実家の片付けをしていたら、
母が洋裁学校生時代に制作した、
課題の刺繍作品が出てきた。評価A+
(昭和20年代後半の私家版ヴィンテージ!?)
洋裁学校卒業後、
日本橋馬喰町にあった子供服メーカーに
デザイナーとして、
結婚後も勤務していた母でしたが、
デザインコンテストの受賞がきっかけで、
日本橋に本店のある某百貨店から、
婦人プレタ(既製服)のデザイナーにならないかとスカウトされたとか。
ところが、ちょうどそのタイミングで
第一子(兄ですね)のオメデタが判明。
お断りしたそうだ。
「育児と仕事の両立は到底無理」と。
今の時代も多くの働く既婚女性が直面する問題に、
60年以上も昔、母もぶち当たり、
悩み迷ったに違いない。
とはいえ当時、
女性が身重や子持ちで仕事する困難さは、
今の比ではなかったはず。
世間の目も厳しかっただろうし。
子供の頃、
母が作ってくれた服には、
いつもワンポイント刺繍が付いていて、
友達や先生に褒められると、
とても嬉しかった
実家の片付けがエンドレスで、
蓄積疲労もエターナル状態ですが、
こんな可愛いものが出てくると、
疲れが(一瞬)吹っ飛びます。笑。
たくさんの刺繍糸と一緒に、
和菓子の箱に入ってた。