5日目／神戸サテンドール

ツアーも5日目。

ここサテンドールも様々なミュージシャンが訪れるお店。僕が大学生の頃は違う場所に有り、レイ・ブラウンをそれこそ50センチ（！）くらいの至近距離で見た。あれは衝撃的だったなぁ。昔は神戸も積極的に凄いミュージシャン達を呼んでいた。今は無きジャズ喫茶「木馬」にはエルビンが来た。高校生の頃から入り浸っていたんだけど、さすがにその日は狭い店が人でごった返して入れなかった。

現マスターの渡辺さんのお父上と僕の父は、偶然にも同じ会社で務めていた。息子達は両方とも全く逆のジャズ業界に居るのだから面白いものだ。

今日は母やそのお友達が動員を手伝ってくれたり、弟弟子がわざわざ見に来てくれたりで非常に大勢のお客様に聞いて頂けた。東京からたまたま来てたというお客さんもいたりして。この日もCDがたくさん売れた。ほとんどオリジナル曲しか演奏してなかったけど、お客さんは十分楽しんでいらっしゃる様に感じた。

僕がペーペーだった頃は、関西ではオリジナルを演奏する事を先輩ミュージシャンやお店に毛嫌いされたもんだけど、その当時から僕はそれに疑問を感じていたし、ジャズにどっぷり浸かったかつてのジャズ・ファンと違い、今のお客さんは曲が何であろうと先入観無しで「いいか悪いか」のみで判断する。まぁ、知ってる曲を演奏すると出だしでワッと盛り上がるのは事実だけど。NEW4でもたまにスタンダード・デイが有るのだけど、僕も天野丘もスタンダードを演奏する事は凄く好きだし、その中で自由になるという事は永遠の課題だ。

この日は演奏後にインタビューを受け、メチャメチャ熱くジャズや音楽について語った。もう、何喋ったか覚えてないけど・・(苦笑)