先日お伝えした通り、NEW4TETのレコーディングは既に終了し、メンバーを交えたMIXも行った。
12時間以上もかけてのMIXというのは、ジャズでは初めての経験だった。何故なら、ジャズってのは一つのバンドのカラーが有って、それにフィットするバランスや空間系のエフェクト(例えばリバーブなど)を最初の1曲で決めてしまえば、後はそれに添ってやって行けば、ほぼ間違いはないからだ。まぁ、それでも大体、バラードはリバーブを深めにとか要望が出てきて多少の変化を付けていくのだけれど。
僕のアルバム作りは最初の「ウエザー・アイズ」こそ、それ程MIXに口は出さなかったものの、「フューチャー・スイング」からは徹底的に要望を出し始め、「ビーツン・カラーズ」では自分でMIXするまでに至った。ま、あれは決してアコースティック・ジャズではないのだから仕方の無いことだけど。正直言うと、アルバムを作ろう!と思った時点で、アルバム全体が僕の頭の中にサウンドイメージとして流れていて、基本的にそれに忠実にアルバムを作ろうとしているわけであって、それに振り回されるバンド・メンバーやエンジニアさんは堪ったもんではないというのは、容易に想像できる。(苦笑) だから、レコーディング中やMIXでは「スイマセンが~して下さい。」というのが僕の口癖になっている。で、また、僕の作るアルバムというのが、一つのジャンルで終始せず、曲ごとに性格もまるで違う。そいつ等を順番に並べて、聞いてて綺麗に流れる様に感じさせるのは至難の業なのである。だからMIXも曲ごとの事を考えてればいいと言うものでもないので困難を極める。
今回は打ち込みを使ったDTMが1曲有り、それに関しては完全に自分でMIXしたものの、他はアコースティックなので、冒頭の写真の佐藤氏にお願いした。しかし、音楽が多種多様な上に、オーケストレーションも入ったりで複雑になりMIXが僕の脳内の予定とは大幅に狂ってしまった。フルートやクラリネットをかなり使用したので、イメージではリバーブを深めにしてウエットに・・と単純に考えていたのだけれど、どうもそれだとスッキリせず、古臭いサウンドになる。13時間弱、コ・リーダーの天野丘と共に意見交換しながら夜中の1時過ぎまでかかってどうにか完成したMIXも、帰りの車中で聞くとどうも納得が行かない。結局、また後日、僕一人だけスタジオに入り、気に入らない曲(4曲)だけ再度MIXする事となった。この辺の自分のコダワリは自分でも恐ろしくなる。聞き返してると、気になり出したら吐き気がして居ても立ってもいられなくなるのだ。(苦笑)
6月末のリリースに向け、いよいよ形が整ってきた。毎回、ジャケット写真にもコダワっているのだけれど、今回は僕の生徒に写真家がいて、グラビアやファッション誌でモデルや俳優と仕事をしてる実力派なので依頼する事にした。まぁ、人物がメインで表ジャケになる事はないだろうけど。(笑) でも、必ずやカッコいいジャケットになる事であろう。そうじゃないと僕も売る気がしないしね。(笑)
ジャズのCDは決して売れるものではない。恐らくタワーやHMVに置いてもらっても、そこから売れて行くのは極一部だ。ましてや日本人アーティストのCDが売れるのは稀で、売れているモノには話題性など音楽的なもの以外の力も加わっており、バブル的で一過性のモノが多いと感じる。これが現実であると思う。だから、もはや「売れたい!」という野望を持ってアルバムを作るわけではない。ただ「遺したい」という一心なのだ。遺したい物とは、僕がこの時代を生きた証であり、音楽に真剣に取り組んだ結果としての現時点での記録である。それって、極めて私的なものであって、「売れ筋」とは無縁の、経済学的にはマーケティングを完全に無視したものであるから、リリースをする前にして既に売れないのが分かっているのである。(大爆笑)
でも、そのアルバムを欲しがる人はこの世の中に居るし、NEW4の前作「ビー・ウォーター」も全く同じ作り方をしたんだけれど、困らない程度には売れた。CDショップで売れはしないけれど、サンプルを聞いて気に入ってくれた人も買ってくれた人も居る。今の世の中、音楽の楽しみ方は多種多様だけれど、その分流行に流されず、本当に自分の好みのものを徹底的にリサーチして、検討の結果アルバム購入に踏み切る人が多い。ましてや、PCでのコピーなんかが数分で出来る時代だしね。だから、もう「何万枚売れた」というのが価値のあるものじゃない。本当に人の心に残るものを、文字通り「アルバム」として取って置きたくさせるものを作らなきゃね。ミュージシャンはもとより、音楽業界全体が真剣にモノ作りをしなければいけない危機的な状況にあるし、僕はそれを逆に自分にとって最大のチャンスだと捉えている。
12時間以上もかけてのMIXというのは、ジャズでは初めての経験だった。何故なら、ジャズってのは一つのバンドのカラーが有って、それにフィットするバランスや空間系のエフェクト(例えばリバーブなど)を最初の1曲で決めてしまえば、後はそれに添ってやって行けば、ほぼ間違いはないからだ。まぁ、それでも大体、バラードはリバーブを深めにとか要望が出てきて多少の変化を付けていくのだけれど。
僕のアルバム作りは最初の「ウエザー・アイズ」こそ、それ程MIXに口は出さなかったものの、「フューチャー・スイング」からは徹底的に要望を出し始め、「ビーツン・カラーズ」では自分でMIXするまでに至った。ま、あれは決してアコースティック・ジャズではないのだから仕方の無いことだけど。正直言うと、アルバムを作ろう!と思った時点で、アルバム全体が僕の頭の中にサウンドイメージとして流れていて、基本的にそれに忠実にアルバムを作ろうとしているわけであって、それに振り回されるバンド・メンバーやエンジニアさんは堪ったもんではないというのは、容易に想像できる。(苦笑) だから、レコーディング中やMIXでは「スイマセンが~して下さい。」というのが僕の口癖になっている。で、また、僕の作るアルバムというのが、一つのジャンルで終始せず、曲ごとに性格もまるで違う。そいつ等を順番に並べて、聞いてて綺麗に流れる様に感じさせるのは至難の業なのである。だからMIXも曲ごとの事を考えてればいいと言うものでもないので困難を極める。
今回は打ち込みを使ったDTMが1曲有り、それに関しては完全に自分でMIXしたものの、他はアコースティックなので、冒頭の写真の佐藤氏にお願いした。しかし、音楽が多種多様な上に、オーケストレーションも入ったりで複雑になりMIXが僕の脳内の予定とは大幅に狂ってしまった。フルートやクラリネットをかなり使用したので、イメージではリバーブを深めにしてウエットに・・と単純に考えていたのだけれど、どうもそれだとスッキリせず、古臭いサウンドになる。13時間弱、コ・リーダーの天野丘と共に意見交換しながら夜中の1時過ぎまでかかってどうにか完成したMIXも、帰りの車中で聞くとどうも納得が行かない。結局、また後日、僕一人だけスタジオに入り、気に入らない曲(4曲)だけ再度MIXする事となった。この辺の自分のコダワリは自分でも恐ろしくなる。聞き返してると、気になり出したら吐き気がして居ても立ってもいられなくなるのだ。(苦笑)
6月末のリリースに向け、いよいよ形が整ってきた。毎回、ジャケット写真にもコダワっているのだけれど、今回は僕の生徒に写真家がいて、グラビアやファッション誌でモデルや俳優と仕事をしてる実力派なので依頼する事にした。まぁ、人物がメインで表ジャケになる事はないだろうけど。(笑) でも、必ずやカッコいいジャケットになる事であろう。そうじゃないと僕も売る気がしないしね。(笑)
ジャズのCDは決して売れるものではない。恐らくタワーやHMVに置いてもらっても、そこから売れて行くのは極一部だ。ましてや日本人アーティストのCDが売れるのは稀で、売れているモノには話題性など音楽的なもの以外の力も加わっており、バブル的で一過性のモノが多いと感じる。これが現実であると思う。だから、もはや「売れたい!」という野望を持ってアルバムを作るわけではない。ただ「遺したい」という一心なのだ。遺したい物とは、僕がこの時代を生きた証であり、音楽に真剣に取り組んだ結果としての現時点での記録である。それって、極めて私的なものであって、「売れ筋」とは無縁の、経済学的にはマーケティングを完全に無視したものであるから、リリースをする前にして既に売れないのが分かっているのである。(大爆笑)
でも、そのアルバムを欲しがる人はこの世の中に居るし、NEW4の前作「ビー・ウォーター」も全く同じ作り方をしたんだけれど、困らない程度には売れた。CDショップで売れはしないけれど、サンプルを聞いて気に入ってくれた人も買ってくれた人も居る。今の世の中、音楽の楽しみ方は多種多様だけれど、その分流行に流されず、本当に自分の好みのものを徹底的にリサーチして、検討の結果アルバム購入に踏み切る人が多い。ましてや、PCでのコピーなんかが数分で出来る時代だしね。だから、もう「何万枚売れた」というのが価値のあるものじゃない。本当に人の心に残るものを、文字通り「アルバム」として取って置きたくさせるものを作らなきゃね。ミュージシャンはもとより、音楽業界全体が真剣にモノ作りをしなければいけない危機的な状況にあるし、僕はそれを逆に自分にとって最大のチャンスだと捉えている。
こだわりの先生がいて学生の作品にも技を使って編集してくれて「こんな曲、音が欲しい!」とワガママにもう次の日にネタを用意してくれていて「その曲少し戻ってフェイドアウトで○○秒から次の曲かぶせてMC入れてetc」一緒に編集DJ番組を作りました。あの頃、先生の技をもっと盗んでておけば…耳が良く繊細になっていたかも。(笑)
こだわって!時々自然を眺めながら良い作品に仕上げて下さい。
アルバム作りは仕事でありながら趣味の領域でもあり、どんなにしんどくてもやり遂げる事にすごい楽しみと充実感があります。