相場三昧 マーケットウォーカー

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ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-11-28 14:00:04 | 相場三昧伝
本間宗久   相場道の極意

☆第七十章
 「金沢山の時、米安きもの」

金が緩んでいる時は概して米相場は安い。これは米相場に対する思惑が
少ないからだ。逆に金融が逼迫している時は米相場に対する思惑が強く、
概して相場は高いものである。


☆第七十一章
 「もうはまだなり、まだはもうなり」

昔から格言が多く伝えられているが、このことば程、著名な言葉はない。
もう底だ、ここが買い場だ、と思う時は「まだ」であり、まだまだ騰がると
勇み立った時は、もう限界なのだ。(逆も、また真なり)


☆第七十二章
 「相場引き上げの心得」

強気で「買い米あり」すなわち買い玉を建てているとき、相場が思惑通り
騰がり、利が乗ってくると、天井を打つなんて考えなくなり、どんどん
買い上がり、天井近いところまで買ったところで急落、大損することになる。
思い上がって思慮分別を欠くことは心から慎むべきことである。
逆に下げ相場で、売り玉を利食うときも同じ心掛けが必要である。売り玉を
手仕舞う際は、「この相場どこまで下がるか判らぬのに・・・」という
気持ちになるものだし、上げ相場で手仕舞う時も「この相場なまだまだ
騰がるのに・・・」と思うもの。
ここが肝心で、前章で触れた「まだは、もうなり」をよく銘記したいもの。
 


Paul Hardcastle - Just Can't Understand

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