失敗。田舎暮らし ブログ

田舎暮らし、出版関係、原発・核などについて書いています。今は、田舎暮らし中です。役立つ情報になればと、書き始めています。

「あなたに貸せる金はない」 (農協支所)

2022年01月19日 02時07分55秒 | 田舎暮らし

5月に麦刈をして、正しく出荷した。

出荷伝票が届いて、あとは入金を待つのみ。

麦代金は、これまでは7月末に入金されてきた。

 

しかし、今年は違った。

入金日の前日に郵便ポストにメモが入っていた。

メモには「麦代金の40%は支払いません」と書いていた。

 

40%という支払い拒否の金額の多さ、

入金前日という、何の対応もできない時期の悪さ、

そのメモは、最悪の内容だった。。

 

後でわかったのだが、「払わない」と決めたのが、

農協の若いひとりの職員なのにも驚いた。

日頃から、農協職員の態度には驚くことが多かったが、

今回もそうだ。

 

農業は、種を蒔く前に費用がかかる。

肥料代、燃料代、種代、機械修理代、など

経費がこれでもかっていうぐらい必要なのだ。

 

その経費の多くは、収穫後、入金された後に払う仕組みが多い。

今回のように入金拒否金額が多いと、経費さえ払えなくなる。

 

夏から秋、そして冬になっても麦代金40%は支払われず、

1年後の「7月末に支払うかも」という情報が入った。

 

そして、米の収入にも問題が。

以前から、農協のライスセンターでは、

米の半分が闇に消える事件が起こっていて

私も、その被害にもあっている。

 

麦、そして米の収入が半分になり、

経費の支払いに苦労するようになった。

 

農協には銀行に似た金融事業がある。

農家に融資するためにできた。

 

JAバンクもそのひとつ。

正式には、農協の金融部門とJAバンクは別のようだが、

その融資をしている支所の窓口に行った。

融資の申し込みをするためだ。

 

「あなたような方には融資していないのです。

ここは、マイカーローンとか住宅ローンなどのように

担保や保証がある人に融資するのです。

あなたのいうような小口の融資はしていません」

 

えっ? 融資の申し込みもできないのですか?

ここ、農協の金融事業やってるのところですよね?

 

「田んぼは担保になりません。価値がありませんから。

それに農家用の小口の融資商品はないのです。

個人のカードローンは扱ってますが、

それはJAバンクの担当なので」

 

それ金利が高いやつでしょ。

そうじゃなくて、私は、融資の依頼できたのですが。

 

「農協では、農業の小口融資はできないのです」

 

農協なのに、農業の融資はやってない??と

申し込みもできない、と

農協支所の職員、金融課長が言っとります。

 

たぶん、農協法の趣旨に反していると思いますが

農協の職員は、組合員の言うことは聞きません。

どうなってるんでしょうね!?


死の淵から生還した夜に

2022年01月04日 18時34分10秒 | 記事

動けないほどの激痛の後、意識を失い、蘇生した話を以前に書いた。

あの痛みは、いまも忘れられない記憶になっている。

 

今回は、その夜の話。

 

死の淵から生還した私は、死の恐怖と生き返った安堵から、

そのまま床に倒れて夕方まで眠っていた。

目が覚めて、自宅に帰ろうしたが、原稿が1本、届いていないので

待たなければならなかった。

 

「締め切りを守ること」と何度も約束して、

問題を起こすライターに依頼した原稿だった。

 

彼は、やはり約束を守らなかった。

締め切りの時刻を過ぎても連絡さえなかった。

 

「仕事をくれないか?」と頼まれて、断れなかった。

この業界には、仕事を依頼してはダメなライターがいて、

彼はそのひとりだった。

 

彼は、敏腕ライター、優秀な編集者、特別な音楽プロデューサー、

お洒落な飲食店のオーナー、など、その時々に表向きの肩書きが変わる。

実は、当時の本業は、寸借詐欺師で、副業は風俗店での臨時の電話受付だった。

 

そういう人に仕事を依頼する方が悪い。そのとおりだ。

わかっていても頼まれると断れないのは、彼が以前からの知人であることだった。

どうしても放っておけなかった。

 

蘇生後の私は、循環器の異常と手術後の薬の副作用で苦しんでいた。

そんな時、彼と会った。

体調の悪い私を見て、彼は「オレの前で病気の話をするなよ!」と怒鳴ったのだ。

 

彼にとって、私はもう不要になったのだろう。

いま、彼と完全に縁が切れて良かったと思っている。

 

この男の近況を聞いた。

ドラッグつながりの編集者とともに、ウソだらけの

ハウツー本制作に関わっているという。

 

最後に、こうした連中の見分け方を伝えておきたい。

 

まず、彼らの全員が、経歴を詐称していることだ。

簡単な調査ポイントは学歴。

上記の男は「有名大学卒」と言っていたが、本当は高校中退で、

暴れて退学になったことが自慢だったことがある。

なぜか、連中は学歴にこだわる。

 

ふたつ目は、前科を調べること。

上記の男は、薬物所持の前科あり、普段から警察を怖がっていた。

彼は、免許証の更新をしなかったほど、警察が怖いようだった。

 

前科は、有料のデータベース検索でそこそこわかる。

大事な時は警察で相談するとよい。

 

こうして彼を見ていると、詐欺をする連中は、賢そうに見せていても

実は馬鹿なのがよくわかる。

 

政治家にも学歴や経歴を詐称する人がいて、彼らと共通点があることも伝えておきたい。


コロナでもやらされる、公園のトイレ掃除

2021年04月18日 08時43分50秒 | 田舎暮らし

都会の人には想像できないだろうが、田舎暮らしの私たちには、

公園にあるトイレ(公共の施設)掃除の順番が年に数回、回ってくる。

 

この日曜日は、私の班の順番。

いつもより2時間、早起きして、公園の物置の鍵を持って出陣。

 

ホースを水道に接続して、水洗いとブラシで床壁を洗浄、便器の拭き掃除。

それから、公園内の休憩室の掃き掃除。

やっと掃除を終えた。

 

次に、ノートに掃除をしたことを記入。

鍵と、ノートが入った袋を次の方に渡して、役目が終わる。

 

市では、コロナ感染を避けるため、密になる行事を中止している。

しかし、住民に押し付けている奉仕活動は続けている。

 

公園は公園管理協会とかいう名の怪しい行政系団体が管理していることになっている。

しかし、掃除などの実働は住民がやるように決めていて、

どういうわけだか「管理」だけを行政が行なっている。

 

本来なら、実作業は行政が、管理は住民が行うべきなのに

反対になっているところが行政の小賢しいところだ。

 

公園を管理している怪しい団体は、小役人の利益になる団体らしい。

役所は「市民のために奉仕せよ」と教えないのだろうか。


箇条書き。里山の良いところ

2021年03月03日 23時24分10秒 | 生活

田舎暮らしで、気をつけることを中心に記事を書いているので

たまには良いことをと思って、箇条書きにした。

 

田舎暮らしのうち、里山で暮らして良かったと思うことを

列記したので参考にどうぞ。

 

ただし「田舎暮らしを勘違いしないように」

ブログを書いているので

「これだけは気をつけて」を加えておいた。

初めて読む方が、勘違いしないために掲載しておきます。

 

・まわりが田んぼ。作物が育ち、花が咲く

・ペットが飼える

・家をのぞかれるので、こそこそしなくていい

・農業なのでマイペースで暮らせる

・家がある

・一戸建てが安く建てられる(土地は坪10~15万で買える・里山に限る)

・車があれば、日用品の買い物に不自由はない

・郊外型スーパーやホームセンターがある

・通信販売を利用すれば、趣味のものも手に入る

・都会にしかないサービスやモノは、最初からあきらめている

・庶民の暮らしが身に染み付いて、それでいいと思う

・飲みに行くには車で繁華街に行き、帰りは代行運転。家飲みが多くなる

・野菜や米は安い

・散歩は散歩らしくできる

・幼稚園は、歩きか、車で迎え、小学校は歩いて行ける

・公園には人がいない。混雑なし、トイレきれい

・都会ほど金持ちがいない

・ブランド品・特に衣服はなくてもいいと思う。着て行く場所がほぼない

・娯楽施設は、だいたいが空いている

・植木いじり、庭いじり、家庭菜園などを趣味にするのが容易

・釣り、山登り、バードウォッチングなど、自然を相手にする趣味に適している

・勤め人(収入が安定している)であれば、都市や都会に旅行できる

・全体として仕事の詰めが甘いので、ビジネスでは精神的に楽かも

・インターネットやパソコン、スマホを駆使すれば、ゲームや映画も都会とほぼ同等に見られる

・里山暮らしは、クルマ通勤なので「仕事の付き合い」は都会より遥かに少ない

・激務の仕事は、比率として都会よりかなり少ないと思う(統計ではなく、見聞きした感じ)

・中小企業(独立系)の社長は優しいタイプが多い

 

 

●これだけは、気をつけて(こちらは厳選。あえて少なくしている)

 

・収入が低いのに税金が高い

・やたらと募金やボランティアを強要される

・地方には泥棒や詐欺師がいっぱいいる

・人口のわりに犯罪が多い

・警察は簡単に動かない

・かかりつけ医は慎重に選ぶこと

・手術可能な大きな病院が少ない

・ブラック企業に洗脳されないように

・高校、大学に通うには自転車、バイク、車。バス便がない

・大都会で教育を受けさせることが容易ではない(費用)

・変わった人との交流が少ないので、刺激が少ない

・夢を追う機会を失うことが多い


英国取材。小さなミスから起きたトラブル3E

2021年02月25日 15時49分54秒 | 記事

遠出をする取材日の朝、カメラマンが出てこない。

 

どうしたの?

「あの、動けないです」

 

えっ?

「ぎっくり腰みたいです。動けません」

 

昨夜、ビールを飲みながら寝たらしい。

その時の姿勢に無理があったのに、そのまま熟睡してしまい、

目が覚めたら、ぎっくり腰になっていた、という。

 

一歩も歩けないほど、痛みが激しいようだ。

それでは、取材は無理だ。

 

今日は、これから遠出になる。

取材対象者とも約束しているし、核の再処理施設にも行く予定だ。

 

写真は、私が撮影するから、君はホテルで横になっていた方がいいよ。

「そんなあ、アメリカからここまでやってきたのに、ホテルで寝てるなんて嫌です」

 

じゃあ、どうしたいの?

「車の後ろの席に乗せてください。歩けないけど、車にさえ乗れば、なんとかなるかも」

 

しかしね、写真を撮れないカメラマンを連れて……と言いかけてやめた。

幸いにして、大きなサイズのレンタカーだから、後席になら横になれるだろう。

「ホテルで寝ているのは嫌だ」というので、連れて行くことにした。

 

これで、私は写真も撮影しなければならなくなった。

動けないカメラマンを抱えて後席に乗せ、海岸に向けて出発した。

 

核の再処理施設で取材して、市民も取材して

慌ただしい取材もあと一人になった。

現地で市民運動をしている女性を乗せることになっている。

 

待ち合わせ場所で、取材対象者の女性を助手席に乗せた。

そして、ここで気がついた。

私は、運転手でカメラマンで記者の3役だけど、

全ての仕事を同時にはこなせない状況に直面したのだ。

 

その女性は、車に乗るなり、話し始めたのでインタビューが始まったが、

私は運転しているので、質問がおろそかになる。

 

また、彼女に取材現場に案内してもらっているので、

インタビューの途中で「この先を左に」などと指示がある。

そして、続けて市民運動のことを話し始める。

 

後部座席に移った通訳が、会話に対応できない。

そもそも彼女はオランダ人で、結婚して英国にやってきた。

道案内の英語は私にもわかるが、通訳は彼女の英語の一部を訳せない。

 

私は、運転しているのでインタビューのメモを取れない。

カメラマンは、後席に座っているだけだ。

 

車の中では、インタビューと道案内と雑談が会話されていたが

私には、落ち着いて取材ができない時間だった。

 

記者の仕事としては、メモが取れないのが致命的だったが、

そんな状況も、取材が終盤に近づいていることを実感して、

楽しくなった。

 

彼女を家の近くまで送って行くと

「景色のキレイな帰り道を教えてあげる。道が狭いけど、必ず着くから安心して」

というので、その道を選んだ。

 

今だから白状するが、夕暮れの景色は本当にキレイだった。

しかし、道が狭くて曲がりくねっていて、大きいレンタカーには無理がある道だった。

民宿に着いたときは、無事に帰ってこれってよかったあ、と力が抜けた。

 

私は2人に車を運転できるかどうか、事前に確認しなかった。

まさか、運転免許を持っていなく、地図も読めない、なんて考えもしなかった。

それが、連続して起きたトラブルの原因だった。

 

この後、ロンドンからフランスに移動して、

シェルブール近郊で取材活動をした。

 

カメラマンのぎっくり腰は、数日で治ったが

英国と同じで、取材対応、レンタカーの運転など、

すべて私の役割になってしまった。

 

いまは、20数年前の楽しい想い出になっている。

 

(この連載は終わり)