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日々雑感

日々の生活での感想。人間関係。理想。スポーツ。科学。色々と。

偶然

2010年09月12日 00時18分46秒 | 司馬遼太郎
去年、日本で政権交代が起こった。後世になってどのような評価が下されるのかわからないけど、ほとんど半世紀近く一つの党が政権を握っていたことを考えるとこれは大きい。この政権交代が日本の歴史において何かしらの転換期になる可能性はあるように思う。

で、ここからが偶然(?)という事で書きたい事。
大阪で橋下氏が知事になり、大阪の元気が良いように感じます。そして、最近は府市統合の話題があります。市が残るのか、統合されるのか。。。
市と府の地理を見ると、府が市を囲んでいる形になります。それで、強引かもしれないけど、思い出したのが大阪、夏・冬の陣。

司馬さんの文章の中で、大阪城が(政治的に)落城する時、日本の歴史は転換期を迎えている というのがどこだったか忘れましたがあったように思います。

確かに、1.石山合戦、2.夏・冬の陣、3.鳥羽・伏見の戦い。
1は政教分離、2は安土桃山から江戸時代へ(別の表現なら、商人文明から農民文明へ)、3は鎖国から開国。
どれもその前後で凄い変化があります。

さて、今の大阪城、所属がどうなっているかと思ってみてみたら、所属は大阪市・・・
果たして落ちるのでしょうか? それはともかく、大阪で変化が起きた場合、今回も日本の歴史の変換点になりえるのでしょうか?興味深く思いながら見ています。
まぁ、な~んにも関係ないかもしれませんけどね(笑)

8月30日

2006年08月30日 01時39分52秒 | 司馬遼太郎
もう何回目になるのかわかりませんが、またもや「峠」を読んでいます。河合継之助はどう見ても凄い人だなぁと思います。
ただ何回も読んでいると、その先の結果を知っているわけで、最初の方は、ふむふむ みたいな感じで読んでいましたが、最近は、どうしてこうしたんだろう、と思う様になりました。未来に生きている自分がそれを言うのは卑怯なのですが。。。

何故、河合継之助は、長岡藩の枠を出なかったのだろうか。。。。彼なら出来たんじゃないかと思うのが一点。
次は、どうして牧野の殿様を老中にしてしまって、後ろからコントロールしなかったのか。これをしていたら。。。。と想像豊かに思ってしまいます。
最後は、どうして最初から幕府よりなのに会津に協力しなかったのか。最初から戦えば良かったのに。。。

色々思うわけです。でも、やはり彼は戦争したら負ける事を知っていたから、避けたかった。そういう事なんでしょうね。あの当時にそれを思うだけでも彼は偉い人なんじゃないかなぁと思ってしまうわけです。。。今日はここまで。

8月20日

2006年08月20日 06時18分16秒 | 司馬遼太郎
久々の更新となりました。
気が付いたらワールドカップも終わってしまったりしています(汗

”司馬遼太郎が考えた事9"に (9だったと思うのですが)”砂鉄が作った歴史”というのがあると思います。(うっすらしか覚えていなくてダメなのですが。。。)
これを読んだ時は、目が覚める様な気がしました。
日本は色んな点で恵まれた国ですね。

頑張って更新を続けようと思います。。。。

司馬遼太郎の考えた事6を読みつつ思う事

2005年09月19日 20時16分42秒 | 司馬遼太郎


なんか、突然文章が重くなっているように感じる。つまり、すらすらと読む事が難しくなっているな様な気がするのは気のせいでしょうか?

本文の中に、「峠は私の作品の中でも思い入れの深い作品」みたいな事が書いてありました。
私は、峠は素晴らしい本だと思います。代表作に上がっても良い一作だと思っています。本人も思い入れがあるとの文を読んでとても嬉しく思いました。

飛ぶが如く

2005年03月17日 22時01分59秒 | 司馬遼太郎


西郷隆盛は、司馬遼太郎氏が 歴史には色んな人がいるけれど、西郷さんだけは会ってみないとわからない気がする とどこかで書いていた記憶があります。
確かに、その影響力は凄まじい様に思えます。
宮崎か熊本か忘れましたが、ある集団が政府か薩軍か態度をまよっていた時に、そのリーダー的存在の人が、薩摩は負ける、政府に付くべきだ、でも俺は薩軍に付く、と言い、全く矛盾しているその発言に仲間は疑問を投げかけると、自分は一度西郷に会ってしまった。これはどうしようもない事なのだ と言ったそうです。
どうしたらこの様な事が起きるのか? 不思議で仕方ありません。

西南戦争は、薩摩人対薩摩人である為に哀愁を漂わせています。また、この西南戦争だけは”戦争”でそれ以外は”乱”となっていて、完全に別の国扱いになっています。明治政府は負けるかもしれないと本当に思っていたのでしょうね。武器で勝っていたので政府は勝てましたが、それにしても薩摩軍は強いですね。武器が弱いのにあそこまで戦えるのは、精神の違いというか、気合の差というか・・・・精神論では今はダメですが、少しぐらいの差なら精神でなんとでもカバーできると言う事を見せつけている様な気がします。
それにしても政府軍の基礎作ったのは薩摩、長州、戦って強いのは薩摩。それ以外にも、薩摩は、経済がいいですし、外交はトップクラスですし、なんでもすごい様な気がします。学はないはずなのですが・・・。不思議ですね。

龍馬が行く

2005年03月09日 09時38分36秒 | 司馬遼太郎


龍馬の存在は日本史上の奇跡、と司馬遼太郎さんは言われてますね。それは確か講演集に書いてあったと思います。
幕末に登場した英雄達の中で唯一龍馬だけが、新政府、新しい国家の青写真を持っていたと言われています。また、彼の場合は、色んな人から外国の話を聞いて、貿易、海運業がいいなって思った、やりたいって思った。でもそれは幕府の法のせいで出来ない。じゃぁ、倒さないといけないって感じなのです。また別の時は、アメリカの大統領は街の宿屋さんで働く人の給料の事を考えているそうだ、幕府の将軍がそれをしてくれるか? それだけでも幕府は倒れないといけない って事も言ってますね。関ヶ原を引きずっている薩長とは随分カラーが違います。

僕が好きなエピソードは、龍馬はオランダ語を習いに行っていたけれど悪ガキで全然真面目に授業を受けなかったそうです。話は聞いていたけど、予習とかメモとかは全然取らなかったようです。先生はそんな彼を嫌っていました。授業では、オランダの政治・法について書いてある本を訳すという事をやっていたそうです。ある日、先生の訳を聞いた龍馬が、その訳は間違ってる と言ったそうです。先生からすればオランダ語の全く出来ない龍馬にそんな事言われて相当怒ったようですが、龍馬が 訳し方がどう間違ってるか知らんが間違ってる と言い切るためにもう一度見てみると、果たして間違っていた。龍馬は、オランダ語ではなくて、先生の訳からオランダの政治や法の本質的な部分を読み取り、その考え方に則るとさっきの訳はおかしいという感じた と言う話です。 一度でいいからそんな事やってみたいですが・・・まぁ、ありそうにありません。

龍馬の偉い所は、その行動にあります。海援隊、薩長同盟、船中八策等々色々ありますが、そのアイデアの元は勝海舟であったり、横井小楠であたったり、河田小竜であったりするのですが、そのアイデアを龍馬は実現させてしまいます。それが、彼らと龍馬の差ですね。みんな偉大な大物なのですが、そういうアイデアを持っている というのと、アイデアを実現させた というのでは、その価値に大きな差がありますね。薩長が連合すれば強いだろうなぁ、なんて事はみんなわかる事だったそうですが、それが実現するなんて思ってなかった。でも龍馬は実現させた。龍馬だから出来た。この辺りが、龍馬のすごさだと思います。

彼の特徴はその明るい性格にあったといいます。明るくて、お茶目で、前向きで、常に夢がありますね。天気のいい、青空の綺麗な日に空を見ながら堤防を歩く、そんなイメージをさせられる性格ですね。(どんなだ・・・とか思われるかもしれませんが・・) あれだけ殺伐とした時代背景の中でのあの性格は特殊な感じすらします。若者ならああありたい とつくづく思います。

学校の社会の授業で、先生が、君らは日本人なんだから日本の歴史は知ってないと駄目だよ、受験に出る出ない関係なく龍馬が行くぐらいは読んでおかないと! と言われて読み始めたのが最初でした。この本で自分が随分変わった気がします。


坂の上の雲

2005年03月08日 07時24分56秒 | 司馬遼太郎


司馬遼太郎氏を代表する作品の1つですね。
いきなり読んでも良いかもしれませんが、幕末、明治維新、明治と時間が流れる中で最後の部分なので、幕末、維新を押さえておいた方がより感動すると思います。
龍馬が行く、飛ぶが如く、坂の上の雲 とりあえずこの順で読めばいいかと思います。

この作品を読むと、明治という時代の良さ、輝かしさと新しい国家を立ち上げてヨーロッパに追いつくための涙ぐましい努力を感じさせられますね。
日露戦争も結果的には勝つのですが、そのプロセスは凄まじいですね。勝てないけれど、6分4分で優勢までならなんとか持って行ける(実はそれも難しい)。そのためにはどうしたらいいか。それを人材が、知恵がカバーした。それを見る事が出来ます。結果的にその出来過ぎの勝利が、人々の心を変え、その後の不幸な歴史に続いた行くのですが、日露戦争は明治維新を起こした人達が、その成果を見た出来事、作り上げた国家を守り抜く事に成功した傑作だったと思います。
読み終わった時は、自分が生まれた国にはこんな凄い事をした人達がいたんだ、と思えました。素晴らしい本です。

2005年03月05日 08時17分58秒 | 司馬遼太郎
知ってる人は知っている司馬遼太郎の『峠』。

30すぎてもお役に付かずに勉強し続けて、幕末の緊迫した時期になったとたん仕事し始めて、すぐさま筆頭家老になっちゃった河合継之助の話ですね。
もっとも好きな本の1つです。

学問は自分の行動力を向上させるためにする物である。

出世のために学問をする人間はろくな物ではない。

人間はその長ずる所のものによって身を過つ物だ。

等々、感心してしまう言葉が沢山ありました。小説と言うよりも人生訓について書かれた様な感じすらします。
ただ、結局彼は最後上手くいかず、長岡藩は負けてしまいます。彼も負傷し、苦しんだ後死んでしまいます。それを思うと人生は何だろうと再び疑問に思います。
最近読んだ本の中で 斉藤一人さんがこの『峠』を人に薦めていて(他の本も薦めてます)、人が出世していく理由、非業の死を遂げる理由について言われてますね。その辺りは、本編に書いてくれていないため、読者自身の想像に任せる他無く、難しい所です。 しかし、そうやってついつい考えてしまう小説。それこそ良い小説なのだと思います。