母娘で浪速路疾走! 大阪国際女子マラソン史上初
産経新聞2013年1月25日(金)15:20
母娘で浪速路疾走! 大阪国際女子マラソン史上初
(産経新聞)
■「意地で負けられない」 「背中を追いかけたい」
27日に開かれる「第32回大阪国際女子マラソン」に、史上初の親子ランナーが登場する。大阪府羽曳野市の主婦、陶山千歳(ちとせ)さん(45)と次女の橙(あかり)さん(23)。一度は進学で競技から離れた娘を突き動かしたのは、同大会で24年ぶりにフルマラソンを走破した母の姿だった。「娘と真剣勝負がしたい」。真冬の浪速路で親子の絆を確かめ合う。
8月にモスクワで行われる世界選手権の代表選考会を兼ねた同大会の出場資格は、フルマラソン3時間15分以内、ハーフ1時間30分以内などの厳しい条件をクリアしなければならない。
橙さんは中・高校時代、陸上部に所属。近畿総体の競歩3000メートルでは優勝した実績を持つが、専門学校への進学や就職などで一度は陸上競技の第一線から離れた。
3年間のブランクを乗り越え、復帰を決意させたのは、2年前の同大会に出場した千歳さんの姿だった。「ゴールに向かって懸命に走り続ける母の背中に感動した」
現役の競歩選手でもある父の俊三さん(52)がコーチ役となり、昨春から練習を再開。千歳さんも練習に加わり、橙さんは昨年12月に出場した別の大会で出場資格の基準タイムをクリアした。
過去4回の出場経験がある千歳さんは昨年の大会で、自己ベストの3時間9分4秒を記録。10代で出した記録を2分17秒も上回り、今大会はさらなる記録更新を目標に掲げる。
「娘の成長には目を見張るものがあるが、ベテランの意地で負けられません。真剣な親子勝負になりそうで楽しみです」と千歳さん。
フルマラソンは初めての橙さんも「不安もあるけど、母の背中を追いかけながら親子で完走したい」と照れくさそうに笑顔をみせた。
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