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【岡潔の思想】

【岡潔の思想】407「奈良女子大学付属図書館資料 岡潔文庫」

【岡潔の思想】407「奈良女子大学付属図書館資料 岡潔文庫」

 本日は「岡潔文庫資料」より「各種作品」の中の「年賀状」を2回にわたり紹介させていただきます。尚、次回2回目は都合により19日(月)になります。

  

 秒針や 外は荒れまさる 風の春  潔  

 昭和41年(1966)は、ワタクシが『人間の建設』に出会った年(高校一年)。日々刻刻の世相がいよいよ騒がしくなり、さんは日本の行く末に深い思いを馳せていたのではないでしょうか。坐五「風の春」は春一番のような突風を感受いたしました。

       

      生け鯉を 車でかひに ゆきにけり  潔  

           

        フリージヤ 我執すてんと おもひけり 潔

■昭和41年の年賀状が三葉紹介されていました。

     

     道を説く 聖は遠し 今朝の春  潔

 さんの著書『神々の花園』(講談社現代新書・昭和44年・1969)が、最後の著作となりましたが、その後『流露』『春雨の曲』などを執筆されていました。この年賀状の昭和48年(1973)は、講演活動を注いでいた頃だと思います。

 上記の句の「道を説く」というフレーズは、この「講演活動」念頭においたものと思われますが、中七「聖は遠き」という措辞には、さんの「聖(ひじり)」と思われる人物像(もしかして老子か)をイメージされており、まだまだ道半ばという嘆息まじりの吐息のようにも思えます。しかし坐五「今朝の春」が、 そのような感慨を打ち払うような、希望を感じさせてくれます。

 冬は去り、いよいよ今日は立春!「さあ、やるぞ!」という気概を感じました。

 🔶岡潔文庫 Oka

※典比古

 河口湖からの富士山 澄んだブルーの花は「ネモフィラ」、原産地はアメリカだそうだ。                     撮影 10日

  

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🔶「岡潔講演録解説」横山賢二著

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