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かばとととひひ

うれしいこととかたのしいこととかかなしいこととかいかりくるうこととかいろいろあっていろいろしあわせ。

スカイ・クロラ

2008-10-14 | 読書
昨日から勢い読み終えました。
今度は「スカイ・クロラ」




ほんとは「ナ・バ・テア」を読んだ直後だったので、その次の「ダウン・ツ・ヘブン」を読みたい気分だったのだけど、図書館にあったのは「スカイ・クロラ」だったので・・・いきあたりばったり読書の今回はそのまま「スカイ・クロラ」を読むことに。


出版順に読んでいないからかもしれないけど、段々パズルのピースが埋まっていく感じ。
「スカイ・クロラ」から読めばそれはそれでまた違った印象を受けたかもしれないけど・・・これまで読んだ3冊がパズルの中央のピースなら、「スカイ・クロラ」は隅の方のピースということができるかもしれない、と思った。
輪郭、って言う感じ。

まだまだピースは埋まってない。

久しぶりに・・・

2008-09-17 | 読書
今日は通院デー。
予約をすっとばしてしまい、3ヶ月ぶりの病院です。
薬が良く持ったなぁ。



さて、今日の待ち時間は本を3冊持っていたのだけど、結局これだけ読みました。
でもほぼ1冊読めてしまった。



クレィドゥ・ザ・スカイ 森博嗣

スカイクロラシリーズの第5巻にして完結編。
といいつつ、時間軸では4番目の物語らしく、私は図書館にあった順に読んでいるので、4巻→5巻という順番になっている。
ネットのレビューとか見てると、これだけ読んでも読めるそうです。
シリーズのくせに巧妙に分断されているのです。

今回のストーリーは、明確にはなっていないけれど、前巻の続きを感じさせるようなものになっております。
物語の語り手(=主人公?)は自分という存在を認識できていないという設定なので、いたしかたないのかも、しれません。というか、そこがポイントなのかな?

けれどもこのお話の面白いところは、連続したストーリーというよりも、連続した世界観の中で繰り広げられる感情の描写ではないかな、と思います。

読み終わったところで、だから一体何だったのか、なんてことは全然わからないのだけど、それはそれでいいのかな、と思ってしまう本でした。

次はスカイクロラだ。



前回の記事

思いわずらうことなく愉しく生きよ

2007-09-02 | 読書
今日は本を読みました。

江國香織 思いわずらうことなく愉しく生きよ

3姉妹の物語。
タイトルは3姉妹の家族の家訓。

タイトルだけみると、なんだか救われそうな話しかと思ったけど、まったくそうではなかった、と思った。

3姉妹を中心とした日常が淡々と描かれていて、大きな事件があるわけでもなく、興味がわくわけでもなく、面白くなくて、途中で読むのをやめてしまおうかとも思ったのだけど、この次この本を手に取ったとき、読んだか読んでないかを思い出すのがわずらわしいだろうと思ったので我慢して読んでいたら、あっという間に読み終わっていました。
かといって面白かったかといわれるとそういうわけではない。
でも、不思議に最後の終わり方はスキだった。
ある種の結末が用意されているわけではなかったけど、なぜなのかな。
amazonでこの本の表紙を探した結果その理由がわかった気がした。
本の帯についていただろう言葉を見て。
あまり”愉しくはない”ストーリの展開の果てに、感じられたのは、話しの軸である3姉妹に「後悔」という文字が微塵も見られないところ。
それがこれみよがしでなく、でも明らかに「後悔」とは無縁な姿に好感を持てたのかと理解しました。
思いわずらわない、ということは後悔しない、ということなのか。
後悔しない、というのはひとつの憧れではあります。

スイートリトルライズ

2006-08-20 | 読書


スイートリトルライズ


文庫本の表紙のイラストが気に入って買った本。
羽根の生えた青い犬の表情がよいでしょ?
少し人じみていて、冷めた様な目。
作者の江國さんがよく読む作家ということもあったけど、
今回この本を手に取ったのは、このイラストなのだ。
最近、すっかりイヌ好きになっているようです。
久しぶりに行った図書館でも、今ままで行くことのなかった、
”ペット”の棚に行くし・・・
(でも読んだのは猫の本・・・)

アトムのおかげと言うよりは、アトムのせいといったほうが
正しいかもしれん。
”隣の芝生は青い”
と言う奴です。


さて、この本の中身ですが、イヌは出てこない。
イヌの絵が好きなだけで、イヌが出てくる話を期待したわけではないので、
がっかりもなにもなかったのだけど、代わりにと言うとなんだが、
”くまのぬいぐるみ”が出てくる。
主人公の女性が、くまのぬいぐるみの作家なのだ。
子供向けと言うよりは、大人向けだと思われる。
首とか手足にジョイントのついた、テディベアの類のヤツだと思う。
主人公の女性は結婚していて、まあつまりその夫婦の話なのだけど、
お互い妙に冷めていて、そのうちそれぞれにそれぞれ別の相手ができてしまう
のだけど、お互いを必要としているという事実にお互い気づき、
しかし、互いにウソをつき続けるという・・・

そういう話でした。
もう少し先を読みたいな、と思ったところで終わってしまった。
読み終わった時はそう感じたけど、それがそういう結末なのだった。
主人公の2人は最初から最後まで、生気が感じられず、その周りにいる人たち
の方が妙な生気を放っていて、なのにその世界をもう少し続けたいと思う、
そういう世界を書ける、江國さんはやはり好きな作家ダと思う。
生気がない人たちの側がスキだと思う、ワタシにも、何か欠けているのかもしれない、
と思うけど、そういう自分の方がスキなので、どうしようもありません。
ここに、イヌが出てきたら、この話はまったく違ったものになったと思う。
イヌはどうしても生気を放ってしまうから。
おっと、出てきたわ。イヌ。
思い出した、白い大きなイヌ。ほんの端役だったけど・・・

アトムのやつは最近”白いイヌ”から”クリーム色のイヌ”になりつつあります。
(汚れてきたということね。)

余談ですが、先日アトムの好物のシュークリームを解禁してやったのだけど、
クリームをやるのはあまりよくないと思い、シュー皮の方をアトムにあげて、
クリームの方をワタシが食べました。
アトムの視線が、ワタシの手もとのクリームたっぷりのシュークリームに
釘付けだったことに気がついたのは、ワタシがクリームたっぷりのシュークリームを
食べてしまった後でして・・・
やはりうまいのはクリームなのだよね。
ひどいことしたかしらん?