ムツ兄の、てげてげ人生日記

シマッチュ(奄美人)のムツ兄が、奄美での「テゲテゲ」(気まま)な暮しを記します。

『白いカラス』

2008年05月21日 21時00分00秒 | 映画
Amazon.co.jp
アンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマンという魅力的な共演で贈る切ない愛と人生の物語。大学教授のコールマンは、黒人でありながら肌の色が薄かったために、ユダヤ人だと偽って生きてきた。彼は授業での差別発言で退職に追い込まれ、妻も急死。偶然知り合った、娘ほども年下の掃除婦フォーニアと恋に落ちる。フォーニアも元夫からの暴力、子どもの死など悲しい過去を引きずっており、ふたりはたがいの心の傷をいやし合うのだった。
日本語のタイトルが示唆しているとおり、物語の軸はアイデンティティーを偽ってきたコールマンの苦悩。現在の彼とフォーニアの関係に、青年時代の辛い思い出が重なっていく。ホプキンスの抑えた表情に対し、キッドマンが悲しみに満ち、読み書きができない無学なフォーニアという難役で新境地の演技。ふたりは驚くほど大胆なラブシーンにも挑戦している。ロバート・ベントンの演出はあくまでも正攻法で、じっくりと人物の心を掘り下げ、背景となる自然も美しく映像に焼き付けられた。ただ、スキャンダラスな物語のわりに静かな展開を、肩すかしと感じる人もいるかもしれない。(斉藤博昭)
★★★☆☆☆☆☆☆☆3点
アルビノに生まれ、ユダヤ人と偽って大学教授をやっていて、人種差別発言で大学を追われるコールマン・シルク(アンソニー・ホプキンス)と子供を亡くし、別れた暴力夫(エド・ハリス)に追われ傷を負った二人の悲しい恋愛の結末。淡々とした映画でした。

最新の画像もっと見る