5月に麦刈をして、正しく出荷した。
出荷伝票が届いて、あとは入金を待つのみ。
麦代金は、これまでは7月末に入金されてきた。
しかし、今年は違った。
入金日の前日に郵便ポストにメモが入っていた。
メモには「麦代金の40%は支払いません」と書いていた。
40%という支払い拒否の金額の多さ、
入金前日という、何の対応もできない時期の悪さ、
そのメモは、最悪の内容だった。。
後でわかったのだが、「払わない」と決めたのが、
農協の若いひとりの職員なのにも驚いた。
日頃から、農協職員の態度には驚くことが多かったが、
今回もそうだ。
農業は、種を蒔く前に費用がかかる。
肥料代、燃料代、種代、機械修理代、など
経費がこれでもかっていうぐらい必要なのだ。
その経費の多くは、収穫後、入金された後に払う仕組みが多い。
今回のように入金拒否金額が多いと、経費さえ払えなくなる。
夏から秋、そして冬になっても麦代金40%は支払われず、
1年後の「7月末に支払うかも」という情報が入った。
そして、米の収入にも問題が。
以前から、農協のライスセンターでは、
米の半分が闇に消える事件が起こっていて
私も、その被害にもあっている。
麦、そして米の収入が半分になり、
経費の支払いに苦労するようになった。
農協には銀行に似た金融事業がある。
農家に融資するためにできた。
JAバンクもそのひとつ。
正式には、農協の金融部門とJAバンクは別のようだが、
その融資をしている支所の窓口に行った。
融資の申し込みをするためだ。
「あなたような方には融資していないのです。
ここは、マイカーローンとか住宅ローンなどのように
担保や保証がある人に融資するのです。
あなたのいうような小口の融資はしていません」
えっ? 融資の申し込みもできないのですか?
ここ、農協の金融事業やってるのところですよね?
「田んぼは担保になりません。価値がありませんから。
それに農家用の小口の融資商品はないのです。
個人のカードローンは扱ってますが、
それはJAバンクの担当なので」
それ金利が高いやつでしょ。
そうじゃなくて、私は、融資の依頼できたのですが。
「農協では、農業の小口融資はできないのです」
農協なのに、農業の融資はやってない??と
申し込みもできない、と
農協支所の職員、金融課長が言っとります。
たぶん、農協法の趣旨に反していると思いますが
農協の職員は、組合員の言うことは聞きません。
どうなってるんでしょうね!?