映画ロケ地訪問記

映画の舞台となった場所を、のんびりと訪れていきます。

「ダラスの熱い日」「JFK」

2007年02月18日 | Weblog
20世紀最大のミステリーといわれているケネディ大統領暗殺事件。この事件に真正面から映画化に取り組んだ作品が2つあります。1973年公開の「ダラスの熱い日」と91年の「JFK」です。前者は左派で有名なバート・ランカスターが政府高官を演じ、時系列に暗殺の準備・実行を描いていくフィクション。後者は60年代後半に暗殺事件に迫った地方検事の実話の映画化です。





映画「ダラスの熱い日」より

 通称、グラシーノール(草の生い茂った丘)。ここに真の暗殺者が潜んで、狙撃したという説が現在は有力です。

 映画「JFK」より

















オズワルドが逮捕されたテキサス劇場です(現在は閉館)



事件当時、オズワルドが下宿していた家です(現在は別の方が住んでいます)


政府の公式見解として、オズワルドがテキサス教科書ビル(現在は暗殺資料館)の6階の窓から狙撃した事になっていますが、その後の検証で物理的に不可能だとされています。


 映画「JFK」より

映画『ワールド・トレード・センター』(グランド・ゼロ)

2007年01月07日 | Weblog
映画『ワールド・トレード・センター

2001年9月11日。世界を震撼させた同時多発テロ。ハイジャックされた2機の旅客機が世界貿易センターの2棟のビルに激突・崩壊しました(死者2749人)。
93年にも地下駐車場に仕掛けられた車爆弾が爆発。6人死亡。現在は、新たにフリーダムタワーとして再建工事が着工しています。完成はかなり先になりますが、3度目のテロ攻撃を防ぐべく世界で最も進んだ対テロビルになる模様です。




周囲は高いフェンスで囲まれています。





十字架をした鉄骨は、現在は工事のため別のところに移動しています。






再開された地下鉄・ワールドトレードセンター駅。





グランド・ゼロ近くの消防署にて。

ミッション・インポッシブルⅡ(シドニー編④)

2006年12月20日 | Weblog
終盤近く、トム君の彼女(殺人細菌キメラが体内に)が、断崖から身を投げようというシーンがあります。その場所は、シドニー湾に面するノース・ヘッドという場所で、国立公園に指定されています。ノース・ヘッドへの行き方は、シドニーのサーキュラーキーのステイト・トランジット・フェリーからマンリー(manly=男らしい)行きが出ていますので、それに乗ること約30分、片道500円ぐらいです。

マンリーからノース・ヘッドまで徒歩で約1時間ぐらいです。一応、柵がありました。



撮影ポイントから少しはなれた所に、断崖絶壁の展望台があります。ここはシドニーの自殺の名所だそうです。


マンリーには、多くのビーチがありますが、代表的なのはマンリー・オーシャン・ビーチです。この海岸は、後のルモンド映画の先駆けとなった「世界残酷物語」で女性ライフセーバーのシーンで紹介されています。




サーフィンの盛んな所で、いい波が来ます。

マンリー・フェリー乗り場です。

ミッション・インポッシブルⅡ(シドニー編③)

2006年12月19日 | Weblog
シドニー中心部からバスで30分ほど南に行った所に、ラ・ペルースという風光明媚な岬があります(マップ)ここでクライマックスの銃撃戦、バイクチェイスの撮影が行われました。


ジョン・ウー監督の舐めるような俯瞰ショットで島を一周します。ここはBare Island という島です。


島の裏側の岩をよじ登って、トム君は敵のアジトに侵入します。


花崗岩でできた島で、波の浸食で荒々しい様相となっています。


島の裏側あたりです。磯遊び、日光浴もできます。


この辺りは釣り、ダイビングのスポットとして有名です。






この地下に敵の秘密基地があるという設定です。昔、砲台がある要塞でした。








現在、中には入れません。監視カメラがあります。


バイクのジャンプシーンは、CG臭いです。




地元の子どもたちがダイブしていました。






ヘリからロケット弾を撃ち込まれ敵の車が吹っ飛びます。一応、ここは国立公園の指定を受けています。












トム君はここを一気に駆け上がります。白い柵は撮影の際に取り付けられ、現在は撤去されています。





ここで奇想天外の香港映画並のスローモーション・アクションが展開されます。



トム君は、ここから壮絶なバイクチェイスを始めます

この辺りには、店は全くありません。行く際はランチや飲料水を持っていくことをお勧めします。週末は移動売店のワゴンが来ますが、値段は高めです。


すぐ近くに穴場のビーチもあります。人もほとんどいません。

ミッション・インポッシブルⅡ(シドニー編②)

2006年12月18日 | Weblog

トム君はこの屋上に夜、ヘリからワイヤー1本で研究所に侵入するのでした。


冒頭、科学者が細菌キメラを研究所から持ち出します。その研究所が入居しているビルです(←猛毒の細菌研究所が大都会のビルの中にあるというのは、おかしな設定ですが)

右端のビルが映画に使われました(正直、真ん中のビルと勘違いしていました)


空撮で登場する一面の緑は、ボタニック・ガーデン・ドメインという30ヘクタールもの公園です。この公園に面した通りに映画で登場したビルがあります。


この公園には野生インコやこうもり、各種の野鳥が住んでおり、タダで『動植物園』を楽しめるようになっています


映画の中盤、幽閉されているトム君のカノジョが車に連れられてくるシーンで、ハーバーサイドが少し出てきます。


昼間に行くと大した事ありませんが、夜に行くことをお勧めします(夜間でも治安はとても良く、レストランも多数あります)



少し海に向かって進むと、潜水艦や巡洋艦があります。

ミッション・インポッシブルⅡ(シドニー編)

2006年12月15日 | Weblog
ミッション:インポッシブル2:Mission: Impossible II
監督 ジョン・ウー 製作テレンス・チャン、トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー
出演トム・クルーズ、タンディ・ニュートン、ダグレイ・スコット
公開 2000年 上映時間 123分
DVD販売元: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

ご存知スパイ大作戦のリメイク版の第2作。細菌兵器キメラをめぐって、テロリストと戦いを繰り広げるというよくあるストーリーですが、全編オーストラリア・ロケを敢行した作品。近年、ハリウッドではオーストラリアで撮影される映画が多く、「猿の惑星」「マトリックス」シリーズなど急増中主な理由に、人件費が安く、英語が通じること、ロケに適した雄大な自然に恵まれていること、そして同国出身のメディア王ルパート・マードック(映画会社20世紀FOXのオーナー)が所有するFOXスタジオがあるため、映画製作には何かと便利なことが挙げられています。ロケ誘致と同時にオージー映画人のハリウッド進出も活発になっています。


映画の冒頭は、豪州の象徴であるオペラハウスの空撮から幕が上がります


ヨットの帆をモチーフにデザインされていますが、当初3年の工期が結局は完成まで14年も掛かりました。

内部には土産屋がありますが、大した物はなく、しかもベラボーに高いです

遠くからだと真っ白に見えますが、近くから見ると黄ばんでいて、結構老朽化しています。


シドニーハーバーブリッジ。1920年代の大不況の際、景気刺激策として着工され、1932年完成。全長1149メートルの世界第2位の橋脚です。

橋脚を登るツアーが毎日ありますが、1万円以上するので断念しました

橋には歩道が付いており、約15分ほどで対岸まで渡れます。


飛び込み自殺やテロを防ぐべく、フェンスを高くして、警備員もパトロールしています。

オーストラリア随一の高さを誇るシドニータワーです。映画でも2シーン登場します。

料金が高かったので、昇るのはやめました


暗殺の瞬間(スウェーデン編)

2006年10月09日 | Weblog
銃撃された現場を風化させまいと、彼の名を記したプレートが路面にはめ込まれています。



【暗殺の瞬間 Sista kontraktet】スウェーデン/フィンランド/ノルウェー合作 1998年
監督/シェル・スンズヴァル    
出演/ミカエル・バーシュブラント/マイケル・キッチン/レイ・ブリノフソン
   ペルニラ・アウグスト/ビョルン・フローベリ/セシリアル・ジャング
 映画は迷宮入りしたパルメ暗殺事件を、ある仮説に基づいてドキュメンタリータッチでスリリングに描いています。良質のサスペンス作品に仕上がっています。

【事件の経緯】1986年2月28日の雪深い夜。ストックホルム市内の路上で、映画館から自宅へ歩いていたスウェーデンの首相オロフ・パルメが、至近距離から拳銃を持った男によって暗殺されました。一緒にいた夫人も銃撃され、重傷を負いました。同国の伝統として首相といえども、プライベートな時間だったため24時間のボディガードは付いていませんでした。結局、犯人は未だ逮捕されておらず(1人の男が逮捕されたが、後に不起訴。現在その男も死亡)、首相自身が国際的に反核・軍縮運動家として著名だったため、外国諜報機関による犯行説など諸説が入り混じり、「スウェーデンのケネディ暗殺事件」として同国民の心に深く残っています。今年12月に犯行に使われた拳銃が国内の湖の底から引き揚げられ、再び脚光を浴びています。


暗殺現場は中央駅前の人通りの大変多い路上でした。こんな場所で命を落とすとは..しばらく現場で立ち止まって、路面の碑文を見つめていました。


 碑文の位置は、ちょうど中央の買い物袋を持った男性がいる場所です。


すぐ近くには、彼の多大な功績を称えてパルメ通りと名付けられた通りがあります。

パルメ元首相は事件現場のすぐ近くの寺院の墓地に静かに眠っています。


彼の墓石には花が絶えません。

パルメ元首相の墓がある寺院です。参拝は自由です。ただし夕方になると出入り口が施錠されます。