あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

ヒロシマ発「ピース・コンサート」を終えて

2023-08-02 | ライブレポ

8月1日

「ヒロシマ ピース コンサート」

に多数おいでいただいた。

今年の8月5日、6日は週末。

多くの催しと重なると思い

敢えて平日の午後開催という

謎の時間帯に開催するのを

悔やんで迎えた当日の朝。

音響担当の大崎さんの車に乗って

テンションが低い自分なのだった。

これまでの数日で感じたジレンマを

大崎さんに愚痴る。

「分かるな~」と、いつもながら

好意的で大いに私は助けらている。

大崎さんとは「地球ハーモニー」という

元安川沿いの屋外コンサートで出会った。

スタッフ参加していた大崎さん。

その時、歌う私の印象が相当

強かったよう。

まさかご町内在住だったとはね(笑)

あの時のシンガーが自分の車に

乗っているのは不思議だそうだ(笑)

不思議と言えばそのコンサートに

出るのが夢だったがひょんなことで

叶った。

そこで歌ったのが縁で

写真家・宮角孝雄さんと出会った。

被爆二世の宮角さんは毎年

8月5,6日にドーム前で

道行く人の写真を撮る為に

東京から帰省されている。

今回の「ピースコンサート」に

スティーブンリーパーさんを迎えて

講演をお願いした。

米国人ながら日本企業のコンサルや

翻訳を生業としながら

反核や循環型社会の大切さを

提唱されている。

元原爆資料館館長という経歴を

お持ち。

宮角さんの紹介でオリジナル

2曲を英訳してもらったのが縁。

8月6日にまつわるあれや

これやがあって私はヒロシマを

歌い始めた。

「ヒロシマに呼ばれた」ような

気がしている。

もう20年だ。

無名シンガーのささやかな活動に

賛同して下さる方たちとの細い

糸のような縁が幾重にもつながり

コンサートを開催できている。

リーパーさんの講演を聞いていて

「同志」が集う会なのだと思った。

リーパーさんの提唱する平和とは、

コミュニティーの合意で

出来上がっていくもので

日本的なイメージのよう。

現状は特定の勢力や富裕層が

世界をコントロールしている。

世界平和なんて誰も考えていない

から実現されようもない。

「彼らの弱点はお金」とリーパーさん。

世界中で保有されている紙幣は

3パーセントと確か言われた。

多くはただの数字。

お金を使わない生き方を

ひとりひとりが実践するのが

平和的世界の構築に近づくそう。

そもそもこのままの生き方では

あと25年で海洋生物は全滅。

人類は生きられない。

ひとりひとりがお金に頼らないで

循環型社会を作るべきだそう。

どれだけ貧乏生活を実践したが、

次回はその報告会をしましょうか

と言えば客席から貧乏じゃなくて

「清貧」と訂正された(笑)

思えば今回来て下さった方の多くが

そんな生活を目指しておられる

気がした。

田舎を拠点に同じ志向の人が

集ってクリエイティブに生きるのが

これからの理想形だと私も思っている。

妙さん一家はもう実践していると

私は思った。

妙さん本人もそう感じたそうだ。

新曲を披露した。

「慟哭のヒロシマ」では

”ヒロシマの高き精神(こころ)

失せることはない”と歌う。

もう1曲は原爆投下直下を生き延びて、

今もお元気で健康体操の普及に

務めておられる早志百合子さんを

テーマに書いた「白百合のひと」。

会場に来て下さりとても喜んで

下さった。

「慟哭のヒロシマ」を聞きながら

目頭を押さえておられたのが

目に入り私も込み上げた。

3日にお誕生日を迎えられるので

ハーピーバースデーを皆さんと

歌ったらお礼のご挨拶を下さった。

毎年この時期、被爆証言をされる。

思い出すのはお辛いと思うが

後世に遺すのが自分の使命と

気力を振り絞っておられる。

今年は8月4日12時

「大下容子ワイドスクランブル」

に登場されるそうだ。

初めて来て下さった方が何人も

おられたのだが早志さんをはじめ、

お客様が無理やり(笑)誘って下さった

ようだ。

「知らない人の知らない歌を

聞くなんてーと思った」(笑)

「でも感動した!」と

にいや初体験の女性に声を掛けて

もらって嬉しかった。

多忙な中、出演頂いたリーパーさん、

暑い中、遠方からご来場いただいた皆様。

すばらしいサポートをしてくれた妙さん、

スタッフに回って下さったKさん。

音響の大崎さん、

皆さんに心からの感謝を伝えたい。

毎年実は赤字開催。

やる意義などを考えながら続けて

来たが今年は少なくとも

意義ある会にしてもらった。

歌える身の上を有難いと

思えたのは久しぶりかもしれない。

粛々と歌うのみ。

 


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