劇場版『咲-Saki-』感想＆舞台挨拶に行ってきました！

劇場版 実写ドラマ 『咲-Saki-』感想

以下、劇場版を未視聴の方はネタバレにお気を付けください。



本日、2/4（土）に「TOHOシネマズ 錦糸町（10:50～13:30の回）」にて開催された映画『咲-Saki-』の公開記念学校別舞台挨拶に参加してきました。

錦糸町での登壇ゲストは、清澄高校からのどっち役の浅川梨奈さんとまこ役の山田杏奈さん。実際の撮影中の苦労話や思い出話を生で聞ける機会というのは貴重なのでありがたかった。舞台挨拶の詳細は以下のURLを参照ください。

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県大会開始前までの内容を放送したドラマ版第1局～第4局＋特別編。正直、実写化が発表された時は驚いたけど、実際にドラマ版を観てみると、実写化するにあたって原作ファンに精一杯歩み寄った制作陣の熱意が感じられる内容になっていたのが良かったなと思う次第。何事も百聞は一見に如かずですよね、ということで劇場版もちゃんと劇場に足を運んで観に行こうと決意。

　
で、実際に観てきたんですけど、もうこれがとても良い出来だった！劇場で観てきたシーンのひとつひとつを頭の中で何度も思い起こして、反芻して、湧きあがってくるのは、おもしろかった！良かった！という感情のみ。


OPの「きみにワルツ」が流れた時点で気持ち的にだいぶ盛り上がっていたんですけど、後半部分、特に県予選決勝大将戦を観ている時は、何年経っても忘れることのできない、原作を初めて読んだ時の興奮と感動の気持ちが思い出されてきて、不覚にも目頭が熱くなってしまった...。長野県予選決勝を劇場のスクリーンで観れたことがもう興奮しかありません。


実際、漫画・アニメ原作の作品を実写化するのって非常に難しいことです。それは、既に原作のイメージがファンの間で確立されてしまっているから。当然僕の中にもあるように、『咲-Saki-』という作品は11年も連載されていて、たくさんのファンがいて、確立されてきた作品の雰囲気・イメージがある。


特に、『咲-Saki-』という作品は原作の小林立先生がとてもキャラの造形や設定についてもこだわりを強く持っていますから、そういった細かいイメージひとつを取っても作品の雰囲気を壊さずに制作をしていくのは非常に困難というもの。

　
でも、劇場版を観ればいかに作品のイメージを大切にして制作されてきたかがわかる。

『咲-Saki-』という作品は主人公校である清澄高校だけではなく、ライバルとして登場する各高校にも焦点が当たるいわば群像劇であり、そこには当然ヒューマンドラマがあります。

激闘を演じたライバル達との友情。窮地に立たされた時に、支え、支えられる仲間との絆。絶望から立ち上がる強い意志。


103分という短い時間の中に、まさしく、「これが『咲-Saki-』だ！」と呼べるものを内包し、心から良かったと思える熱量が今回の映画には詰まっていた。


確かに所々でカットされているシーンや細かい状況やセリフが変わっているところはあるけれど、孤独だった衣が咲さんとの対局を通して特別から解放されるシーンや、モニター越しで華菜ちゃんの闘いを見守る久保コーチの姿、エトペンを渡すところはオリジナルだが咲さんがのどっちを鼓舞するシーンとか、これだけは描きたい！これだけは伝えたい！というポイントをしっかり抑えていたところは原作のリスペクトを感じてとても良かった。


語り切れないけれど、ひとつ言えることは、こんなにも『咲-Saki-』を好きになれたからこそ、楽しめた一作だということ。原作好きの人にこそ観て欲しいなと思う内容でした。今、凄く叫びたい！「あ゛あ゛あ゛―――！！」、『咲-Saki-』って...楽しいよね！