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Noriaki Hosoya - 細谷紀彰のドイツ日記

ベルリン在住、日本人ベーシスト細谷紀彰のあれこれ。
www.noriakihosoya.com

グッバイ、フィンガーランプ

2015-02-18 | 楽器と機材
日本の一時帰国回想記も途中ですが、最近機材関係でちょっと大きな変化がありました。

まぁ、タイトル通りなのですが、最近思い切ってKen Smithのフィンガーランプを外しました。
実はAdamovicのランプは一時帰国以前に外していたので、遂に所有している楽器でランプがついているものがなくなりました。


これらの楽器は、ずっとランプが付いた状態で見慣れていたので、外れていると少し違和感があります。






以前から事ある毎に
「ランプは自分にとって本当に必要なものだろうか」
と自問していたのですが、ある日、自分はほとんどブリッジPUの上で演奏している事に気付き、それならいっその事外してしまおう、と思った訳です。

日本でのライブを含め、ドイツでの演奏活動もそれからずっとランプなしですが、正直全然困りませんね。笑
僕がもっとMatthew Garrisonに代表されるような4フィンガー・スタイルをもっと突き詰めていたら、ランプは手放せないものになったと思いますが、そういう演奏も僕自身は最近はほとんどしませんしね。
いちばん困るかな、と思っていたコード弾きも、ブリッジPUの上で弾けば問題無いです。

ランプがない事に慣れるまでは、右手の親指を固定する位置に戸惑ったりもしましたが、ランプがない状態に慣れるまでに意外と時間がかからなかったかな、というのが正直な所です。


勿論、ランプが不要なら不要で付けっぱなしにしておいても良かったのですが、ランプを外した際の効果が思いの外大きかったのも、全てのベースのランプを外したきっかけとなりました。

先ずは、右手のコントロールの幅が大幅に広がりました。
ランプが付いてる時でもダイナミクスやアーティキュレーションのコントロールには自身があった、というか、ランプがある事によって繊細なアーティキュレーションなどは逆に楽に弾けた、と思っておりました。が、いざ外してみると、右手の自由度が増える分、弦に当たる指の角度、位置などのチョイスが増えて、右手で作り出せる音色が増えたと思います。

そして、ランプを外した事によって音が生き生きとする気がします。
演奏時にランプに弦が当たっていた事はないので、上記のように弦の振動のさせ方が変わったのか、はたまたボディーの表面の共鳴の仕方が変わったのか、とにかく弾いていて楽しい音になりました。(笑)
特にAdamovicの楽器はホローボディなので、ランプが付いているという事は、ベースのトップ材に余分なものを付けている事になるので、わずかながら楽器の振動を殺していたのかもしれません。ランプを外した事によって、楽器の振動をフルに活かせるようになったのかな、などと個人的には考えております。


ただ、先日知り合いのランプ付きのベースを弾かせてもらったのですが、やはりランプがあると4フィンガーなどのマルチ・フィンガーテクニックは弾きやすいですね。
それをもうやらないとなるとランプを外して音色を豊かにした方がメリットは大きいかな、と個人的には思います。


2008年頃から僕のベースにはずっと付いていたフィンガーランプですが、これにてランプとはお別れです。僕の中で一つの時代が終わりました。
またマルチ・フィンガースタイルに興味が出てくれば付けるかもしれませんが、それよりもっと2フィンガーを上手くならなければ!

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