ムツ兄の、てげてげ人生日記

シマッチュ(奄美人)のムツ兄が、奄美での「テゲテゲ」(気まま)な暮しを記します。

ガダラの豚

2006年02月12日 22時00分00秒 | 読書
今日、故・中島らも著『ガダラの豚』を読み終えました。文庫本3巻の長編で、アフリカのケニアと東京のTV局を舞台に“呪術”をテーマに繰り広げられる殺戮のエンターテイメントです。登場する人物はどれも人間味に富んだキャラクターです。主人公の大生部教授の決めの名セリフも忘れられません。「学者は、嘘はつかん。よく過ちをおかすだけだ」アルビノ(白子)の呪術者バキリとのTV局内での壮絶な戦いはすごいです。この作品を書くためにアフリカのシャーマニズムや、超能力に関する参考文献が40冊以上あり、らもさんの力の入れ方がすごいと思いましたね。サッカーのワールドカップとかでもアフリカのチームの試合の時は、スタンドで相手チームへの呪いが行われたりしますから、アフリカでは“呪術”は一般的な行為なのでしょう。

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