ふわふわな記憶

日々精進。

咲-Saki- 第129局 「契機」 感想

2014-07-04 17:15:53 | 咲-Saki-

以下、本編の感想になりますのでまだ読んでない方はお気を付けください。

本編 129局 「契機」感想




前回の続きからになります。
(前回の感想はこちら→咲-Saki- 第128局 「涼風」 感想

 今回の表紙は寝台特急カシオペアツインの車内にいる由暉子ちゃん。先日、立先生のHPで更新された内容を見て予想はしてましたが今回は有珠山のターン。HPに書かれた内容から察するに宮永姉妹の過去はまだまだ先になりそうです。僕は有珠山の回想もずっと読んでみたいと思っていましたし、宮永姉妹の過去はいつか明かされるその日まで気長に待つのも楽しいと思っているのでいつまでも待ち続けますよ。「待つのは慣れっこなんだから・・・!!」



 対局室から戻ってきた揺杏ちゃんを温かく迎え入れる有珠山高校のメンバーたち。廊下で流した涙を悟られたくないためか「たっだいまー」と明るい感じで入ってくるのが揺杏ちゃんらしい。「ダメだった」と言う揺杏ちゃんに対して「ホントにな」とツッコミを入れながらも「何事もどうしようもないときだってあるさ」と優しくフォローするところはリーダーという感じがして爽ちゃんはかっこいいな。(部長は誓子ちゃんだけど。)




 「あとはまかせろ」と言ったもののやはり現状はかなり厳しい。誓子ちゃんの話では2回戦の時は爽ちゃんと由暉子ちゃんの二人で3万点稼いで2位の八桝高校を何とかまくったとのこと。つまりは2回戦では強豪の東白楽が臨海に集中砲火を浴びていたことで2位の位置にいた八桝を爽ちゃんと由暉子ちゃんの二人で3万点稼いで何とかまくったということか。ということはやっぱり臨海は先鋒から大将まで圧倒的リードを保って1位通過したんですね。

 東白楽と八桝の2校の強さが具体的にどれくらいかはわかりませんが、全国5指に入る姫松とその姫松を抑えてトップ通過を果たした清澄より強いとは考え難い。誓子ちゃんも言っているけど点数状況と対戦校を考えるとここからの勝ち上がりは絶望的とも言える。

 フナQが以前有珠山の大将は圧倒的なエースと言っていたけど、二人で何とか3万点稼いだってだけではそんなに圧倒的な結果を残しているとは思えないけれどフナQは何を見てそう思ったんだろう。


 


 「まだリーチが7回打てる....... がんばらなきゃ... 先輩たちのためにも――!!」

 まだリーチが7回打てるというのはどういうことだろう。後ろのページで7並べをしているシーンが出てくるけど「7」という数字には大きな意味があるのかな。キリスト教で7といえば「七つの大罪」がぱっと思い浮かびますけど、「7」という数字には何か由暉子ちゃんの能力の由来に関係があったりするんだろうか。

 「まだリーチが7回打てる」と言うセリフを聞くと一つの大会を通してリーチをかけられる回数に制限があってそれが能力に関係があるという風に聞こえるけど、もしそういう能力ならかなりイレギュラーな能力だなぁ。まぁ全国から1万人以上の高校生たちがインターハイを目指してくるわけですから、常識では考えられない子たちが出てくるのもまた咲-Saki-の魅力の一つなのでどんな麻雀を見せてくれるのか楽しみ。


 有珠山の残り点数は中堅後半戦南1局終了時点で8000点、オーラスに1300和了っていることはわかっているけど南2,3局はわからない。リーチが7回打てるということは現在の残り点数が7000点くらいはあるのかな。まぁ必ずしも副将戦スタートから7000点持っていなくてもそこから和了っていけばいいわけではあるんですけど。残り点数が少ない事を考えると高い和了りを目指すためにリーチをかける必要がありますがトビ終了がいつでもありえる状況というのはやっぱり怖いものがありますね。




 そして、10ヶ月前のお話へ。中学三年生の頃は由暉子ちゃんメガネを掛けてポニーテールだったんだ。これは意外だけどかなりかわいい。今の由暉子ちゃんもかわいいけれど正直僕はこっちのメガネポニーテール由暉子ちゃんの方が好み。

 この同級生たち容赦ないな...。一人に運ばせるプリント用紙の枚数ではないですよ。由暉子ちゃんの容姿はかなりかわいい方だし、おもちは大きいしやっぱり快く思わない女子がいるのは避けられないことなのかもしれない。




 由暉子ちゃんはゴミ捨て場に行く時によく見かけていた有珠山高校の4人の姿を眺めていると地面から突き出した石に躓いて転んでしまう。門の中と外、そこには大きな距離はなくても由暉子ちゃんにとっては楽しそうに4人で歩いている高校生たちと自分とでは大きな隔たりがあると心のどこかで羨ましいと思っていたのかもしれませんね。



 メガネっ娘の良さに気づいた瞬間でした。(遅い)
 一見しっかりに見えるけどドジな一面もあるとは...。なんという破壊力。すばら~。

 
 由暉子ちゃんが有珠山高校の4人をよく見ていたように爽ちゃんや揺杏ちゃんも由暉子ちゃんのことを見ていたんですね。



 


 じゃんけんの罰ゲームとしてではなく、ゴミ捨てを押し付けられている由暉子ちゃんを見て爽ちゃんが「おまえいじめられっ子だな!」とストレートに言ってるのがさすがという感じです。それに対しての由暉子ちゃんのポジティブな反応もおもしろい。まぁ確かにイジメや嫌がらせの類は受けている側が嫌がらせだと感じていないなら「イジメられっ子」ではないのかもしれないけれど、嫌がらせをしている側は悪意を持って行っているわけだからやっぱり良くないなぁとは思う。


 「デフォで私がやる仕事」「私が頼りがいがある」みたいな発言を聞くと由暉子ちゃんは責任感が強そうだなぁ。クラス委員長とか引き受けてそうな印象です。








 爽ちゃんは由暉子ちゃんを部に来るように誘う。おそらく「仲良し」な子がいなかった由暉子ちゃんが初めて「仲間の輪」に入れた瞬間だったのかもしれない。「がんばらなきゃ... 先輩たちのためにも――!!」と言うセリフもあったけど、段々と先輩たちの輪に溶け込んでいって、自分を仲間に入れてくれた先輩たちの恩返しのためにも頑張りたいという思いが芽生えたのかもしれないですね。

 やっぱり少し鶴賀に似ている部分を感じる。部長は誓子ちゃんだけど爽ちゃんがみんなを引っ張ってまとめていく。精神的支柱にして絶対的エース。爽ちゃんは本当にいい性格をしているしみんなが爽ちゃんについていくのもわかる気がする。



 有珠山高校麻雀部は表向きは麻雀部として登録しているが実際にはアナログゲーム全般を遊ぶ部活だったのか。昔は麻雀部だったらしいけれど爽ちゃんたちが入部した頃にはもう麻雀の面影は残っていなかった模様。

 7並べをして遊んでいてテーブルに合計10枚のコインがあるところを見ると、スタートは一人2枚ずつ持っていてトップがビリに1枚渡すのがルールなのかな。

 7並べもまた麻雀に似て配られた最初のカードによって勝ち負けが大きく左右されるゲーム。配られたカードが11~13や1、2ばかりだと序盤に出せるカードがなくてトップを取るのはもちろんビリを回避するのもかなり難しい。

 相手がどれほどよい手札なのか、パスをどう戦略に組み込むかという「水面下の心理戦」がある点は麻雀に共通するところで7並べはトランプの中では個人的にわりと好き。コインの数を見たところ爽ちゃんは7並べでもなかなか成績が良さそう。


 


 ビリヤードの台まであるのに表向きとは言え麻雀部を名乗っておきながら麻雀牌がなく、麻雀にも今のところそこまで関心がないように見える。今まで登場した高校とはまた一味違った規格外の高校ですね(笑)強豪校のように勝つことへの義務や目標を背負って努力する高校も応援したくなるけれどこういう仲良しクラブのような高校も個人的には好き。

 
 彼女たちはもらった報酬に見合うだけの働きを求められるプロではないし、彼女たち高校生は自分の好きなことに挑戦して楽しむ権利がある。

 インターハイもまた同じ。臨海のように優秀な留学生をスカウトしてインターハイの優勝を狙う高校もあればみんなと楽しむお祭りとして一つでも多く勝ちたいと思っている高校もあるでしょう。ベクトルは違ってもそれぞれの高校がそれぞれの想いを抱いてインターハイを闘っている。そこには正しいも間違いもないと思うし、仲間たちと一緒に大きな舞台に挑戦してみたいという気持ちは大いに共感できる。
 

 ここから有珠山がインターハイを目指すきっかけがどう描かれていくのかが楽しみ。何かインターハイに対しての大きな動機が生まれるのかもしれないし、みんなで東京に行って楽しみたいという想いでインターハイを目指してきたのかもしれない。いずれにしても諦めることなく頑張って準決勝という舞台までたどり着いているのは本当に凄いことだと思います。

 


 立先生がHPで言っていた通り処理が間に合わないシーンも2ページほどありましたけど今回もとてもよかった。洞爺湖サミット記念館の近くが舞台で描かれていて、夏だし北海道行きたいなぁと思いました。次回は休載かなと思っていたら掲載予定みたいで嬉しいですね。次回は7/18発売号で掲載予定。


13 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-07-04 17:31:36
連続掲載が嬉しい。有珠山回想を詳しく描写して欲しい。が、早く副将戦が始まって欲しい気もする。

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Unknown (Unknown)
2014-07-04 17:47:45
有珠山高校麻雀部の昔の先輩なかなかイカレてるな。無法地帯とはいっても仮にも学校の備品だろうに売って自分の金にするなんてバレたらヤバそうな話だぞw
有珠山の雰囲気は楽しそうでいいね、ユキちゃんは柔らかいφ(..)
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Unknown (ふわふわ)
2014-07-04 18:15:18

>連続掲載...
再来週も読めるのは本当に嬉しいですね~。確かに副将戦も気になりますよね。それでも有珠山は掘り下げれば掘り下げるほど良さが伝わってきそうな高校かなと思ったので個人的には回想をもっと読んでみたいと思いました。


>有珠山高校麻雀部の....
昔の先輩はかなりデンジャラスな感じですね(笑)
僕も有珠山の雰囲気は好きです。そして、ついに描かれた由暉子ちゃんの着替えシーンすばらでした!
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Unknown (Unknown)
2014-07-04 20:40:38
確かにユキさんのセリフから有珠山の残り点数が7000点近くである可能性はありますね。
わざわざ7並べにしているのも何かの暗喩な気がします。
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Unknown (Unknown)
2014-07-04 21:38:38
ユキちゃんは何故イメチェンをしたのか。高校入学をきっかけにコンタクトにしてみましたみたいな感じなのか...。眼鏡似合うのにもったいない!
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Unknown (Unknown)
2014-07-04 22:12:26
カシオペア使ったり部室にビリヤード台があったり有珠山は金持ちなのかね?

テーブルに置いてあるコインはパスの回数じゃないかな?またはトップの回数とか
でも確かに10枚のコインを2枚ずつ配って誰かが0枚になった時に一番コインを持っていた人が勝ちってのはありえるな
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Unknown (素材がいい美聖母だからこそ華やかに着飾る権利があるよね)
2014-07-05 01:04:31
あああああああああああああああああああああああああああああユキちゃん女子中学生時代から絶世の美女だよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!ユキちゃんの聖でかああああああああああああああああああああああああああああああい!!!!!あの小柄な華奢でJC時代からあの母聖の神々しさは少なくともLカップあろう!聖Lカップ神々しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!おっぱいクッション!おっぱいクッション柔らかくて大きいボリューム満点!フーッフーッ!JC時代のユキぱいを愛情込めて大切に育てたい!今からでも遅くはない!ユキちゃんを来年のインハイまで育乳しに行くううううううううううう!!!!!!!!!!玄ちゃんは明星ちゃんを育乳してくれ!俺はユキちゃんを手塩にかけて!いや天塩にかけて!!!!!
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Unknown (みすと)
2014-07-05 11:51:56
臨海と有珠山の2校の対比はおもしろいと思いました
麻雀留学生をスカウトすることで16年連続東東京の代表として君臨している強豪校と10ヶ月前では麻雀の「ま」の字も感じられないような有珠山が準決勝で同時に登場するとは
門の中にいる1人ぼっちの中学生と外にいる4人の高校生の心理的な距離感描写なるほどです。そして、その距離をぶち壊す爽がイケメン過ぎますね
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Unknown (名無し)
2014-07-05 13:04:14
ユキと爽が3万点稼いだって所は二人あわせて3万点なんでしょうか?てっきり二人とも3万点ずつ稼いだものかと思ったのですが
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Unknown (ふわふわ)
2014-07-05 16:58:29
>確かにユキさんのセリフ...
やっぱりあのセリフだと7000点くらいだろうと思いますよね。
加えて、トランプの中で7並べはルールもわかりやすい方なのでそこまでマイナーではないですが、「7」続きだったので7並べをチョイスしたのも何か関係があったのかなと思いました。

>眼鏡似合うのにもったいない!
もしかしたら爽ちゃんに「メガネ外したほうがかわいいぞ!」みたいに言われてイメチェンしたのかなと想像したりしました...。メガネ似合いますよね。
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