能勢謙三の鹿児島まち案内日記

案内日記こぼれ話8

 ずんさん、ありがとうございます。中町タリーズコーヒー前の店はまだあります。いちにぃさんについては、アミュプラザ5階にもあることを時々うっかり忘れるんですよ。先日も、中央駅前でお客さんにわざわざ天文館の店を紹介した後で、だった、アミュにもあった、と思ったことでした。

 さて、毎日のように「まち案内」を続ける中で、試行錯誤していることがあります。まずは、声のかけ方です。 例えば、中央駅のバスターミナル案内板の前で何と声をかければ、お客さんに素直に応じてもらえるか? 
 初めは、近付いて「ボランティアのまち案内です」と一声かけてから、「わかりますか? どこへ行かれますか?」と尋ねていました。ところが「ボランティア」にひっかかるのか、「案内」にひっかかるのか、何なの? この人、と引いてしまう様子の人が少なくありませんでした。ボランティアばやりの昨今、えせボランティアじゃないの? 何だかあやしい、と感じる人もいるのかも。「案内」にしても、連れ回された後でお金を求められる、と考える人もいるのかもしれません。
 そこで、今はまず「どこへ行かれますか?」と声をかけてから、「ボランティアの案内係です」と言うようにしています。相手の疑問にズバッと切り込むわけです。こんな声のかけ方に変えてから、素直に応じる人が確かに増えました。
 ただ、場所と時間帯によって、一様ではありません。天文館など街角では「道、わかりますか? どこかお探しですか?」と声をかけるようにしています。初めはやっぱり「ボランティアのまち案内です」と言っていたのですが、中央駅のバス案内板前と同様に、疑われることがありました。「道、わかりますか?」だと、どこかの店の客引きに思われることもないだろう、と考えました。
 最初用意した腕章は、ただ「まち案内」とだけ記していました。今は、上に「ボランティア」の文字を加えました。「まち案内」だけだと、見る人によっては、それこそ客引きに見えたかもしれません。声かけ、腕章と試行錯誤を重ねながら、案内の仕方自体、よりわかりやすいやり方を模索しています。
 道を尋ねられた時、結局は原始的な案内が一番だと考えるようになっています。要するに、まずは大ざっぱな方向を指で示すことです。「あっち」とか「こっち」とか「左へ」とか「右へ」などという言葉を添えて。アバウトな方向を相手に示すと、相手に方向感覚が生まれます。「えっ? 逆だと思ってました」と言う人が何と多いことか。街角の地図を見ても、あるいはたとえ自分で地図を持っていても、初めての街では正しく読み取れないものです。
 相手が持っている地図をちょっと貸してもらい、正しい方角に地図を向けて、今の場所はここです、とアドバイスするだけでも大きな助けになります。
 あと、目に見える建物や看板や大木などを大いに活用すること。「あの建物の…」「あの看板の…」「あの大きな木の…」という言い方をすれば、相手は理解しやすいはずです。
 さて、このような原始的、アナログ的手法の案内看板・標識類が街頭に用意されているかといえば、疑問です。そのへんは、また近いうちに。 

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