古町温泉は塩原十一湯の 1 つ。開湯の時期はいまひとつはっきりしないが、400 年前には湯が湧いていることが知られていたようだ。現在は、門前温泉と地続きで、塩原の中心的な温泉となっている。
草臥れた感の否めない館内であったが、浴室に入るなりドバドバのオーバーフローにやられてしまった。素晴らしい量のかけ流しだ。モール臭、弱金気味のある透明の湯で、黒い浮遊物もみられた。湯は湯口から石組を伝って湯舟に注がれるのだが、この石組を枕にトド寝するのがまた何とも心地よい。
帰り際に気が付いたが、別の場所に露天もあったよう。そちらは宿泊者限定なのだろうか。いつかは宿泊してゆるりとここの湯に浸かりたい。
(2019 年 10 月)
◆源泉情報◆
源泉名:やまなみ源泉
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
泉温:55.9℃
成分:pH7.1、溶存物質 1592 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg)。
ナトリウムイオン | 340.1 | 炭酸水素イオン | 692.9 |
カルシウムイオン | 28.4 | 塩化物イオン | 201.3 |
メタケイ酸 | 209.1 | 硫酸イオン | 56.3 |
メタホウ酸 | 21.4 | 遊離二酸化炭素 | 70.1 |
分析日:1992 年 4 月 13 日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます