のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

第547回/紀伊國屋寄席、トリは小三治

2010-07-22 19:30:36 | 落語会に行ってきた
紀伊國屋寄席に行ってきました。

7月21日(水)午後6時半開演。
紀伊國屋ホールにて。

おめあては柳家小三治師匠です。

演目は、あらかじめ発表されていて、
『お茶汲み』。

以前にも生で聴いているし、
師匠のCDでも、よく聴いているので、
噺の筋は知り尽くしております。

が、なんたって小三治師匠は、
まくらも楽しみだからね

今回も、
高座の出番前に
ホール階下の書籍売り場で
文庫本を探した話から…

師匠は新宿生まれの新宿育ち。
当然、紀伊國屋書店に来るのも、
はじめてのワケがない。

なのに、
書店の2Fから3F、3Fから4Fにある、
エスカレーターの存在を
今日まで知らなかったとか。

え~っ、うそ~~
(東京都下育ちの、のり屋のバーサンだって、
 10代の頃から知ってたのに)

でも、
そのあとの発言に、もっと驚いた。

「エスカレーターの外側が木材でした。
 いまどき珍しいでしょう?」

って、たしかに

それに、世の中の大多数の人は、
エスカレーターに乗ったところで、
外側の材質なんて見ないし…

さすがだワ。
やっぱり、着眼点が違う。。。

「紀伊國屋書店のエスカレーター。
 それが、今日のオススメです。
 ぜひ、見てみてください。
 べつに本なんか買わなくたっていいんです。
 “ひやかし”でいいんです」

そこから、
ひやかしで吉原に行く男の噺、
本題の『お茶汲み』がはじまった。

そうきたか。
お見事

『お茶汲み』は動きも少ないし、
派手なネタではない。

未熟な噺家が演じたら、
聞く側は、たちまち眠くなってしまうだろう。

でも、小三治師匠が演じると、
じわじわぐいぐい引き込まれるんだな。

今後しばらくは、夜寝る前に、
『お茶汲み』のCDを聴きつづけることになりそうです。

って、またもや
小三治教(?)信者の日記みたくなってしまった…

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