今回は、レクリエーションインストラクター養成講座の目的に合わせたレク・ワーク 指導実習「実施と評価」をやりました。
これまでの時間の学習テーマを生かして、指導案を実際に作り、それを講座の参加者に、想定する対象者になって頂き、
実際に指導する。 その実施内容を互いに評価するという講座内容です。
いつもなら15名位参加者があるのに本日は11名で、指導案を提出した人は7名という状況でした。 今回初めて講座
に参加した方は仕方がないにしても、1ヶ月近く余裕はあったのに、残念、、かえって余裕のありすぎは良くないように思わ
れました。 いずれにせよ、やればやっただけ、すべて自分に返ってきますからね、同じやるなら時間の許す限りのベストを
尽くした方がいいかと思います。
まず、前回までの復習で簡単に振り返りました。
大切なのは、対象者に対して支援者としての想い=ねらいをしっかり持つという事。
そして、その想いを実現するために、素材、活動を選び対象者にふさわしい形で提供するという事。
次に、そのねらい、目的に合わせてレクリエーションを仕組むという事。その目的に合わせたレクリエーション・ワークには、
基本的技術があるんだよ~という事。
その基本技術は、次の3つの技術によって構成されている。
① 素材・アクティビティの選択
② ハードルの設定
③ CSSプロセス
素材・アクティビティの選択とは、支援の目的を達成する手段としての有用性と対象者が感じる楽しさ、有用感、自尊感情、
前向きな姿勢を生み出す素材を選択する。
ハードルの設定とは、目的を達成するための活動を段階的に提供するという事。 アクティビティの難易度を分解し、段階
的に上げていく。 挑戦、失敗、再挑戦、達成などの体験を経ることによって、より大きな達成感を味わうことが出来る。
その中で生じた自分に対する有用感と自尊感情が、より良い生き方など前向きな姿勢、意欲を引き出すんだよ~という事。
CSSプロセスとは、グループ活動、他者との関係の中で生じる相互作用が支援の目的を達成する大きな力、原動力となる
から、それを有効に活用する。そのための技術として、対象者の前向きな姿勢、反応をキャッチし、そこに光を当て(スポット
ライト)、それを意識化する。 その前向きな反応を他メンバーにも広がるように関心を高め共有出来るようにする。
上記のことは、以前からレク活動をしてきたものには経験的に、普段意識せずとも何かとやっている場合が多いと思われま
す。 しかし、自分にとってもレク活動を始めた当初は、どうして上手くいかないのだろう、どうしたら、楽しく活動が出来るのだ
ろう?などと、考えてしまうこともありました。 そんな時、押しかけ弟子で、先輩の動き、言葉などを意識してみることによって
気づかされるケースが多々ありました。 テキストは、その過程を、分析的に解説しているように思います。
本を読むのが面倒な人は、活動上手と言われている人にポイントを絞り、その人の動き、言葉と、その内容を意識してみて
いると理解しやすいと思われます。
さて、今回実施して頂いたメンバーの中で、上手だな~ 中には、やり馴れているな~ などと感じた方が数名いました。
その方たちに提出して頂いた指導案に共通していたことがありました。 そして実施している時の共通点も。
さて、どんなことだと思いますか?
指導案に、共通していることは、2点。 目的 ( 願い )がしっかりとかけている。 終わりの言葉も明記されている。という事
です。 そして、実施している時の共通点は、言葉がはっきりとしている。 話す内容に適度な間、余裕が感じられた。 活動
全体にながれがあり、リズムが感じられたという事ででした。
他の方の実技を見ていると、自分ならこうやるな~という事と同時に、なるほど、このような感覚はもっていなかったな ~、
参考になるな~ などと感じさせられることが多々ありました。 精進せねば、、、 精進、精進です。
参加して下さったみなさん ありがとうございました。