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かばとととひひ

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思いわずらうことなく愉しく生きよ

2007-09-02 | 読書
今日は本を読みました。

江國香織 思いわずらうことなく愉しく生きよ

3姉妹の物語。
タイトルは3姉妹の家族の家訓。

タイトルだけみると、なんだか救われそうな話しかと思ったけど、まったくそうではなかった、と思った。

3姉妹を中心とした日常が淡々と描かれていて、大きな事件があるわけでもなく、興味がわくわけでもなく、面白くなくて、途中で読むのをやめてしまおうかとも思ったのだけど、この次この本を手に取ったとき、読んだか読んでないかを思い出すのがわずらわしいだろうと思ったので我慢して読んでいたら、あっという間に読み終わっていました。
かといって面白かったかといわれるとそういうわけではない。
でも、不思議に最後の終わり方はスキだった。
ある種の結末が用意されているわけではなかったけど、なぜなのかな。
amazonでこの本の表紙を探した結果その理由がわかった気がした。
本の帯についていただろう言葉を見て。
あまり”愉しくはない”ストーリの展開の果てに、感じられたのは、話しの軸である3姉妹に「後悔」という文字が微塵も見られないところ。
それがこれみよがしでなく、でも明らかに「後悔」とは無縁な姿に好感を持てたのかと理解しました。
思いわずらわない、ということは後悔しない、ということなのか。
後悔しない、というのはひとつの憧れではあります。

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