先日の旧山中越えの街道沿いの阿弥陀如来座像は、
旅人も道中の安全を願わずには居られなかったのではと思うような
うっそうとした森の中にあります。
大津市にある 日吉大社という大きな神社の参道の橋で。
やっと陽がさしてきました。
寒椿一輪。
琵琶湖を見下ろす丘の上で。
山中越えの峠(現在の車道)を滋賀県側に下り、大津市滋賀里町という所で
鬱蒼とした林の中の、旧山中越えの街道の細い道を上っていくと、
屋根付きの建物の奥に大きな石仏が見えました。
この石仏は高さ3.5メートルの花崗岩から彫り出した阿弥陀如来座像ということで、
かなりインパクトがあります。
前回の、京都市内の石仏と、峠の途中の石仏とこの大津側の登り口の石仏と合わせて
旅人が道中の安全を祈願したとも言われているそうです。
歴史を感じさせる横姿です。
相変わらずの写真ばかりですが、ご来訪頂きありがとうございます。
遅ればせながら、本年もよろしくお願いいたします。
年末から少々いそがしく、なかなか自由な時間が取れなかったのですが、
出かけた先の京都で、ある方に頼まれて町中の石仏を撮ってきました。
正直あまり興味の無い分野だったのですが、こうして見返してみると、何とも味のある姿に思えてきます。
これらの石仏は京都から近江(滋賀県)へ山を越えて行く旧街道(山中越え)沿いにあり、
住人の信仰の対象であり、旅人が道中の安全を祈ったとも言われているそうです。
最初の石仏は市中北東部の今出川通りの北側、京大農学部の東にある子安観世音です。
鎌倉時代の作だとういうことです。街角の風景に溶け込んでいました。
下の石仏は今出川通りを挟んで南側の少し奥まったところにある大日如来像です。
柔和な表情がいいですね。
このあと滋賀県へ向かって峠を登って行きます。
下の石仏は、山中越えの旧街道ぞい大津側にある阿弥陀如来座像です。
現在の峠道からははずれて車通りは少なく、静かでした。
屋根は苔むしていますが、新しい花が供えられていました。
このあとは、滋賀県側へ険しい峠道を下って行きます。