『夜逃げ屋本舗』

中村雅俊、大竹しのぶ他豪華キャストを迎えて、原隆仁監督が社会派テーマをコミカルに描く大人気シリーズの第1弾作品です。
シリアスながらもコミカルな、見応え充分の社会派コメディ映画に仕上がっています。

【あらすじ】さまざまな事情で借金に苦しむ人々に、立ち直りのきっかけを与えるべく夜逃げさせるプロ集団、通称“夜逃げ屋”。社長・源氏雅彦（中村雅俊）等は、借金回収に情熱をささげ彼らの行動を阻止しようと挑む大帝都信販調査部・秋川芙美子（大竹しのぶ）に苦戦しつつも、暴利をむさぼる企業から人々を守るため、あらゆる方法で日々夜逃げを成功させていた。そんなある日、暴力金融を営む組長・浜崎十三郎（谷啓）からある依頼が舞い込み……。

夜逃げ屋の社長（中村雅俊）が、「貸さない優しさ」を述べるのに対し、信販会社の調査部長（大竹しのぶ）は、「借りない賢さ」と応える。二人の対比と対決を軸に、すごく面白く見せてくれます。「人はいつでもやり直しができる」と言う中村雅俊の台詞に共感します。
ちょうど、バブルがはじける頃の我が国の状況が描かれていて、あぁ、あの頃はこうした多重債務者が問題になって、その問題は今なお続いていると考えさせられる作品です。

★★★★★★★★☆☆　8点

法律的な知識があれば、尚更に楽しめると思います。