上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

秩父34観音巡礼その1の1(1~5番札所)

2022年02月17日 | 遍路・巡礼
 行程
 2022年2月15日(火) 曇り
 自宅6:25==51km==8:051番四万部寺8:35----2.2km----9:102番真福寺9:25----2.1km---10:00光明寺----1.2km==10:153番常泉寺10:25---1.4km---10:454番金昌寺11:05----1.3km----11:255番語歌堂----11:35長興寺---11:45昼食「醤ひしお」12:10----4.5km---12:501番四万部寺==6.2km==13:256番卜雲寺==0.7km~=13:507番法長寺==1.2km==14;108番西善寺14:25==1.8km==14:309番明智寺14:40==52km==16:40自宅(走行距離120km、徒歩13km+-250m)


 まん延防止重点措置が3月6日まで延長された
 坂東33観音巡礼は茨城の26番札所清瀧観音まで巡り残すは
 千葉県(下総・上総・安房)の7寺であるが
 群馬からは遠方で宿泊を伴う県外移動となるので休止とした
 そこで、隣接県の秩父へ日帰りで行くことに

 【1番札所 曹洞宗 誦経山四萬部寺(ずきょうさん しまぶじ)】本尊聖観音
 ・秩父市栃谷418

 秩父夜祭や和同開珎そして武甲山で有名な秩父
 何度も来ているがお寺巡りは初めてである
 

 
 山門は車道沿いの角にあり駐車場からは車道を歩く


 


 
 本殿
 手前の一対の大きな石灯籠には「武州増上寺」の文字が刻まれている
 徳川将軍家菩提寺の芝増上寺から曲折があり秩父の各札所に設置されている


 
 本尊は聖観音であるが山門を入ると左手に慈恵観音


 

 
 施食殿
 「施餓鬼会」は、悪道である餓鬼道に落ちて飢えに苦しむ者に飲食を施し、経を読む行事
曹洞宗ではこれを「施食会」という


 
 本堂 埼玉県指定の文化財で外部に様々な彫刻がある

 
 極楽図
 
 
 地獄図

 
 
 観音霊験記(本堂横手に掲げられている)
札所本尊の由来を紹介した錦絵。江戸期に西国・坂東・秩父各札所1枚の大判の錦絵として計100枚が順次発行された。上部には各札所の景観を描き、下部にはその札所の霊験談が歌舞伎の演目のごとく描かれ霊場のガイドブックの役割をはたした。
 
 
 
 守り本尊 生まれた干支毎に守ってくれる仏様がいる

 
 納経堂 
 寺の縁起に因んで写経四万部を納めてある?


 

 
 70年ぶりに戻った釈迦像



 
 御朱印を頂きここから徒歩で2番札所へ向かう
 道標が整備され歩いての巡礼に問題は無さそうだ


 
 道中にも御堂や祠があり歩いての巡礼は飽きない


 
 馬頭観音
 畜生道に落ちた者を救う観音・・・だんだん観音様にも詳しくなってきた


 
 巡礼の道は険しさも


 


 【2番札所 曹洞宗 大棚山真福寺(おおだなさん しんぷくじ)】本尊 聖観音
 ・秩父市山田3095 (御朱印は山田2191光明寺)

 
 雪道の峠を越えたところに真福寺


 
 大棚救世観音像


 
 幾つものお地蔵さんが納められている


 
 如意輪観音 一切の願望満たしてくれる菩薩


 
 これもお地蔵さん?


 

 
 本殿


 

 
 本殿の立派な龍の彫刻

 
 格子には都幾川の建具「組子」を思わせる格子の意匠


 
 観音霊験記  



 

 
 本堂左手には神社


 
 途中再び山道を通り納経所のある光明寺へ


 

 
 向嶽山光明寺
 武甲山に面していることから「向嶽山」で秩父随一の格式で
 2番真福寺・3番常泉寺・4番金昌寺は末寺とある

 


 【3番札所 曹洞宗 岩本山常泉寺(いわもとさん じょうせんじ)】本尊 聖観音
 ・秩父市山田1392

 
 本堂
 田圃の中の道を進んでいくと正面に本堂が見える
 山門は無く仁王像が一対露天に建っている


 
 解説文に「大火で類焼に遭い烏有に帰した」とある
 「烏有(うゆう)」?この言葉寡聞にして知らなかった
 *まったく何もなくなることで、とくに火災にあって丸焼けになることをいう。
 

 
 子持石
 この石を抱くと子宝に恵まれるという
 本堂の濡れ縁に誰でも触れるよう置いてある
 後ろのガラス戸の内側には子安観音がある


 
 本堂を左手に進むと六地蔵と石仏群

 
 不睡石 眼病に効くらしい


 

 
 彫刻が見事な観音堂
 廃仏毀釈ににより、秩父神社境内にあった物を移設した
 神仏分離と廃仏毀釈の影響は甚大であったことがここでも伺える


 
 観音霊験記
 常泉寺には3つの御利益がある
 ・子宝に恵まれる子持石・眼病に効く不睡石・難病が治る長命水
 (長命水の写真を失念)
 

 



 【4番札所 曹洞宗 高谷山金昌寺(こうこくさん きんしょうじ)】本尊 十一面観音
 ・秩父市山田1815-2


 
 常泉寺から梅林を抜け1km20分程で金昌寺へ
 大きな草鞋が立ててある立派な仁王門が見える
 本日初めてみる仁王門だ

 
 仁王門の前には稲荷神社




 
 仁王門二階には五百羅漢

 
 裏側には「西国33所観世音」とあるので西国の観音像もあるのだろう


 

 
 仁王門を抜けると石仏群
 石仏は1319体あるという
 以前は3800体程あったらしく、多くは廃仏毀釈により破壊され
 現存する石仏にも首のないものがある

 
 酒呑地蔵

 

 
 増上寺の石灯籠 「武州増上寺」の刻みがある


 


 
 十一面観音


 
 亀之子地蔵 台座に亀がいる



 
 本堂(観音堂)


 
 本堂の縁側に子育て観音
 子供に乳を与える観音像、隠れキリシタンによるマリア観音とする説もある

 
 ハスの台座に居るカエル

 *金昌寺・マリア観音で#てみたら、
「台座のハスの裏に蛙の彫刻があり、それが大天使ミカエルを表す」という説もある


 
 奥の院 弘法大師像もある


 

 
 不整合の解説


 
 六角堂 中に役行者が祀られている
 弘法大師と役行者はどこにでも現れる


 
 観音霊験記
 悪人荒木丹下を娘巡礼に姿を変えた観音様が改心させた


 


 


 
 【5番札所 臨済宗 小川山語歌堂 (おがわさん ごかどう)】本尊 准胝観音
 ・横瀬町横瀬6086 (御朱印は長興寺)
 

 
 4番金昌寺から住宅街を1.3km歩くと塀が無く山門と本堂だけの路傍の寺


 
 山門は柱だけでなく仁王様も居る


 何とも可愛らしい仁王様


 
 本堂

 
 本堂の額とお札


 
 観音霊験記
 旅人に化身した聖徳太子がお寺の檀家孫八と和歌の奥義を談じた

 


 

 
 境内の石仏


 
 5番語歌堂の納経所長興寺

 
 山門の印は何だろう


 


 長興寺で御朱印を頂くと時間は11:30
 6番札所まで歩くと丁度昼休みになる
 この先道中に食堂は無いそうなので車を置いた1番札所四萬部寺へ徒歩で帰ることに

 

 
 途中での蕎麦屋「醤(ひしお)」で昼食
 盛蕎麦に海老・ネギ・スナックエンドウ・シメジの天婦羅で1200円也

 午後は車で9番札所明智寺まで回ることにした
 
 
 巡礼中どこからでも武甲山が見える
 石灰岩の採石により、むき出しの岩肌に雪が積もりいかにも寒そうだ
 街のシンボル的な山の姿がすっかり変わってしまったことで住人の心の持ちようも
 変わってしまたのではないだろうか?
 






 日記代わりに書いているブログ
 山旅の記録を書くことで様々なことを調べ勉強になります
 特に札所巡礼では神社仏閣について知らないことばかり
 しかし、最近は調べたり書くことが少しづつ億劫になって来ました
 「継続は力なり」
 老体鞭打ち頑張って見聞を広めたいと思う今日この頃です
  
 そんなこんなで1日目の巡礼については2回に分けて書くことに
 
 ↓そんな訳で 押して頂くとたすかります








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