失敗。田舎暮らし ブログ

田舎暮らし、出版関係、原発・核などについて書いています。今は、田舎暮らし中です。役立つ情報になればと、書き始めています。

死の淵から生還した夜に

2022年01月04日 18時34分10秒 | 記事

動けないほどの激痛の後、意識を失い、蘇生した話を以前に書いた。

あの痛みは、いまも忘れられない記憶になっている。

 

今回は、その夜の話。

 

死の淵から生還した私は、死の恐怖と生き返った安堵から、

そのまま床に倒れて夕方まで眠っていた。

目が覚めて、自宅に帰ろうしたが、原稿が1本、届いていないので

待たなければならなかった。

 

「締め切りを守ること」と何度も約束して、

問題を起こすライターに依頼した原稿だった。

 

彼は、やはり約束を守らなかった。

締め切りの時刻を過ぎても連絡さえなかった。

 

「仕事をくれないか?」と頼まれて、断れなかった。

この業界には、仕事を依頼してはダメなライターがいて、

彼はそのひとりだった。

 

彼は、敏腕ライター、優秀な編集者、特別な音楽プロデューサー、

お洒落な飲食店のオーナー、など、その時々に表向きの肩書きが変わる。

実は、当時の本業は、寸借詐欺師で、副業は風俗店での臨時の電話受付だった。

 

そういう人に仕事を依頼する方が悪い。そのとおりだ。

わかっていても頼まれると断れないのは、彼が以前からの知人であることだった。

どうしても放っておけなかった。

 

蘇生後の私は、循環器の異常と手術後の薬の副作用で苦しんでいた。

そんな時、彼と会った。

体調の悪い私を見て、彼は「オレの前で病気の話をするなよ!」と怒鳴ったのだ。

 

彼にとって、私はもう不要になったのだろう。

いま、彼と完全に縁が切れて良かったと思っている。

 

この男の近況を聞いた。

ドラッグつながりの編集者とともに、ウソだらけの

ハウツー本制作に関わっているという。

 

最後に、こうした連中の見分け方を伝えておきたい。

 

まず、彼らの全員が、経歴を詐称していることだ。

簡単な調査ポイントは学歴。

上記の男は「有名大学卒」と言っていたが、本当は高校中退で、

暴れて退学になったことが自慢だったことがある。

なぜか、連中は学歴にこだわる。

 

ふたつ目は、前科を調べること。

上記の男は、薬物所持の前科あり、普段から警察を怖がっていた。

彼は、免許証の更新をしなかったほど、警察が怖いようだった。

 

前科は、有料のデータベース検索でそこそこわかる。

大事な時は警察で相談するとよい。

 

こうして彼を見ていると、詐欺をする連中は、賢そうに見せていても

実は馬鹿なのがよくわかる。

 

政治家にも学歴や経歴を詐称する人がいて、彼らと共通点があることも伝えておきたい。


英国取材。小さなミスから起きたトラブル3E

2021年02月25日 15時49分54秒 | 記事

遠出をする取材日の朝、カメラマンが出てこない。

 

どうしたの?

「あの、動けないです」

 

えっ?

「ぎっくり腰みたいです。動けません」

 

昨夜、ビールを飲みながら寝たらしい。

その時の姿勢に無理があったのに、そのまま熟睡してしまい、

目が覚めたら、ぎっくり腰になっていた、という。

 

一歩も歩けないほど、痛みが激しいようだ。

それでは、取材は無理だ。

 

今日は、これから遠出になる。

取材対象者とも約束しているし、核の再処理施設にも行く予定だ。

 

写真は、私が撮影するから、君はホテルで横になっていた方がいいよ。

「そんなあ、アメリカからここまでやってきたのに、ホテルで寝てるなんて嫌です」

 

じゃあ、どうしたいの?

「車の後ろの席に乗せてください。歩けないけど、車にさえ乗れば、なんとかなるかも」

 

しかしね、写真を撮れないカメラマンを連れて……と言いかけてやめた。

幸いにして、大きなサイズのレンタカーだから、後席になら横になれるだろう。

「ホテルで寝ているのは嫌だ」というので、連れて行くことにした。

 

これで、私は写真も撮影しなければならなくなった。

動けないカメラマンを抱えて後席に乗せ、海岸に向けて出発した。

 

核の再処理施設で取材して、市民も取材して

慌ただしい取材もあと一人になった。

現地で市民運動をしている女性を乗せることになっている。

 

待ち合わせ場所で、取材対象者の女性を助手席に乗せた。

そして、ここで気がついた。

私は、運転手でカメラマンで記者の3役だけど、

全ての仕事を同時にはこなせない状況に直面したのだ。

 

その女性は、車に乗るなり、話し始めたのでインタビューが始まったが、

私は運転しているので、質問がおろそかになる。

 

また、彼女に取材現場に案内してもらっているので、

インタビューの途中で「この先を左に」などと指示がある。

そして、続けて市民運動のことを話し始める。

 

後部座席に移った通訳が、会話に対応できない。

そもそも彼女はオランダ人で、結婚して英国にやってきた。

道案内の英語は私にもわかるが、通訳は彼女の英語の一部を訳せない。

 

私は、運転しているのでインタビューのメモを取れない。

カメラマンは、後席に座っているだけだ。

 

車の中では、インタビューと道案内と雑談が会話されていたが

私には、落ち着いて取材ができない時間だった。

 

記者の仕事としては、メモが取れないのが致命的だったが、

そんな状況も、取材が終盤に近づいていることを実感して、

楽しくなった。

 

彼女を家の近くまで送って行くと

「景色のキレイな帰り道を教えてあげる。道が狭いけど、必ず着くから安心して」

というので、その道を選んだ。

 

今だから白状するが、夕暮れの景色は本当にキレイだった。

しかし、道が狭くて曲がりくねっていて、大きいレンタカーには無理がある道だった。

民宿に着いたときは、無事に帰ってこれってよかったあ、と力が抜けた。

 

私は2人に車を運転できるかどうか、事前に確認しなかった。

まさか、運転免許を持っていなく、地図も読めない、なんて考えもしなかった。

それが、連続して起きたトラブルの原因だった。

 

この後、ロンドンからフランスに移動して、

シェルブール近郊で取材活動をした。

 

カメラマンのぎっくり腰は、数日で治ったが

英国と同じで、取材対応、レンタカーの運転など、

すべて私の役割になってしまった。

 

いまは、20数年前の楽しい想い出になっている。

 

(この連載は終わり)


福島沖地震と原発の揺れ

2021年02月14日 13時30分24秒 | 記事

地震の震度6強は、原発に携わっているものであれば、真っ青になる震度だ。もし多くの原発が運転していたら、と思うとゾッとする。


東京電力、東北電力は、もう原発から完全撤退して、新しい電力会社として生まれ変わったらどうだろうか。


無理! 高レベル放射性廃棄物の管理は10万年

2021年02月08日 17時15分55秒 | 記事

約(30万年?)20万年前 … ホモ・サピエンス(人類の祖先)が出現。

約12万5千年前 … ヒトが火の利用した証拠(諸説あり)。

約7万年前 …ヒトが服を着るようになった。

約7万年前 … ホモ・サピエンスがアフリカから世界各地へ拡がった。

約3万年前 … ネアンデルタール人がこのころ絶滅。

約1万3千年前 … 大陸から離れた日本列島が、ほぼ現在の形に。

約1万年前 … 最後の氷河期(最終氷期)が終わった。

3000年前 … エジプト文明など初期の文明が始まった。

122年前 … 放射線の発見。

↓↓↓

10万年後 … 最初の高レベル放射性廃棄物の管理期間が終了予定。

人類は生き残っているのか?


復刻版・英仏現地取材、原子炉のゴミ「死の灰」の行方を投稿

2021年01月06日 13時02分53秒 | 記事

【復刻版】英仏現地取材、原子炉のゴミ「死の灰」の行方

をnoteに投稿しました。

また、上記の3本をまとめて「マガジン」としてアップしました。

英国:ピーターラビットの故郷、湖水地方とセラフィールド

フランス:映画シェルブールの雨傘のシェルブール、ラ・アーグ

など各地と核再処理工場の現地レポートです。

記事は200円、3本まとめた「マガジン」は300円。記事の前は無料で読めます。

復刻版のnoteへの記事のアップは、今回は予定どおり終わり。次は考慮中です。

noteのホームページは こちら から。