のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

遅ればせながら勘三郎追悼

2012-12-19 00:14:55 | 歌舞伎も好きです
今月5日、中村勘三郎が亡くなり、
衝撃を受けたものの、
その日は小三治落語会に行っていたため、
民放(フジテレビ?)の追悼番組は
見られなかった。

その後に録画した、
NHKアーカイブスの追悼番組
『さようなら中村勘三郎さん 
 ~芸に生きた日々~』
を毎晩少しずつ見進めて、
今、見終わった。
(なかなかまとめて
 テレビを見る時間がありません

特に勘三郎ファンではなかったけれど、
襲名披露興行にも行ったし、
勘九郎時代の舞台も
何度か(何度も?)観ている。

忘れもしない10代の頃、
はじめて観に行った歌舞伎の舞台にも、
勘九郎がいた。

歌舞伎座ではなく国立劇場。
前から3~4列目から観た
女形の勘九郎は…

「ぎゃっ、顔デカい!
 オジサンぽい。
 これを女というには、
 ムリがあるんじゃ…

だった。
(何の予備知識もなく、
 はじめて歌舞伎を観た女子高生の感想です。
 許されよ

当時の勘九郎、
20歳そこそこだったことを思えば、
若いのに貫禄あったなぁ。。。
(ゴシップ週刊誌的にいえば、
 ばりばり太地喜和子と
 おつきあいしてた頃??)

自分的には、
'99年の大河ドラマで
大石内蔵助を演じた勘九郎が
忘れられない。

NHKアーカイブでは、
その『元禄繚乱』「四十七士討入り」の回を
まるまる放送した。

さすがにクライマックスの回、
勘九郎は凛々しく苦味走っていた。
が、あのドラマは討入り以前の、
ゆるゆるの勘九郎が良かったんだよね~

いまだかつて大河の主役で、
あれほど脱力(?)演技をした
役者がいただろうか?

声も張らない。
どこにもリキミがない。
ただ、ふわふわほわほわと
大石内蔵助そのものが
そこにいるような…

血筋って、すごい。
役者としての素質・素養の
レベルが違う感じ。
衝撃的だった。

余談だけど、
『元禄繚乱』は、
タイトルバックの流れるような
アニメーションがきれいで、
いつかもう一度見たいと思っていた。 

が、勘九郎の追悼で見れたなんて、
複雑な心境

来春4月以降、
新・歌舞伎座には必ず行きたいと思っているが、
勘三郎のいない杮落としは、
大きな輝きが欠落した、
さびしいものになりそうだなぁ。。。

四十七士といえば、、、

兄が小学校高学年(中学?)の頃、
赤穂浪士に夢中になり、
家族で泉岳寺の四十七士のお墓に、
お参りに行ったことがあった。

その後、夜な夜な、
うなされるようになった兄…
(四十七士の霊に取り憑かれた??)

心配した親から、
枕もとの赤穂浪士本を没収されていたっけ~

そんな余計なことまで思い出してしまった、
勘三郎追悼番組でした。
合掌。

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