あんなにキレイに咲いていたアネモネたちが、今は…。 見る影もなく…。こんな異様な姿になってしまった。 あの在りし日の美しい花からは想像もできない老いの姿。 花芯にまとわりついた綿毛は、まるで白髪のようだ。 こんな老いさらばえた醜い姿を見るのは、ちと心が痛む。でも、でも…人間だって同じこと。私もいずれこうなる。これを醜いと思うか、シュールな美しさをそこに見るか…。私は、老いの花が美しく咲いた…と思いたい。