のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

好々婆はいないのか?

2017-12-23 00:07:39 | ひとりごと


タイトルと画像は無関係です。笑。

老人ホームにいる父の
面会に行ってきました。

大正生まれ。
過酷な戦争体験を経て、
自分に厳しく、
人にはもっと厳しく、
家族にはもっとも〜っと厳しい父…

だったが、
このところ拍子抜けするくらい、
好々爺と化している。

仕事現役時代(大学教授)、
男子学生が赤い服を着てるだけで、
(男が赤い服着てチャラチャラするんじゃない!と)
叱り飛ばしていた伝説の鬼が、
今やときどき、
赤いパーカなんか羽織ってるらしい。

まだ目撃してないが、
似合っているのか?笑。
(メンズ服会社に勤務する、
孫からの差し入れ?)

そんなこんなで、
ホームで上機嫌してる父は、
ちょっとカワイイ。笑。

我ながら、数ヶ月前まで
想像だにしなかった感情。。。

ところで、
ホームに行くたび、
施設内を常に徘徊している、
おっかないお婆さんに遭遇する。

前回はエレベーターの近くで、
職員さんと立ち話をしていたら、
エレベーターから突然、
仏頂面のお婆さんが飛び出してきて、
凄まじい剣幕で怒鳴られた。

「アンタ!エレベーターに乗るの?
乗るなら早くしなさいよっ!!」

いえいえ、乗りませんので、
お先にどーぞどーぞと返すと、
お婆さん、エレベーター内に戻り、
地下へ。

地下にお部屋はないはず。
大丈夫ですかね?と、
職員さんに尋ねると、
そのお婆さん、一日中、
エレベーターに乗っているんだそうだ。

今回は食堂の入口で、
ホームのオーナーさんと談笑していたら、
背後から突然、腰をド突かれた。

痛っ!何事!?…と振り向くと、
件のエレベ大好き婆さん。
鋭いガン見で脇を通り過ぎて行った。

通路はふさいでなかったのに、
怖ぇぇぇ…

こんな不機嫌老人に
父はならなくて良かったと、
つくづく。

年齢を重ねると、その人の本質や、
ときにはそれまでの人生の不満などが、
煮詰まり煮こごってくる気がする。

エレベ大好き婆さんも、
自分を抑えて抑えて、
我慢強く生きてきたのだろうか?

ある年齢以上の女性には、
多いタイプかも。

だからかな、
「好々爺」という言葉はあっても、
「好々婆」を聞かないのは。笑。

もちろん、個人レベルでは、
好々婆もたくさんおられるだろうけど。

自分もなるべくご機嫌な老人に
なりたいとは思うけど、
こればかりは実際に年寄りに
なってみないと分からない。

威張りン坊ならぬ、
威張りン婆になったら、
ゴメンなちゃい。。。笑。



画像は面会帰りのお楽しみ。
最寄り駅ナカのお店でゲットした、
ユニオンジャックのショートブレッド🇬🇧


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