『ヴィヨンの妻 ～桜桃とタンポポ～』

戦後の混乱期を背景に、道楽ざんまいの小説家の夫に振り回されながらも、明るくしなやかに生きていく女性
の姿を描く。
逆境の中でも活力にあふれるヒロインには話題作への出演が相次ぐ松たか子、太宰を思わせる小説家に
『モンゴル』などで海外でも評価の高い浅野忠信。さらに室井滋、伊武雅刀、妻夫木聡、堤真一ら豪華共演陣
が脇を固めています。

あらすじ： 戦後の混乱期、酒飲みで多額の借金をし浮気を繰り返す小説家・大谷（浅野忠信）の妻・佐知
（松たか子）は、夫が踏み倒した酒代を肩代わりするため飲み屋で働くことに。生き生きと働く佐知の明るさ
が評判となって店は繁盛し、やがて彼女に好意を寄せる男も現れ佐知の心は揺れる。そんな中、大谷は親しく
していたバーの女と姿を消してしまい……。

太宰が自分自身の姿を描いたような作品ですね。
いつも「死にたい」「死にたい」とネガティブな主人公。女性との心中の失敗など、太宰らしい感じです。
ただ、妻の佐知（松たか子）の存在が救いですね。

★★★★★☆☆☆☆☆　5点