見たり聞いたり

絵画や音楽などの鑑賞したことを

名フィルクラシックの夕べ 名古屋商工会議所 サマー・コンサート2009

2009-07-24 21:37:00 | 音楽
昨晩は久しぶりにオーケストラの演奏を聴きに行きました
場所は名古屋国際会議場センチュリーホールです。

<フィンランドの夏の夜~オール・シベリウス・プログラム>

小松長生(指揮)、名古屋フィルハーモニー交響楽団
松山冴花(ヴァイオリン)*

曲目:
シベリウス:交響詩『フィンランディア』作品26
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47*
シベリウス:交響曲第2番ニ長調 作品43

小松長生は1958年3月1日福井県三国町に生まれ、東京大学美学藝術学科、イーストマン音楽院大学院指揮科を卒業。
1985年のエクソン指揮者コンクールで優勝後、バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団エクソン派遣指揮者、ボルティモア交響楽団アソシエート、カナダのキッチナー・ウォータルー交響楽団音楽監督、ウクライナのリヴォフ国立歌劇場首席客演指揮者、武生国際音楽祭音楽監督、東京フィルハーモニー交響楽団正指揮者等を経て、現在はセントラル愛知交響楽団音楽監督、およびコスタリカ国立交響楽団芸術監督を務めている。

松山冴花は1980年12月10日兵庫県西宮市に生まれ、2歳からヴァイオリンを始め9歳でNYへ渡り、ジュリアード音楽院プレカレッジに入学し、1999年、学士号取得、2005年、修士課程修了、現在はアメリカ・日本を中心に積極的にコンサート活動を行っている。

名古屋フィルハーモニー交響楽団は当地を代表するオーケストラで、今回のコンサートマスターは後藤龍伸です。

久しぶりに聴いた名フィルですが、以前より数段と技術が向上していました嬉しいです
小松長生の指揮、松山冴花のヴァイオリンもとても良かったです

テンプレートを変えました

2007-05-07 22:39:57 | 音楽

立夏になりました。
asumi1727さんの記事を見てnmzkもデザインを模様替えしました

こういう時は可愛らしいピアノ曲が好いですね
ということでカザドシュ夫妻を。

お互いの気持ちを尊重しあって、音楽をやさしく慈しむ演奏家です

ピアノ連弾用に書かれたこの作品は、家庭で自分たちが楽しむためといった雰囲気で夫妻の好さが良く出ていて、とても優しい気持ちになります

カサドシュ(ロベール), カザドシュ(ギャビー), ドビュッシー, サティ, シャブリエ, フォーレ / ソニーミュージックエンタテインメント(1996/06/21)
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ドビュッシー 映像・第1・2集、他 高橋悠治

2007-04-17 18:32:19 | 音楽

高橋悠治, ドビュッシー / コロムビアミュージックエンタテインメント(2006/06/21)
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私は春になるとドビュッシーの音楽が聴きたくなります

機能和声、調性の束縛から逃れようとの彼の試みは、安定しない春の季節感と似ているのでしょうか・・・?

中でもこの高橋悠治氏の演奏は、曲の内面的な変化を鋭く捉えていて感動します。


リパッティ ブザンソン音楽祭における最後のリサイタル

2007-04-17 14:09:37 | 音楽

リパッティ(ディヌ), バッハ, モーツァルト, シューベルト, ショパン / 東芝EMI(2003/03/19)
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言葉では語り尽くせない!
奇跡と覚悟の聖演!
最後のドキュメンタリー


へとへとになった時や自分を見失いそうになった時には彼の演奏を聴きたくなります。
そういう時のnmzkの愛聴盤は「シチリアーナ」、「主よ、人の望みの喜びよ」ですが、今晩は1950年9月16日の最後のコンサートを。
彼は既に悪性リンパ腫で死期を悟っていました(この後の12月2日に亡くなります)。
友人である主治医が演奏会を思いとどまらせようとしても『僕は約束した。僕は弾かなければならない!』と繰り返したそうです。

ギュンター・ヴァント ベートヴェン交響曲全集

2007-03-30 22:00:51 | 音楽
北ドイツ放送交響楽団 ヴァント(ギュンター), ヴァント(ギュンター), 北ドイツ放送交響楽団, ベートーヴェン / BMG JAPAN(2007/03/21)
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ギュンター・ヴァントの演奏は最近まで知らなかったのですが、昨年彼のブルックナー交響曲選集を聴いてから一遍にファンになりました
それまではブルックナーはどうも苦手でした

このベートヴェンも期待にたがわず、とても素晴らしい演奏です
これを聴いて元気が出て来ました

サティ・ピアノ作品集 高橋悠治

2006-02-07 23:52:16 | 音楽
今日は好い天気。
澄んだ空気を感じる時はEric Satieが良く合います。
高橋悠治の演奏は特に好き(高橋アキも)。

サティの作品は余計なものをはぎ取った感じがする。
旋律はシンプル、和声も平行4度、5度などを使い、二声部のままでも平気、リズムというより間(ま)のイメージ。
独創的なのに気取らない、そうかと言って特に受けも狙わない。
だいたいピアノ曲が多いのにピアノ弾きの匂いがしない、不器用で風変わり。
森の木陰でも場末の居酒屋でもふと流れて来そう、サティの音楽は執着しない。
天才でも職人でもない、ナイーブな感性に、何回聴いても新鮮な驚きを感じる。

兵士の物語 Igor Stravinsky

2006-01-31 22:55:17 | 音楽
高校時代、秋葉原ラジオ会館に在った東陽堂という小さなレコード店によく通いました。
秋葉、お茶の水界隈はレコード店が何軒も在りましたが、この店は当時としては珍しい現代、民俗、宗教音楽などの輸入盤を置いていて、とても刺激を受けました。

高校2年の冬、ストコフスキー指揮で語りが英、仏語の2枚組の、この音楽劇のレコードを買った。
聴いたら、出だし(兵士の行進)の2/4のシンコペーションから3/4、2/4、3/8と小節ごとに変わる拍子が解らず、ショックを受けた。
早速、上野文化会館の音楽資料室(学校をさぼってよく利用させて頂きました)でスコアを借りて勉強しました。

これがきっかけでそれまで苦手だった現代、オペラ、バレエ音楽もやっと聴けるようになりました(オペラの大げさな歌い方、バレエの踊りに慣れたのはつい最近ですが)。

ストーリーは「本当に大切なものは1つだけ、いくつも望んではいけない」という感じの寓話です。
音楽で強いショックを受けた所為か、未だにこの教訓から抜け出せずにいます。

「Jass... At The Ohio Union」 George Lewis

2005-06-06 23:04:27 | 音楽
Jazzの書き間違いでは有りません(念のため)。
1954年3月3日、オハイオ州立大学の講堂での演奏。
Jazzというジャンルに留まらず、是非聴いて頂きたいアルバムです。

私がニューオリンズジャズを初めて聴いたのは中学2年の夏休み、近くの大きな会社での「早稲田大学ニューオリンズジャズクラブ」のコンサート、感動しました。
それまで聴いていたディキシーやスゥイングとは違っていた(今思い出してもあの演奏は本物だった)。

George Lewisは高校生時代、水道橋の「Swing」という喫茶店で聴いて以来、最も好きなニューオーリンズジャズのクラリネット奏者。
賛美歌を聴いて感動したことなどめったに無い私ですが、彼の演奏(ニューオーリンズジャズは賛美歌をよく演奏します)を聴くと救いを求める気持ちになります。
この頃、アーカイブズということがよく言われるようになったが、レコードが在って本当に良かったと思います。
譜面で残そうが評論家の本があろうが、レコードがなかったら半分も伝わらないと思う。
演奏の技術がけっして優れているわけではないが、この精神の気高さは他に類を見ない。