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尿意で目が覚めた。時計を見ると2:40。我慢できないので、フリースを着て、靴下を履き、ニット帽をかぶって20m先のトイレへ。タントのドアを開けると寒さはそれ程でも無かった。満天の星空に富士はクリアに見えていた。
一旦タントに戻ると便意もやってきた。再びトイレへ。ここの個室は便座が温かくて、心地よかった。出はイマイチだったが、とりあえず一安心。
お湯を沸かし、アルファ米にお湯を注ぎ、15分待つ間にコーンスープで身体を温めた。
もう一度お湯を沸かしレトルトの中華丼を温め、朝食の出来上がり!
出来はイマイチで美味しくは無かったが、とにかく米を食べて元気が出た。
前日の予定ではこの時のように湖畔に三脚をセットし、腰かけて日の出前の色が変わる様子を撮ろうと思っていた。しかし、クリアすぎる富士を見ていて、ただ明るくなる空を撮るのもつまらないと気が変わった。よし、山頂で日の出を見よう!
昨晩調べた日の出時刻は6:19。十分間に合うはずだ。
昨晩は明るくなってから準備すればよいと思い、登山の用意を何もしていなかった。
久しぶりにモンベルダウンをザックに詰め、軽い方の三脚をザックにセットし、再びお湯を沸かしてテルモスに入れたり・・・
なんだかんだで時間がかかってしまった。
3:54 出発!
数十m歩いたところで、気づいた。カップ麺を入れるのを忘れた!
それに便意!!!
タントに戻り、荷物を置いてからトイレへ。今度はちゃんと出た。(^_^;)
そしてカップ麺を入れなおしてからリスタート
4:09 ライトコーンがきらびやかだ。
4:16 この標柱から左上方向の緩い坂を進むと2分で登山口へ
車内で準備中に昨晩のアシタノカレッジをradikoで聴いており、ここまでの数分間は聴き続けていたが、止めた。ラジオのチャンネルをTBSや文化放送にあわせたが雑音がひどすぎてダメ。クマよけのために音があれば何でも良いと適当に回していたらJーWAVEがクリアに入った。巻き舌のDJさんの声を聴きながら歩くことにした。
東海自然歩道の階段道は整備されているが、私のような短足は歩きにくい。
4:30にキャンプ場からのルートとの分岐を通過。
ニット帽から耳を出したが、ネックウォーマーを脱ぐのは色々と面倒でそのまま進むことにした。汗だくだった。
4:50 第一ベンチ
毎回ヘッデン登山ではここで一休みしているが、今日もそれに倣った。
テルモスのコーヒーを飲んで一息ついたら三脚をセットしてデジイチタイム
さらに明るくしてみた
おっと、こればっかりやっていたら日の出に間に合わない!
5:09リスタート
偶然だがBGMがアップテンポの曲になった。たまたまだが、この先しばらくは階段が無く、スピードを上げることが出来た。
5:17 休暇村との分岐
ここは富士方向の眺望が良い。ここで色の変化を待とうか・・・いや、行こう!
それなりに急いで登っているうちに、空の色が赤みを帯びてきた。やはり先ほどの分岐で待てばよかったか。時々振り返りながら木々の合間から富士を撮れそうなところを探した。
三脚をセットして、デジイチタイム
5:54 ベンチ
この辺りで背後からソロ男性が追い着いてきた。
「まさか、ここで人に会うとは思いませんでした」と話しかけられた。声の感じから若い方だ。
「いや、私もです」本音だった。
「日の出まであと少しですね。」と話して彼はすごい勢いで先へと進んでいった。
何度も来ておりわかってはいたが、山頂手前は階段が数か所。これが面倒なんだな~
何度も時計を見ながら急いだ。
6:15 山頂へ。あれ、もう一人女性がいる。
それはともかく、大急ぎでデジイチを出した。
「あ、日の出」どちらかが声を出した。
うわぁ、ピンが甘い(^^;)
ひいて富士を入れた
WBを変えて
ここは富士を撮るだけではもったいない。反対側の南アルプスも撮りたい。「こっちもイイですよ」と2人に声をかけた。
ずらりと並ぶ南アルプス。ホントは数十分前の方が奇麗だったのだろうが仕方ない。
ズーム
左から上河内岳、布引山、笊ヶ岳
赤石と悪沢
右端に見えるのは北岳♪
記念写真をお願いした。モンベルダウンを着たのは久しぶり
明るくなってから先ほどの若い男性、先に居た様子の女性と話しをした。
男性は地元富士宮の方、最近登山を始めたそうだ。YAMAPをやっているとのこと。下山後に早速フォローした。
女性は八王子の方。テントを担いで昨日は丹沢の菰釣山から縦走してきて、昨晩は天子ヶ岳で泊まったとのこと。今日はこれから毛無山まで縦走の続きという。小柄な方なのにすごい!
男性にテント泊の楽しさをアピールしていた。
2人に望の富士山名刺を渡した。山で話した方に渡すのはかなり久しぶりだ。前回が思い出せない(^^;)
女性は毛無山へ出発し、男性は下山した後、パンを食べ、もう一度お湯を沸かしてコーヒーを淹れた。ニット帽はしまい、ハットを被りなおした。
7:11 天子ヶ岳に向けてのんびり出発。数分前からラジオを付けたが、相変わらず雑音はひどいものの、蓮見の声を聴くことが出来た。
ほとんどが落葉してしまったが、わずかに残る紅葉をパチリ
ただ紅葉を撮るのではつまらない。富士と重ねてみたい。
ようやくポイントを見つけ、デジイチタイム
画像に残していないが、20分ほど下った。
7:45 分岐 ここが長者と天子の鞍部ということ
つまり、ここからが登りだ!
途中で後方から鈴の音が聞こえてきた。振り返ると60代位の男性、背中にはトレラン用の小さめのザック、あっという間に追い着いて先へと進んでいった。
山頂手前は横移動
緩く下って登って山頂へ (8:06)
この少し先が展望台だ
ポケット三脚で自撮り
手前の木々が伸びて展望はイマイチ
そしてカップ麺タイム、と思いきやオシャーメシというスープごはんだった。そういえば最近SVで特売の表示につられて買ったものだった。味はまぁまぁだが、量はイマイチ。私は燃費が悪く、下山中にハラがへってきた。
8:40 長者ヶ岳に向けてリスタート
早々に反対側からソロ男性×2、夫婦(多分)と出会った。今日は土曜日、早朝から登ってきた人達も多いようだ。
正面に長者ヶ岳、あそこまで登るわけだね(^^;)
9:00丁度に鞍部を通過。少ししてからまた登り!
9:26 再び長者ヶ岳到着。4,5人が休憩中だった。
6時過ぎと太陽の位置が変わり、富士の見え方も違う。ザックを置いてデジイチタイム
もう一度南アルプス
もう一度悪沢岳
間ノ岳と北岳
満足して下山開始(9:34)
続々と登ってくるハイカーに挨拶をして、道幅の狭いところでは道を譲った。
ベンチで休んでいるグループ
行きは急いで通ったスギの植林帯
10:22 休暇村分岐。
今回は休暇村へ降りてみることにした。長者ヶ岳は10回以上来ているが、このルート初めてだ。
今朝のルートよりも東海自然歩道らしい階段があまりなく、快適だった。時には富士も見えた。
トレランさんに抜かれた。このルートで同方向は彼を含め2人だけ。登ってきたのは3人だったかな。おそらく今朝のルートからはもっと大勢が登ってきただろう。このルートは初めてだったが、思ったより使われていないようだ。
予想よりも長くかかり、うんざりしてきた頃にようやく林道へ出た(10:53)
車でここまで入れるようだ。
数分で休暇村富士の建物の裏へ出た。バスが見え、続々と観光客が下りていた。
敷地の裏側を回り込んで、駐車場そばの入り口まで来ところで、イイ感じの紅葉を発見!
ザックを下ろし、ステッキとクマ鈴をしまった。
PLが効いて嘘みたいな色合いになった('◇')ゞ
ここでマスクをつけ、敷地内へ
デッキに来るのは多分H28年以来、その前はH25年だった。人が多いところはつい避けちゃうんだよね。デッキには70代位の男性がデカいカメラを構えていた。その横では東南アジア系の男性グループが騒いでいた。観光地ってことだよね。
定番だけどやはり絵になるね
デジイチを肩にかけ、歩くことにした。続々と人が通る。犬の散歩の方もいた。
登山客は私の他には見かけなかったけどね(^_^;)
お、いいねぇ
釣り吉の皆さん。今日はいい天気で気持ちイイだろうなぁ。
富士をズーム。正午近いこの時間だとイイ感じに影ができる。
駐車場手前の広場
富士と重ねて撮れそうな紅葉を発見。三脚をセットした先客が居たので、彼の邪魔に邪魔にならないように狙った。
ストロボ使用
もうお腹いっぱいだ。タントへ戻った(11:34)
車内にあったペットボトルの水を一気飲み。美味しかった~
着替えて12時少し前に出発。湖畔道路の路肩にはズラリと車が停まっていた。
138号に出て、もちや傍のセブンでトイレ休憩。ボリューム系の弁当を温めてもらい、タントの中で食べた。上述のように9時頃に天子ヶ岳で食べたスープご飯はそれほど長持ちしなかった。
そして、あらかじめ用意しておいたドリンクでドーピング。
今日は混雑する前に帰るのだ。
ナビ任せにすると国道138号、静岡県道71号で鳴沢へ出て、河口湖ICへ通じるルートが出た。
このルートはそれ程混むことも無く、中央道に乗ることが出来た。
谷村ICでトイレ休憩、大月から先の本線も極めて順調、14:30に帰宅できた。田貫湖から2時間半とは、嘘みたいだ。これが後1時間ずれたら倍以上かかっていただろう。
山道具の片づけをして、山ウェアを洗濯機に放り込み、出来上がるまでの30分間を仮眠。ドーピングで無理やり起きていたが、さすがに疲れていた。
こうして昨年春以降控えていたタント寝での山行は終了。緊急事態宣言も解除され、今のところコロナ感染者は少ない状態を保っている。これが続いてコロナ収束を期待したいけど、どうなるかな~
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