以下、本編の感想になりますのでまだ読んでない方はお気を付けください。
咲-Saki-第130局「価値」感想
前回の続きからになります。
(前回の感想はこちら→咲-Saki- 第129局 「契機」 感想)

麻雀牌もなくここからどう麻雀部としての活動をしていくのかと思っていたら、由暉子ちゃんの家に自動卓があるとのこと。 由暉子ちゃんは少しは麻雀の経験があるようだし、以前に家族麻雀をしていたりしたのかな。
咲さんや照や慕ちゃんもそうだけど子供の頃に家族麻雀をしている子は何か特別な力を持っている子である可能性はわりと高いですよね。
由暉子ちゃんは一人で運ぶつもりのようだったけど、有珠山のみんなは当然のように運ぶのを手伝うと言ってくれた。まぁ部のために自動卓をわざわざ寄贈してくれるのだから運ぶのを手伝うのが道理ではあるのかもしれないけれど、こういう温かさはいいですね。
幼なじみだけあって爽ちゃんと揺杏ちゃんの「マジで」が息ピッタリだし、幼い頃に避難車に乗ってハイテンションになってる二人がおもしろい。

この頃の有珠山高校麻雀部の三年生には矢元さんという先輩が一人いたそうだけど、受験のため幽霊部員になっているので実質的には爽ちゃん・誓子ちゃん・揺杏ちゃん・成香ちゃんの4人のみ。成香ちゃんが何月に入部したのかわからないけど、一度も見かけたことないってことはもう長いこと来てないんでしょうね。この頃は特別な目的を持って部活動をしていたわけではないし、爽ちゃんも部室に置いてあるゲームはやり尽くして飽きてきたと言っていたから2年生や3年生になると飽きて幽霊部員化する人が増えるのも自然なのかもしれません。

運んできた自動卓で早速麻雀をやることに。前回、「麻雀か・・・」「それは思いつかなかったな・・・」とか言ってたけど、爽ちゃんと揺杏ちゃんは児童館で結構やっていたんだ。成香ちゃんはルールも全くわからないようだけど誓子ちゃんの方は伊達市の小学生大会でベスト8になった実績があるらしい。どれくらいすごいかはわからないけど松江市の人口が約19万人~20万人で伊達氏の人口が約3万5千人くらいなので松江こども麻雀大会の方が規模としては大きいのかな。
まだ正式な部員ではなくゲストとして招かれた由暉子ちゃんは確定として、高校生組4人の中で誰が1人抜けるかをじゃんけんで決めることに。じゃんけんで罰ゲームを決めるという仲間内らしいやり取りを見て羨ましさを感じている由暉子ちゃんが切ない。

爽ちゃんの核心を突く問いに対して「私には取り柄とか何もなくて 何か頼まれごとをしていると落ち着く」と由暉子ちゃんは答える。
なるほど、確かにどんな意図であれ頼みごとをされてそれを自分が達成することで誰かのためになるなら自分の「価値」を感じるのかもしれない。仮にいいように使われているだけであっても誰からも必要とされないというのは自分の居場所がないように感じられて確かに落ち着かない。言いなりではなくて頼まれごとをすることが自分の仕事だと思ってしまえばそれが自分の居場所であるように感じる。
ただそうやって手に入れた居場所には多分友情は発生しない。自分から与えることはあっても相手から与えられることはない、多分それをわかっているから由暉子ちゃんも門の外で楽しそうに歩いていた有珠山高校の4人が気になっていたんだと思います。

「それって誰かのためになるんですか」
由暉子ちゃんもまた真深さんやはやりんのように「誰かのために」努力できる人なんですよね。爽ちゃんたちが「由暉子ちゃんアイドル計画」のために尽力していますし、由暉子ちゃんもやっぱりアイドルに向いているのかもしれませんね。

揺杏ちゃんが取り出した「麻雀をやってる女子学生を紹介する雑誌」の表紙を飾るのはちゃちゃのん。まさかこのタイミングでちゃちゃのんが扉絵になるとは...。去年は次鋒だったんだ。この雑誌って「Weekly麻雀TODAY」とはまた別物なのかな。
というか雑誌で人気投票なんてやってるんですね。アイドル性や人気が表紙や特集の扱いに大きな影響を与えるなら今回のインターハイでは和や由暉子ちゃんはかなりの有力候補になりそう。副将戦のアイドル対決が楽しみですね~。

それはさておき、揺杏ちゃんプロデュースで「由暉子ちゃんアイドル計画」が始動。裁縫と服飾が得意とは揺杏ちゃん有能すぎる。僕個人としては誓子ちゃんの言うとおりそのままが一番かわいいというのに完全に同意だけど、アイドルとして大々的にデビューするならイメチェン後の由暉子ちゃんの方が人気が出るのかもしれない。

爽ちゃんは由暉子ちゃんに有珠山高校に入るように誘う。それに対しての由暉子ちゃんの「聖書を習う学校とかカッコイイですし」という反応がおもしろいですね。こういう思考ちょっと共感できる。そして、成香ちゃんの笑顔が本当に素敵です。
有珠山高校麻雀部は由暉子ちゃんのビジュアルを広く知らしめるためにインターハイに向けて特訓を開始した。前回の感想でも触れましたけどそれぞれの高校がそれぞれの想いでインターハイを闘っていてそのきっかけには正しいも間違いもないと思います。今回の回想を見ると有珠山の5人にとってインターハイという舞台を仲間たちと一緒に挑戦すること、それ自体に大きな意義があると僕は思います。

今までは仲間の輪の温かさを外から見ているしかなかったけれど、今は違う。もうゲストとしてではなく仲間の輪の中に自分の居場所を手に入れた。何かを決めるときは「じゃんけんで決める」。その行為に今まで感じることのできなかった友情を感じて心からの笑顔を見せる由暉子ちゃんが本当にすばらでした。
こうして彼女たち5人がこれから全国に羽ばたいて行くんですね。有珠山の回想は本当に良かった。仲間たちと楽しいことをしたいという想いが伝わってくるすばらな回想でした。
次号と次々号は休載なので、次回は9/5発売号ですね。なかなか期間が空いてしまいますけど9/25には13巻とシノハユの2巻が発売されるという嬉しい情報も発表されましたし、単行本に向けて修正や特典の作業もあるでしょうから無理のないように頑張っていただきたいですね。
シノハユ2巻の表紙は閑無ちゃんだと思いますけど13巻表紙の大本命はやっぱり由暉子ちゃんでしょうか。明華や部長の可能性も少なからずありますけどまさかのちゃちゃのんが来るという奇跡が起こるかも...。表紙がどうなるのかも含めて単行本も楽しみですね。

裏表紙の咲さんかわいい。8巻の特典のブックカバーにもなっていたけどこの服装とてもかわいい。当たり賞のクロックとても欲しいです。
仲の良さやキャラクター達の距離感が堪らないです
。有珠山に勝って欲しい、もっと先までみんなを応援していたいです。
いやー有珠山いいですねぇ、ユキちゃんと爽への期待が日に日に高まってますよ
まさかのちゃちゃのんとは(汗
こういう扉の見せ方もあるのかと、立さんは予想を越えてくる。
臨海派がどんどん減っていくのではと危惧してしまうほどの有珠山の回想ですな。ダヴァンとネリーも応援してますよ。
強くてカッコいいとか人気出ると思うんだが
↑
おそらくちかちゃんではないのでは
もし爽やユアンと幼馴染みなら「伊達市の大会で~」の件をいちいち説明するのは不自然だと思う
こっからの逆転劇楽しみにさせてもらいますよ
既に阿知賀が白糸台を抑えてしまってるから、あくまで願望だが、臨海はこのままリードを守って磐石の強さを保ったまま決勝に行って欲しい。照とガイトの対局も興味あるしな。
そうなったとしても14巻はユキちゃんが表紙になるだろうケド。
Aブロックの準決の時も思ったが、追い込み型の副将・大将重視チームが敗退すると勝ち上がる高校の副将・大将がどうしても収支の上で結果を残しづらいのが辛い。
でも俄然応援したくなってきた!