沖田修一監督最新作
『モヒカン故郷に帰る』、
観てきました。
自分的に今いちばん、
新作が楽しみな映画監督。
で、キャストが松田龍平、
柄本明、もたいまさこ、
主題歌が細野晴臣。
これを観ずして何を観る
沖田作品の好きなところは、
映画なのに「つくりもの感」が
薄いところ。
今作も出演者の大半は、
地元のエキストラだから、
現実にはあまり起こりえないシーンも、どこかドキュメンタリーふうに
見えたりする。
普通なら悲劇になりがちなテーマも
可笑しくて、あったかい。
「父親の死」を描いていながら、
こんなに滑稽でいいの?
(特に最期。笑)
でも、家族って実際、
こんなだったりするよね。
柄本、もたい、松田の
天然自然な佇まいに囲まれて、
これまでそのペタペタした喋り方で
今ひとつ(ふたつみっつ)
魅力のわからなかった前田敦子すら、
可愛く見えてしまった。笑。
恐るべし、沖田ワールド
入院患者でシスター役の人、
前作『滝を見にいく』に出てた
オバチャンのひとりでは?
と、沖田映画を観たあとは、
迷わずプログラムを買ってしまうのでした。
【追記】
入院中のシスター役の人、
やはり『滝を見にいく』で
不思議ちゃん風オバチャン「スミス」
を演じた人だった。
ワンシーンの脇役の描き方も
きめ細かく丁寧な沖田映画。
でも、今作は沖田組常連(?)、
黒田大輔が出てなかったのが、
ちょっと残念。