「私の好きな場所」8回目は、鹿児島市花尾町にある「花尾神社」です。重みのある神社が市内に少ない中で、貴重な存在です。
社殿の華麗さが日光東照宮と似ていることから「さつま日光」の名がついている。
この神社の魅力は、参道にもあります。田んぼの中の小道を進むと、赤い鳥居が迎えます。緑と朱色の対照が鮮やかです。
さらに坂を上ると、うっそうとした杉木立の中に2つ目の鳥居が現われます。いかにも荘厳な雰囲気です。
そして突き当たりの石段の先に社殿があります。内部は格子天井で、草花の絵約400枚が描かれています。
島津氏の藩祖・忠久が1218年に創建。忠久の父母である源頼朝と丹後の局や、丹後の局が帰依した僧永金が祀られているそうです。このため代々の藩主が大切にした神社。こんな歴史と伝統が、重みとなって私たちをひきつけるのでしょう。
もともと私は神社や寺が好きです。なぜ好きかと言えば、大木や森が残っていて、古い木造建築を見ることができるからです。進む都市化や鉄筋コンクリート化で、好みの社寺が減る中で、花尾神社はまだ合格点の神社でもあるのです。
1つ目の鳥居近くの参道沿いにあったランチとコーヒーの店「杜の風」が閉店したのは残念です。