ムツ兄の、てげてげ人生日記

シマッチュ(奄美人)のムツ兄が、奄美での「テゲテゲ」(気まま)な暮しを記します。

硫黄島からの手紙

2007年03月05日 20時00分00秒 | 映画
2006年、硫黄島。地中から発見された執着通もの手紙。それは、61年前、この島で戦った男たちが、家族に当てて書き残したものだった。届くことのなかった手紙に、彼らは何を託したのか・・・。

 戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、一人の指揮官が硫黄島に降り立った。陸軍中将、栗林忠道(渡辺謙)、アメリカ留学の経験を持ち、それゆえにアメリカとの戦いの厳しさを誰よりも知り尽くしていた男。本土防衛の最後の砦とも言うべき硫黄島の命運は、この男に託された。
 着任早々、海岸線を守る長年の場当たり的な作戦を、わざと海岸線を米軍にとらせ、戦力を後方に集中させる作戦に変更させた。また部下に対する体罰を「上官たるものムチだけでなく頭も使わんとな」と戒めた栗林に、兵士たちは驚きの目を向ける。今までのどの指揮官とも違う栗林との出会いは、硫黄島での日々の絶望を感じていた西郷(二宮和也)に、新たな希望を抱かせる。従来の常識にとらわれない栗林のやり方は、古参の将校たちの反発も呼んだが、一方で頼もしい理解者もいた。そのひとりが、ロサンゼルスオリンピック乗馬競技の金メダリスト、「バロン西」こと西竹一中佐(伊原剛志)だった。

 硫黄の臭気が立ちこめる灼熱の島、食べ物も飲み水も満足にない過酷な状況で、栗林の指揮のもと、掘り進められる地下要塞。島中に張り巡らせたこのトンネルこそ、米軍を迎え撃つ栗林の秘策だったのだ。

 1945年2月19日、ついにアメリカ軍が上陸を開始する。その圧倒的な兵力の前に5日で終わるだろうと言われた硫黄島の戦いは、36日間にもおよぶ歴史的な激戦となった。死こそ名誉とされる戦争の真っ只中にあって、栗林中将は兵士たちに「死ぬな」と命じた。最後の最後まで生き延びて、本土にいる家族のために、一日手も長くこの島を守り抜け、と。
 栗林の奇策に反発し、軍人らしく玉砕を貫こうとする伊藤中尉(中村獅童)、憲兵隊のエリートから一転、過酷な戦地へと送り込まれた清水(加瀬亮)、戦場にあってなお国際人であり続けた西中佐、まだ見ぬ我が子に胸を抱くため、どんなことをしても生きて帰ると誓った妻に手紙を書く西郷、そして彼らを率いた栗林もまた、軍人である前に、家族思いの夫であり、子煩悩な父であった。

 61年ぶりに届く彼らからの手紙。そのひとりひとりの素顔から、硫黄島の心が明かされていく。。。

2部作の日本側から見た硫黄島の戦いなので、全編日本語で邦画を見ているようでした。前作の『父親達の星条旗』を観ていたら感想も違ったかも。

★★★★★☆☆☆☆☆5点

嵐の二宮和也くんが熱演してました。この前のアカデミー賞のプレゼンター役といい渡辺謙はもう国際スターの仲間入りですね。





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