西浦の時間≪Nishiura no Time≫

思いつくこと全てやってしまいたい。
しかし、それには時間が足りなさ過ぎる。
時間を自分のものにせねば。

近代建築としての旧甲子園ホテル。

2009-05-16 | 日常(ふつうの面白さ)
「近代建築の三大巨匠」
というのがいます。もちろん3人。
そして、その内のひとりに、
フランク・ロイド・ライトとゆう人がいます。

ライトさんは、
「落水荘」という家を設計したことで有名です。
この家は、美術の教科書にも載るくらい、
かなり重要な「建築作品」。



見たことありませんか?
まあ、日本人からしてみたら、
別にどうってことないですよね。
ただのコンクリート造りの、
ちょっと変わった建物って感じ。

しかし、ライトさんがこうゆう建物を作るまで、
西洋人には、
「自然と建物を調和させる」
という考えがなかったらしい。

よく見ると、家の周囲は木々に覆われて、
下には小さな滝が流れてます(だから「落水荘」)。
けど、この家は森の中から生えてきたとゆうか、
あるいは、前から家があって、
その周りに森が形成されたとゆうか、
まあ、そうゆう雰囲気が感じられます。
そこまで考えなくとも、
なんとなく、自然の景観は邪魔してないよなと、
感じていただければ良いかと思います。

で、今日はそのライトさんの弟子(しかも日本人!)
遠藤新(えんどうあらた)が設計した、
甲子園会館に行ってきました。
もともとは西の帝国ホテル、つまり「甲子園ホテル」。

異国チックな雰囲気の壁面の色合いが印象的。
(若干、ピラミッドを思い出しました)
「打ちでの小づち」をベースにしたオシャレなデザインが、
全体に散りばめられていて、
その打ち出の小づちから出た「恵み」が、
徐々に下へ、雫となって落ちていくのを、
丸いデザインとして、屋根の側面に配して、
ホテル全体を包むことで、
非常に縁起の良い空間を演出してました。

また中も、とてもレトロで柔らか味があって、
とても落ち着いた雰囲気がありました。
一度泊まってみたいと思いましたが、
現在は、武庫川女子大学のキャンパスとして、
利用されてるとのこと。
少し残念に思いつつも良い建築が見れて、
満足感に浸りながら帰れました。

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