映画ロケ地訪問記

映画の舞台となった場所を、のんびりと訪れていきます。

暗殺の瞬間(スウェーデン編)

2006年10月09日 | Weblog
銃撃された現場を風化させまいと、彼の名を記したプレートが路面にはめ込まれています。



【暗殺の瞬間 Sista kontraktet】スウェーデン/フィンランド/ノルウェー合作 1998年
監督/シェル・スンズヴァル    
出演/ミカエル・バーシュブラント/マイケル・キッチン/レイ・ブリノフソン
   ペルニラ・アウグスト/ビョルン・フローベリ/セシリアル・ジャング
 映画は迷宮入りしたパルメ暗殺事件を、ある仮説に基づいてドキュメンタリータッチでスリリングに描いています。良質のサスペンス作品に仕上がっています。

【事件の経緯】1986年2月28日の雪深い夜。ストックホルム市内の路上で、映画館から自宅へ歩いていたスウェーデンの首相オロフ・パルメが、至近距離から拳銃を持った男によって暗殺されました。一緒にいた夫人も銃撃され、重傷を負いました。同国の伝統として首相といえども、プライベートな時間だったため24時間のボディガードは付いていませんでした。結局、犯人は未だ逮捕されておらず(1人の男が逮捕されたが、後に不起訴。現在その男も死亡)、首相自身が国際的に反核・軍縮運動家として著名だったため、外国諜報機関による犯行説など諸説が入り混じり、「スウェーデンのケネディ暗殺事件」として同国民の心に深く残っています。今年12月に犯行に使われた拳銃が国内の湖の底から引き揚げられ、再び脚光を浴びています。


暗殺現場は中央駅前の人通りの大変多い路上でした。こんな場所で命を落とすとは..しばらく現場で立ち止まって、路面の碑文を見つめていました。


 碑文の位置は、ちょうど中央の買い物袋を持った男性がいる場所です。


すぐ近くには、彼の多大な功績を称えてパルメ通りと名付けられた通りがあります。

パルメ元首相は事件現場のすぐ近くの寺院の墓地に静かに眠っています。


彼の墓石には花が絶えません。

パルメ元首相の墓がある寺院です。参拝は自由です。ただし夕方になると出入り口が施錠されます。