入湯求湯巡礼行記

これまでに訪れた温泉を紹介します。
時代に逆行し、写真は基本的に載せません。
変換できない残念な名称のブログです…

きぬの湯温泉 きぬの湯 (茨城県常総市) ★★

2020-09-05 | 関東の温泉

旧水海道市の市街に立地する日帰り温泉施設で、湯使いにはかなりの自信があるよう。ただし、ネット検索するとメタデータとして“茨城県唯一の源泉かけ流し”と表示されるが、これは事実ではないので、かなり悪質である。

関東・東北豪雨で被災された方のお手伝いをした帰りに寄ったのだが、被災された方や私のようなボランティアで大変混み合っていた。
浴室に入るといくつもの浴槽があり、広々とした露天やサウナもある。源泉掛け流しの樽風呂は、ぬるめで長湯に向く温度。澄んだ茶色の湯で、塩味があった。塩素臭もあるが、極僅かにヨウ素臭が感知できた。他にも源泉掛け流しの茶碗風呂などに入湯したがどれも同じ感じ。循環の露天大浴槽は、澄んだ茶色の湯で、まろやかな塩味があり、きつくはないが塩素臭がした。混み合っているので、消毒はしかるべきことであろう。

非常事態もあって混み合っているからなのか、公式サイトで謳われていた「鮮度が違う」「生きたお湯」を堪能することは適わなかった。湯使いはともかく料金は茨城でトップクラスであろう。混み合っているのに隅々まで清潔に保たれ、温泉らしさを感じる湯で寛げるのだから、優良な施設であることは間違いないと一応のフォローを入れておく。


(2015 年 9 月)
********************************************************************************

<再訪>
久々に再訪してみた。各浴槽の前に石碑を出し、いやというほど“源泉かけ流し”を強調しており、サラサラとオーバーフローしていた。源泉が薄くなったのか、成分が変化したのか、加水しだしたのかわからないが、塩味はどの浴槽でも感じられなくなっていた。淡く茶色に色付いた湯であるのは変わらなかったが、甘味、消毒臭のある湯になっていた。人出は結構あったが、前回のような非常事態のイモ洗い状態ではなかったので、ゆっくりとくつろぐことができた。


(2020 年 9 月)


◆源泉情報◆
源泉名:きぬの湯、きぬの湯 2 号源泉
泉質:ナトリウム-塩化物泉
湧出量:349 l/min
泉温:40.5℃
成分:pH7.9、溶存物質 3755.5 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 1122 (81.37) 塩化物イオン 1876 (88.38)
カルシウムイオン 164.0 (13.64) 炭酸水素イオン 387.9 (10.62)
メタケイ酸 75.1 メタホウ酸 36.4

分析日:不明 (2020 年 9 月、ホームページにて確認)


コメントを投稿