能勢謙三の鹿児島まち案内日記

3746 「江戸屋」閉店へ

2024年10月2日(水)曇り時々雨。
12時21分 センテラス天文館前の天文館バス停6番乗り場で男性「紫原」。5番乗り場へ誘導。「7丁目の次あたり」とのことで、鹿児島交通3番線の時刻表を指さして次は34分発ですと案内。「15番は? 24分が」と言われて4番乗り場を見たが、その時刻はなく、やっぱり3番線に、と伝える。

12時25分 ドコモショップ前の3番乗り場でアジア系男女3人がシティビューに乗りたい様子。あっちですと、いわさきパーキング前の2番乗り場を案内。100メートル先です。

12時32分 2番乗り場で待つ先の3人に、シティビューはここですと念を押す。

山之口本通り。
東千石町、「天文館吾愛人本店」筋。
同町、七味小路。

13時36分 天文館バス停7番乗り場で空港から降り立ったアジア系と西洋系の一家5人「ホテルマイステイズ」。2つありますが、あっちとこっちに。「アネックス」とのことで、松山通りのホテル近くまで誘導。オーストラリアのシドニーから。

天文館にぎわい通りの「江戸屋履物店」に閉店を知らせる張り紙があるのに気づく。「73年間ありがとうございました」と。何かとお世話になった店。さっそく話を伺った。
いつ閉めるんですか? 「5日。6日午後は開けますが、それが最後になります」。どうして閉めるんですか? 「コロナ前から、いつやめようかと考えていました。引き継ぐのは私までと元々思っていましたから。とにかく動けるうちにやめようと。75歳が節目かなと」。店主の江野政義さん(74歳)の父親が創業者。名山町でやっていた下駄屋を昭和26年に現在地に移した。以来73年になる。政義さんは大学卒業後、24歳の時に店に入り親を手伝った。朝早くから夜遅くまで店を切り盛りしてきた。
この間、街も履き物も大きく変わった。店の前にあった銭湯や近くの映画館もなくなり、路面も地面からアスファルトへ。そしてカラー舗装のアーケードができた。今のアーケードは2代目。若い頃は通りの仲間とアーケードの屋根に上り灰掃除などしていたという。
初めは下駄と草履だけ扱っていたが、政義さんが入ってからようやく靴も入れた。高度成長で新築ラッシュのころはスリッパがよく売れた。近年は和服を着る人が高齢化したり減ったりして、下駄・草履の衰退につながった。コロナ禍に伴うネット通販隆盛の影響も受けた。
「子ども3人には初めから店をさせる気はなかった」と政義さん。店名の由来は「江戸好みの江戸ということ」だった。街からまた一つ、「情緒」が消える気がする。
店主の江野さん夫婦。

鹿児島中央駅東口。

14時41分 中央駅東口エスカレーター下の案内板前でアジア系男性2人「異人館」。4番バス乗り場からのシティビューを案内。次は15時発です。「スイカは?」。使えません。現金230円を。

14時50分 同所で婦人「空港。時刻を」。鹿児島中央ターミナルビルを指さして21番乗り場を案内。15分おきに出ます。最終は19時発です。

14時52分 同所で男性「空港」。21番乗り場を案内。

14時55分 同所で男性「市電。天文館へ」。あそこからあっちへ向かう鹿児島駅前行きに。この屋根の下を伝って行けば、雨をよけられます。天文館は4つ目です。

東口駅前広場観光案内所。これまでモニター画面から垂れ流しされていた観光ビデオがこのところ流れない。うるさくなくてありがたい。

いざ総選挙。街には騒々しい宣伝カーが走り出した。「みーやじ、みやじ、たーくーま」と、うるさいこと。「新しい政治をつくる」と、そらぞらしいこと。

西本願寺鹿児島別院。

19時34分 市役所前バス停でアジア系男女「空港」。明日ですか? 「明後日」。ここではなく、あっちの天文館から乗ってください、と案内。




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コメント一覧

まだ30代
素晴らしい。
社会にも新陳代謝が必要だ。
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