西鎌発、地域ぐるみで教育を考える

西鎌倉地域において、家庭、学校、地域が交流し、連携して子どもたちの教育環境を考える「教育懇話会」の活動記録です。

最近話題のAIと友達になろう

2023-11-19 21:11:38 | Weblog

2023年度第2回の代表者会は、手広東公会堂にてAI活用コーチの谷口恵子さんをお招きし、「最近話題のAIと友達になろう」というテーマで行いました。また今回初の試みとして、将来の社会を担う子どもたちにも、親子でご参加いただく企画としました。その結果数名来てくれて、子どもたちの意見も聞くことができました。

さて今回は、谷口さんより生成AIの一つであるChat-GPTの概要と特性についてお話をいただきました。谷口さん自身Chat-GPTを初めて取り扱ったのは今年に入ってからのようですが、これで仕事のやり方が変わる!と衝撃を受け、活用を広めていく必要性を感じて、すぐさまAI活用コーチとして活動を始めたようです。一方でAI活用に関する本を、なんと2カ月で2冊出版、これもひとえにChat-GPTのおかげとのことでした。

ではChat-GPTが担ってくれる主な役割は何かというと、

①長い文章を速やかに書いてくれる

②アイディアを出してくれる

③考えを整理してくれる

の3点。うまく言語化できないことをまとめてくれたり、言葉と言葉をつなげてくれたり、よき相談相手の一人として、仕事の効率化を飛躍的に高めてくれます。

ただし気をつけなければならないのは、時々事実を間違える危険性を孕んでいること。決して鵜吞みにせず、事実であるかどうかをしっかりと確認する作業が求められるとのことです。

そのような説明を受けた後、谷口さんの手ほどきのもと、参加者全員がCHAT-GPTをインストールし、試しに使ってみました。私も実際に使ってみて、聞いたことに対して次々と文字を並べてくれる様子に感心しました。

 

そこまでお話を聞いた後は、参加者が3グループに分かれて、みんなでAIがもたらす未来、また私たちはどのように活用していけばいいか、話し合いました。どのグループも、未来を想像していつにもまして活発に議論していたように思います。

まず目立ったのは、AIはあくまでもアイディアのベース作りであって、鵜呑みにしてそのまま表現することは危険であること、そのためには人間側に判断力と自分の意思が大事、という意見です。自分の考えをしっかり持ったうえで、セカンドオピニオンの一つとして活用することも考えられます。

またこの道具を活用できるか否かは、何を問いたいのか具体的に整理できるかどうかにかかっていて、そういった意味でも使う人の意思や行動、経験が求められることになりそうです。

そうなると今後の教育のあり方は、AIがなんでもすぐさま答えてくれるので知識を与える教育は相対的に意味がなくなる一方で、自分の意見を表現する力や体験的な学習機会が重要性を帯びてきます。ただ受験となると、結局は知識を問われる試験を通過しなければならないので、教育現場はその矛盾とどう向き合うかが問われるという話も出ました。

 

グループ討論の後、最後に谷口さんが様々なAI活用の事例を紹介してくれました。その中で驚いたのは、描いてほしいテーマを告げると、あっという間に絵を描いてくれました。これが普及すると人の役割って何だろう?と考えさせると同時に、適切に活用すればそれはそれで新たな未来が待っているのだな、ということを予感させてくれました。その意味で、数名でも小学生の子どもたちが参加してくれたことは意義深いことではなかったかと思います。

 

 

 

 

 

 


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