今更分かってもしょうがないですね)

あと手術の日が決まりました

再来週の火曜日、10月17日です 

その前に検査がもう一回あって、術前説明を受けて、手術になります

なんとか無事に終わって欲しいものです

父は以前より元気です
点滴のおかげで頭の痛みもなくて、顔色もいいです

このまま良いと良いですけど・・・

今日は病院には行きませんでした

2006-10-05 18:25:13 | 発病から手術まで
結局昨日の検査は18時30分から始まったそうです
大体30分ぐらいで「カテーテル検査」が終わって病室で腕を固定(カテーテルを腕から入れたため)
特別痛いことはなかったみたいなんだけど、固定してた腕が痛くて看護師さんに固定を外してもらったそうです

明日検査結果を聞きに病院に行ってきます

どうも血管が腫瘍にかなり入り込んでいるようで大変な手術になりそうです

ちょっと父の声も元気がなくて、母もその声を聞いたらもっと元気がなくなってきていました

やっぱりまわりが元気にしてないといけないですよね

頑張って元気にいきたいと思います