嵐ファン・大人のひとりごと

嵐大好き人間の独りごと&嵐の楽曲から妄想したショートストーリー

妄想ドラマ 『身長差のない恋人』 (3)

2009年05月09日 | 妄想ドラマ『身長差のない恋人』
バジルとミント(10歳)のオタトーク


ミ 「身長差のない恋人どこまで行った?」

バ 「まだ2話。あーなってこうなって・・・」

ミ 「最初言ってたのと全然違うね」1話を公開の後、4話まで書いたけどつまんなくてボツ

バ 「書いてたらなぜかそうなった。これからどうしたらいい?」

ミ 「知らない」

バ 「妄想ドラマだからさ5人のうち誰か殺してもいい?ここだけ聞くと怖い

ミ 「ダメ!!!」

バ 「だって作り話だよ」

ミ 「嫌!!!」

バ 「だよね~私も。お話の中とはいえやっぱ無理」


トビラの時はラストシーンだけは最初からはっきり見えてたんですけどねぇ・・・

今回はどこへ着地したものか?



では主題歌は『身長差のない恋人』で






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       妄想ドラマ 『身長差のない恋人』 (3)




軽井沢にも桜の季節が訪れると、ゴールデンウィークのための新作料理や

ロビーのディスプレイの入れ替えなどでみんなの気持ちもシーズン到来に向けて高まった。

そして怒涛のようなゴールデンウィークを俺たちはチームワークで乗り切った。

疲れたけど、ひさしぶりに達成感を感じることができて俺はなんだか嬉しかった。

この気持ちを誰かに聞いてもらいたかった。

出来ることなら彩香に。

何度か電話しようと思ったけど出来なかった。

彩香の携帯には今でも俺の番号が残されているだろうか。



やがて街は新緑で美しい季節を迎えた。

生命力のたくましさを見せる木々とは反対に櫻井さんは時折、暗い表情を見せるようになった。

お客様やみんなの前では変わらず明るい笑顔を見せているけど、

俺には無理をしているように見える。

大野さんと櫻井さんがお互いひかれあっていると思ったのは

俺の勘違いだったのか、最近は避けているようにさえ感じる。



チェックアウトのお客様の一団が去ってフロントが静かになった時、

俺は大野さんに呼ばれた。

「もう聞いたかもしれないけど、櫻井さん今月で退職することになったから」

「えっ、ほんとですか?初めて聞きました。どうして?」

「個人的な都合だそうだよ。梅雨が明けると忙しくなるからその前に新しい人に仕事覚えてもらわないとね」

「もうそこまで決まっているんですか?」

「今度は二宮君がいろいろ教えてあげてね。夏に向けて中途採用の新人が一人と、派遣から一人フロントにはいるから」

「はい。わかりました」



俺は何だか納得がいかなかった。

人それぞれ事情はあるだろうけど、櫻井さんはこの仕事が好きなはずだ。

それに俺にひとこと言ってくれてもよさそうなのにと腹も立った。

毎日のように顔をあわせている同僚だし、その前に友達だろ。

少なくとも俺はそう思っていたのに。



「聞いたよ。辞めるんだって?」

「うん。なんかね、この仕事もういいかなって思っちゃって」

「俺にはそうは見えないけど」

「私、実はいいかげんな奴なの。二宮君が思ってるような人とは違うのよ」

「大野さんと何かあった?」

櫻井さんの表情が一瞬フリーズしたのを俺は見逃さなかった。

やっぱり櫻井さんが辞めるのは大野さんが原因なのか。

「やだ、何言ってるの?大野さんは何も関係ないよ」

「こんなの俺のキャラじゃないけど、はっきり言わせてもらえば

 大野さんと顔を合わせるのが辛くて辞めるんじゃないの?」

「違う!」

そう言いながらも彼女は俺と目を合わせない。

「好きな人をあきらめて付き合ってもらうなんて、俺が彼氏ならごめんだね」

「だから違うって・・・」



俺、どうしたんだろう。

人の恋愛にこんなに熱くなったりしてダサいかも。

自分が傷つくのが嫌で、彩香に理想や建て前で話をしていたことを

後悔しているせいかもしれない。

本当は彩香に無理を言ってでも、すぐに会いたくてたまらないこともあったし、

このまま帰したくない夜もあった。

でも口にはしなかった。

彩香にはそんな俺が冷めていると映ったと思う。

時間が経つにつれ後悔は深くなるけど、どうすることもできない。

傷つくことを恐れたって、自分の気持ちに嘘をついていたら

結局誰かを傷つけるんだ。



櫻井さんが辞める前日、いつもどおりの笑顔で話しかけてきた大野さんに、

なんだか腹がたってとうとう俺は言ってしまった。

「大野さんはいいんですか?気がついてますよね彼女の気持ち」

くそっ、何言ってるんだ俺は。

仕事中だぞ。

大野さんはそれには応えず、ほんの少し微笑んだ。

「二宮君は櫻井さんの幼なじみなんだよね。これからもいい友達でいてあげてね」

「なんだよそれ。いい人ぶって後悔しないんですか?」

「今の僕に出来ることはないんだよ。彼女の問題だから」

「彼女に彼氏がいるらしいから、自分の気持ちを伝えられないってことですか?」

「いや、だいぶ前に伝えたよ。そして振られた」

「そんな・・・」

「今、僕が自分の気持ちに正直に行動すれば彼女を追い詰める。辛いけど何もできないんだ。

 友達ならこれからも彼女を見守ってやってほしい」



俺は何も言えなかった。

これ以上立ち入ったことは聞けない。

やっぱり、人のことに余計な口出しをするんじゃなかったと思う。

どうかしていた。

翌日、みんなに挨拶をして櫻井さんはホテルを去った。

後ろ姿が寂しそうに見えたのは俺だけだろうか。



        -----------つづく--------



全国的に快晴だったみたいですね。

『トマトがないと生きていけない』と言うミントとトマトの苗を買いにいきました。

3本買いましたが、さてどうなりますか

私はトマトより『嵐がいないと生きていけない』

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