諏訪市博物館を出て南方向の山へ向かうと、1分とかからないところに諏訪大社上社本宮があります。
車は、手前にある上社ドライブインの駐車場に入れ、ここの店舗を一回り。いわゆる門前にある定番の土産物屋
というよりも小奇麗な店舗が駐車場を囲んで並んでいるので、見て回りたくなるような場所でした。
博物館で一服する間もなかったので、ちょうど良い休憩場所となり、コーヒーとアイスを頼み、地域の信濃毎日
新聞を拝読、いざ諏訪大社へ!
鳥居をくぐると左前方に一の柱が目に付きます。正直、直立する柱を見ると大きさを、さほど感じることはありませ
んでした。 御柱祭で人が乗り通そうとする柱には勢いがあり、エネルギーを感じるのですが、境内に収まっている
姿を見ると大きさというよりも、緑の葉のない木、柱がある。 そこに何か意義、願いがあるように感じました。
さて、私たちの来た道は北参道に当たり、そのまま真っ直ぐに進めば本殿に行けると思ったのですが、、、 案内は
左に折れ東に向かうことになっていました。 なぜこのような道順になるのか? ふしぎ? でした。
東の入口に向かう間に、五穀の種池、天流水舎、神楽殿など相互に並んでいました。
杉とヒノキが混在している境内。 いつごろからこのような配置になったのかな?
気になったのは、境内最古の樹木のひとつである大欅です。 贄の獲物をかけて祈願をかけたとか、それがこの
ような場所にあるのは、なぜ? 祀られているわけではなく、境内の神様との位置関係も? ふしぎ?です。
これを東側から見ると、 ど~んと あり。 二の御柱と比べても、その存在感がありすぎです。
でも、案内図には、載っていないし、しめ縄もないのです。 やはりふしぎ?でした。
さて、東の鳥居の中には門番を務めるような形で、出早雄命 (いずはやをのみこと)が祀られていました。
イボ神さまということですが、入り口にいきなり摂社の神様がいらっしゃるとは? しかも、イボ神様とは?
昔は、イボの人が多かったのかな? 豊橋にも二川にイボ神様が祀られています。
入り口御門は、神様のいらっしゃる近くまで行くにはよい参道になる感じです。 雪国であれば、屋根付きでお参り
しやすいし、気持ちも引きしまるのではないでしょうか。 これを通らせたいので、東側に迂回させたのかな?
通路の左側には、上社の御柱祭の特徴である「めどでこ」(柱からツノのように突き出したもの)が飾られていました。
いよいよ、神様のいらっしゃる本殿へと 唐破風が浮き出てバランスのとれたきれいな建屋に りっぱな建物だな~
とついうっとり、格式が高いので近くへ寄れず、遠くからお参りさせて頂きました。
そして、近くの案内板を見ると、あれ~、拝殿と幣殿が続けてあるだけで、本殿としてはなしか~ とすると、
建物後ろに神様がいらっしゃるのか~ と 最初に見た境内案内図をしっかり見ずに、全体の配置と進路だけ
しか見ていなかったことに気づかされました。 大神神社のようにご神体としては自然の中にいらっしゃる。
あるいは自然自体ということなのか、とあらためて諏訪大社の歴史の古さに気づく始末でした。
もう一つ、神様の向きが、西になっているのは?やはり祀られている 建御名方神が出雲の方向をなつかしんで
向いているからなのかな? とも考えさせられました。 詳しい方に聞かなければ!
まご娘は嫌がることもなく一緒に大社巡りに付き合ってくれました。