goo blog サービス終了のお知らせ 

法 水 道~The Road to NORIMIZU

映画・演劇についての戯言。ブログ引っ越しの際、一部文字化けや画像の不具合が出ております旨、ご了解ください。

連続テレビ小説『カーネーション』第20週「あなたを守りたい」(113)

2012-02-16 23:00:00 | 『カーネーション』道
作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀  演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎

出演:尾野真千子(小原糸子)、麻生祐未(小原千代)、新山千春(小原優子)、川崎亜沙美(小原直子)、安田美沙子(小原聡子)、ほっしゃん。(北村達雄)、甲本雅裕(木之元栄作)、郭智博(斎藤源太)、ドヰタイジ(吉村)、野田裕成(小沢)、西村亜矢子(木之元節子)、谷口高史(百貨店支配人)、和田悠希(店員)、中田裕子(同)、七海薫子(抗議に来る客)、劇団ひまわり、キャストプラン、テテトルアカデミー、グレース


完全版DVD-BOX 1は3月21日発売!
   

昭和36年(1961)5月。この4月から東京の百貨店で店を始めた直子が毎晩のように電話をかけてくるようになった。電話を終えて夕食を食べようとする千代に、糸子は電話代が大丈夫だろうかと心配する。千代は急に毎晩電話をかけてくるということは仕事がきつくてへこたれてるのだと言い、聡子も直子は案外気にしいなところがあると言う。千代は糸子に東京に様子を見に行ったらと提案するが、糸子はあのへそ曲がりが行くと言ってほいほい喜ぶかと疑問に思う。ところがものは試し、次の電話で久し振りに東京に行って、観光ついでに直子の店を見てみたいと言うと、糸子は「ええよ」と返事する。その返事を聞いて、よっぽどへこたれているに違いないと思う糸子。この頃は「こだま」という特急列車が出ていて東京まで7時間で行けるようになっていた。東京・銀座。百貨店に着いた糸子はウィンドウに飾られた自転車の車輪を使ったオブジェを見る。店の奥にいた直子に声をかけようとした糸子だったが、百貨店の支配人がやってきて、店頭の鉄くずを奥に下げるように言う。直子の言い分も聞かず、アートだか何だか知らないが汚らしい、目障りだと言う支配人は、ここは百貨店なのだからもっと品のある店作りをするように言う。「だから言ったのに」などと言いながら直子のことを笑う店員たち。糸子はまた後にしようと思って、店を一回りして戻ってきたら、今度は直子が「どうもありがとうございます」のイントネーションを支配人に矯正されていた。そんなこんなで百貨店を三周ほどしてから店に入った糸子は、店員に土産を渡す。着くのが遅かったのでどこかに寄っていたのかと聞かれ、言葉を濁す糸子。立派な店だと褒められた直子は、上司も才能を認めてくれて好きにやらせてもらっていると言う。そこへ女性客がやってくる。ここでパンタロンを作ってもらったというその女性は、歩きにくいから作り直すように言い、よくこんな不良品でお金を取れるものだと腹を立てる。その後、糸子はそのパンタロンを見て別珍をこんな縫い方をして、こんなところにャPットをつけたら歩きにくいと言う。ャPットを取るように言う糸子に対し、お母ちゃんは分かっていない、そのャPットが肝心で、このデザインはこのャPットがついて初めて完成するのだと涙をこぼす。糸子は服がャPットで完成するか、服というのは買った人が気持よく着て初めて完成するのだと言って手伝いを申し出る。夜。アパートにやってきた糸子は、小沢に握りの松を5人前注文するように言う。感謝する源太や吉村に、飢えた若い子にお腹いっぱい食べさせるのがおばちゃんらの役目だと言う糸子。源太がオブジェの評判はどうかと直子に尋ね、思わず「あんたがこさえたんかいな」と聞く糸子だったが、直子にいつ見たのかと聞かれ、気のせいだったかなと誤魔化す。糸子は直子に片付けさせた支配人のことを分かっていないと言いながら、自分にも鉄くずにしか見えなかったと言う。いつ見たのかと改めて直子に聞かれるのを無視して、糸子はこの頃ちょっと賢くなって、若い子のやることは自分に分からんからと言って間違っているとは限らないということを覚えたと話す。要は外国語みたいなもので、自分には分からなくてもそれで通じ合っている人たちがいることは分かる。相手がどれだけ本気か、気持を込めて言っているかは何となく分かるものであり、鉄くずは本気なのだと思ったと言う。糸子に将来の夢を聞かれた源太と吉村は、プレタのデザイナーだと答える。源太はプレタのデザイナーになって、世界中の人に自分のデザインした服を着てもらいたいと言い、吉村はプレタなら世界中の人をお客さんに出来ると夢を語る。直子は東京を今のパリみたいにしたい、東京が流行の発信地になってパリのデザイナーがコレクションを開きに来るぐらいになったら面白いと言って、糸子を感心させる。そこへ寿司の注文を終えた小沢が戻ってくる。若い子らの夢の形は思ってもみないほど広々とどこまでも高くて、聞いてるこっちまで飛んでいけそうだった。夢は大きいほど壊れやすいかもしれないが、どうかどうか守っていけるように、とりあえずお腹いっぱい食べさせるのがやっぱりおばちゃんらの役目だと実感した糸子は、大阪に戻ってから千代とともに食料品をたくさん送る。珈琲店太鼓。マスターになった木之元は、客としてやってきた北村におかげで毎日楽しいと話す。息子は日本橋の電気屋に勤めることになり、妻・節子は慣れない手つきでコーヒー出す。そこへ糸子が聡子とやってきて、ホットケーキとココアを注文する。糸子を呼び出した北村は、聡子を自分に預けないかと切り出す。プレタャ泣eをやりたいと思っている北村は色々とあたってみたがうまくいかず、有名どころはみなもうさっさと契約していた。今の有名どころと組めないなら、逆に若い者を集めて一流のデザイナーに育てたらいいと考えたという北村に、手当たり次第もいいとこだと非難する糸子。それでも北村は聡子は糸子の娘だから素質はあると言い、聡子も興味ないこともないと言うが、糸子は「あかん!」と一蹴する。糸子は聡子にデザイン画の一枚でも自分から描こうとしたことがあるかと問い、そんな甘いものではない、中途半端なことを言うなとたしなめる。糸子はなかなか来ないホットケーキを催促して北村をにらみつけ、聡子は何も言えずにうなだれる。

東京の百貨店に店を出した直子、あまりうまくいってない様子。
ちなみに店の名前は"Couture des corbeaux"。直訳すると「カラスの裁縫」?
確かに直子はカラスのような格好をしていますけど(笑)。

しかし糸子の振る舞いもすっかりおばちゃんですね。
店員に土産を渡すときの腰の曲げ方とか。
直子に恥をかかせまいと三周も店を回ってくるというのもお母ちゃんだなぁ。もっとも、その後で片付けさせられたオブジェを見たと言ってしまい、墓穴を掘りかけてましたけど(笑)。
その一方で、歩きにくいパンタロンを作って客から作り直しを求められた直子に対しては、母としてではなく洋裁師の先輩として教え諭していました。
若い子に腹いっぱい食べさせるのがおばちゃんたちの役目と色々なものを送るのもいいですね。しかも直子の分だけではなく、源太たちの分も。何だか自分の学生時代を思い出してしまいました。

そして例によってロクな話を持ってこない北村が、聡子を一流のデザイナーに育てると宣言。聡子も興味を示しますが、糸子に即座に却下され……。木之元のおっちゃんも糸子にあたられて可哀想に(笑)。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。