西鎌発、地域ぐるみで教育を考える

西鎌倉地域において、家庭、学校、地域が交流し、連携して子どもたちの教育環境を考える「教育懇話会」の活動記録です。

広報紙20年度第3号

2008-12-19 22:59:14 | Weblog
☺☺☺代表者会レポート!!

「子どもを巡るインターネット」
「家庭の中での会話の場」について語り合う

秋晴れのすばらしい10月18日土曜日午前中、西鎌倉小学校の会議室に地域の各自治会の代表者、学校関係者等、20数名が集まり、第2回代表者会が行われました。
今年度の懇話会では、子どもたちが心豊かに育つには、地域社会と子ども、家族と子ども、あるいは子ども同士のコミュニケーションがとても大切な要素ではないか、という思いから、「子どもを取り巻くコミュニケーション」をテーマに皆さんと議論を進めております。

そのテーマに基づき、今回は「子どもを巡るインターネットと携帯電話」、「家庭の中での会話の場」の二つの話題に焦点をあて、参加者の皆さんが6~7名のグループを作り、そのグループの中でグループ討論会を行いました。そこでは各グループとも、1時間という時間が足りないほど話し合いが白熱、皆さんの地域社会や子どもたちに対する思いの強さを伺うことができました。
まず、「子どもを巡るインターネットと携帯電話」について話し合ったグループからは、

便利と弊害を理解して使う必要がある
こうした道具が前提となる時代こそじかに人に会い、ものごとを身体で学ぶ機会を作る必要がある
携帯電話に関しては、安全面で使っていることもあるので、使う上でのしつけが必要
大人たちや学校の管理も必要

という意見が出ました。


一方、「家庭の中での会話の場」について話し合ったグループからは、

3食のうち1食は家族そろって食べよう。食事の時間を通じて会話が生まれる
ゲームなどの子どもの世界に大人が関心を持ってもいいのではないか
家族だけではなく、地域社会のみんなで子どもを見守っていこう
あいさつを根気よく続けよう
生の会話を通じて、話を引き出そう。その中で子どもたちも、現在低下していると懸念されている、言葉による表現力を獲得していく
大人たちや先生も、子どもたちに対して説教ばかりではなく、子どもたちの好きな話、例えば自分の昔話をするといい

といった意見が出ました。


いずれの意見も、一見当たり前のことのように聞こえますが、その当たり前と思えることがとても大切であり、インターネットや携帯電話の普及により、見えない世界が広がりつつあるからこそ、よりそれらのことを意識しなければならない時代になってきているような気がしました。

第3回代表者会を、来年2月14日に開催予定!
皆さま、お楽しみに!


☺☺☺教育プログラムは進化している!

新聞やTVで取り上げられれば、知る機会もあるのかも知れませんが、小学校や中学校の授業でどんな工夫がなされているのか、なかなか見聞きするチャンスはありません。実際に授業を受けている子供たちにとっては、その授業スタイルが自分たちにとっては当たり前のことであり、ましてや生徒が他の学校と自分たちの学校の違いを比較することもほとんどないのが現状です。ですから保護者といえども、子供から学校の授業に対する工夫を聞くことも難しいのが実情ではないでしょうか。そんな事も踏まえ、ここで近年の学校授業の工夫について取り上げさせていただきます。

今から15年ほど前に「TTの授業」が導入され、現在に至っております。
TTとは、Team Teachingの略で、科目を教える先生が1科目を2名で教える授業方法です。これは1名の先生がメインで授業を進めるなか、もう1名の先生が個別で質問を受けたり、分からない所を指導したりという授業スタイルになります。しかも多くの場合、生徒の席に先生の方が出向いて指導してくれるようです。生徒の間でもこの授業スタイルは定着していて、恥ずかしくなく素直に先生に質問ができているとのことです。生徒の分からない所が、分かるようになりたいという欲求に応えるスタイルですね。この授業スタイルは一定の成果を挙げていて、学力も向上します。鎌倉市内の小中学校では、積極的にこの方法を導入して成果を挙げているため、このスタイルに必要な教員を国や県から2名、多い学校では3名割り当ててもらうことができ、さらに充実した授業が受けられるようになっています。

この他にも、科目によっては少人数グループの授業を実施したり、少人数グループの授業を実施するためのクラス分けに生徒の自己評価を取り入れたり、現在の教育現場では様々なユニークな取り組みが行われ、生徒の学力向上や生徒のやる気を引き出す教育へとつなげています。