あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

「グラウンドゼロに立って」撮影

2023-03-03 | 私が歌手

「ヒロシマサミット・プロジェクト」

はつまり広島発平和の歌を

ユーチューブにアップすること。

英語でレコ―ディングする

段取りをした。

まずは「グラウンドゼロに立って」の

日本語バージョンをアップしたい。

静止画像を宮角孝雄さんから

送ってもらった。

モノクロ写真だし

歌のイメージにあう

ハードな雰囲気にしたい。

素人ゆえに込み入ったロケは

できない。

室内で壁を背に歌おうと決めた。

困ったときの大崎さん。

今回もこころよく引き受けて

下さりみぞれの寒い中、

撮影となった。

撮影当日になって思った。

宮角さんの写真の前で歌うのは

どうだろ。

原爆ドーム前で父と撮影を

してもらったスペシャルな作品だ。

 

壁に掛けてみたら良い感じ。

歌はだいぶ前にCDになっている。

ラジカセに合せて歌うという

ローテクさです。

照明器具を持ち込んで

あ~でもないこ~でもないと

手探りながらテンポよく

1時間で完了した。

後は大崎さんのお仕事。

自分の劣化は仕方ないが、

楽しみにしておこう。

で、本日は英語バーションの

ロケとなりました。

ドーム前で撮影したいと妹に

打診したら「いいよ~」と

引き受けてくれた。

退屈のあまり脳内が崩壊

しかけている我が母も連れて。

「お天気だし。

平和公園のベンチでちょっと

座っておいて」と言うが早いか

行く気満々だ。

麻呂も誘ったが玄関から

出ようとしない。

最近めっきりおでかけが

苦手になった。

数時間置いてけぼりになるが

片道1時間以上。

心身に負荷が掛かるより

家で寝ていた方が良かろう。

途中で母と娘はトイレへ。

着いたらまたトイレへ。

マーキングは犬だけじゃないです。

で、ギターを抱えて原爆ドームの

前に立ち歌う。

レコは来週予定している。

前もって英語バージョンを

スマホに録音してブルートゥースで

スピーカーから音を出して口パクです。

相変わらず譜面台を立てる

ってのがかなり情けない。

今回は英語だから許してもらお。

とれ具合を確認する暇なく、

何とか完了。

明日の土曜日に撮影するつもり

だったが「平日で良かったね」と妹。

明日は観光客が多いだろう。

人が映り込むと肖像権とか

問題になりそうだから。

1時間半母をベンチで待たせた。

さすがに飽きたようだ。

せめてものランチは私のおごりで。

途中で買い出しをして帰宅。

猛烈な眠気と闘いながらも

無事についたが頭痛がしてきた。

出かけなくてはいけないが

億劫だなと思いながら晩御飯を

作っていて気がついた。

原爆ドームまで行きながら

撮影に気を取られていたので

原爆で亡くなった方々に

礼節が掛けていたことに。

イメージの中でもう一度

ドーム前に立ちそのすぐそばの

徒動員の碑の前で手を合わせた。

「ご挨拶せずに歌いました。

大変失礼しました。

原爆を体験された皆様の

慈悲深く強い魂が世界の人々を

勇気づけています。

皆さんの苦しみはけして

無駄ではありません。

ご苦労さまでした。

どうかその苦しみを手放して

お浄土や天界へ向かわれますように。

微力ながら世界平和実現に向けて

歌わせて頂きます。」と

心の中でお話しする。

頭痛と眠気のような重たさが

すっと取れた。

ヒロシマを歌うとは責任が伴うと

何度も思ったのにうっかりしていた

と思い知る。

これまでもレコーディングや

ライブでトラブったり

誰かの感情に翻弄されたり

体調が悪くなったりした。

来週のレコ―ディングは

波乱含みな展開かもしれない。

段取りに気を取られず

何の為にやるのかをしっかり

心に落とし込んで臨みたい。

出かけようとバタバタしていたら

「今日は平和公園へ行ったんよの?」

と母が笑いながら聞く。

「そうよ」とできるだけ

穏やかに答えたが

母の記憶はもう消えかけていた。

意に反してお留守の麻呂は

廊下におしっこをなさって

いなかった。

おりこうな犬とあれれな

飼い主で均衡がとれてる(爆)

 

 


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